〜社会課題解決(CSV)ビジネスは「アーリーマジョリティ」層からの支持が成功の鍵に〜
- 注目ポイント
イノベーター理論*における、「イノベーター」+「アーリーアダプター」と、今回の調査における「社会課題にとても関心がある人」の比率が近しい結果となりました。また、「アーリーマジョリティ」層と「社会課題にやや関心がある人」も概ね近しい数値となっています。
(*イノベーター理論: 消費者を5つの層に分類して、新商品が市場に普及していく段階を分析した理論のこと。)
また、今回の調査結果では、例えば、社会課題に対する関心度のどのタイプの人がどれくらい再生可能エネルギーの電力プランを契約しているか?そして、今後の意向はどうなっているか?といったことが分かりました。
調査結果から、再生可能エネルギーの電力プラン契約者は全体の9%であり、今後の意向がある人は31%存在します。
下のグラフを見ると、「社会課題にとても関心がある人」は27.5%が契約済みであり、今後の意向も45.8%と高くなっています。また、「社会課題にやや関心がある人」は9.8%が契約済みで、今後の意向は39.6%となっています。
下のグラフは実数ベースとなっています。既に契約している人と今後の意向がある人の両方において、実数では「やや関心がある人」の方が多くなっています。特に、今後の意向に関しては、「社会課題にやや関心がある人」が162人と多くなっています。このセグメントでの契約実現が、「キャズム(深い溝)」を越えて普及を拡大させるための鍵になりそうです。
業界全体として、または事業を展開している各社にとって、「社会課題にやや関心がある人(アーリーマジョリティ層)」の特性を把握して、効果的なコミュニケーションを図っていくことが成功の鍵となるでしょう。
▼属性クロス分析結果などの調査結果詳細はこちらでご覧頂けます。
https://socialgood.earth/social-issue_survey/
- 調査結果のダイジェスト
1)社会課題への関心度合い
社会課題にとても関心がある人は全体の1割程度。やや関心がある人4割と合わせて、全体の半数強が社会課題に対して関心があるという結果になりました。
2)関心度の高い社会問題
関心度の高い社会問題は【1位】気候変動(地球温暖化・異常気象等)、【2位】高齢化(介護・財政難等)、【3位】環境汚染(海洋ゴミ・森林破壊等)となりました。
3)ソーシャルグッドな言葉の認知度
「SDGs」の認知度は73%(名前だけ知っている人まで含む)となりました。そのほか、認知度の高いものから「代替肉」66%、「カーボンニュートラル」58%、「ソーシャルビジネス」55%、「フェアトレード」54%となっています。
4)ソーシャルグッドな行動の現状と今後の意向
現状の行動は「エコバックの利用」75%、「ゴミの減量・分別」66%、「水や電気を無駄遣いしない」61%となっており、今後の意向まで含めると、8〜9割の人達の行動が期待できます。「MYボトルやMY箸」は現状4割、今後の意向まで含めて6割。「寄付」や「ボランティア」は現状2割を下回っているものの、3割以上の人達が今後の意向を持っています。
▼属性クロス分析結果などの調査結果詳細はこちらでご覧頂けます。
https://socialgood.earth/social-issue_survey/
- 調査の概要
調査対象: 20~60代の男女
対象地域: 日本全国
回答者数: 性年代別に各100人ずつ計1,000人
調査期間: 2021年8月6日
調査手法: インターネット調査
※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
- 調査結果の解説ウェビナー開催
「社会問題・ソーシャルグッドに関する意識・行動調査結果」の発表を記念して、調査結果の概要を解説するウェビナーを開催します。
【概要ページURL】https://korujp.com/news/survey_webinner/
▼おすすめの参加者
・企業で社会課題解決ビジネスの開発/マーケティングに携わっている方
・社会問題(解決ビジネス)に興味のある方
・学生で社会問題を調査研究している方
▼登壇者
福元 雅和(株式会社コル CEO)
▼参加費
無料
▼定員
20名
- 「ソーシャルグッドCatalyst」について
https://socialgood.earth
Goodwillをもった人達をつなげることで、社会を良くしていくことを目指すウェブメディアです。
社会課題の解決に取り組む社会起業家と、そうした活動に関心をもつ人や企業を結びつけて化学反応を起こす触媒(Catalyst)となることで、新たな社会価値の創造に挑みます。
- 株式会社コル について
https://korujp.com
サステナブルビジネスインキュベーターとして「社会課題に挑む人の力を結集して日本をSXする」をミッションに掲げ、社会課題解決に挑むソーシャルビジネスの事業支援、中堅・中小企業のSX支援に取り組んでいます。
1)ソーシャルビジネス支援
社会課題解決ビジネスに挑む社会起業家を支援します。
●事業戦略/計画の策定
●マーケティング(調査/戦略/広報/Webマーケ)
●営業(戦略/組織構築)
●大手/有力企業との提携サポート
2)SX支援
中堅・中小企業がサステナブルに変革する支援をします。
●SWOT分析/SX戦略策定
●人材育成(計画策定/実行支援)
●新規事業開発(PMO/タスク遂行)
●社会起業家との提携サポート