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2022年12月10日 【名護市嘉陽・美ら島自然学校】
美らビーチクリーンプロジェクト実行委員会は、大学生世代(Z世代)を対象としたビーチクリーンイベントとして2022年12月10日(土)に「(自称)沖縄一楽しい?ビーチクリーン ビンゴでごみ0(ゼロ)」を開催いたしました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
- イベント概要
・開催概要:大学生世代(Z世代)の若い人たちに、海洋ごみ問題の啓発とビーチクリーンの魅力を伝えるほか、コロナ禍で減少している大学生同士の交流を図るため。
・日程:2022年12月10日(土)13:00~17:00
・開催場所:美ら島自然学校(名護市嘉陽41)と周辺の海岸
・参加人数:およそ70人
- ウミガメの産卵場所として有名な地で、ウミガメを通して海洋ごみ問題を考える授業を実施
美らビーチクリーンプロジェクトでは、コロナ禍で大学生世代の交流が少なくなっていたことや、若い世代の人たちに海洋ごみ問題について課題意識を持ってもらい、ビーチクリーン活動への取り組みなど今後の意識啓発につなげることを目的に本イベントを開催しました。イベント運営についても、現役の大学生ら7人が運営メンバーとしてイベントの内容の考案や当日のスタッフとして関わりました。
今回、会場となった美ら島自然学校の周辺にある名護市嘉陽は沖縄本島東海岸にあたり、細長い海岸はウミガメの産卵場所としても有名な一方、漂着ごみが数多く見受けられる場所となっていました。美らビーチクリーンプロジェクトでは、美ら島自然学校を運営する一般財団法人沖縄美ら島財団とも連携して今回のイベントを開催。自然学校側にはウミガメを通して海洋ごみ問題を考えてもらう授業や、自然学校で飼育している幼いウミガメの見学などといった協力を頂きました。
- 大学生世代の人たちが楽しくビーチクリーンに参加、海洋ごみ問題への意識向上に
イベントでは、美ら島自然学校に協力いただいた授業やウミガメの見学体験のほか、海洋ごみに関するクイズを実施。その後、名護市嘉陽の海岸で4人1組でチームを作ってビーチクリーンに参加しました。ビーチクリーン終了後には、拾ったごみの種類や個数でマス目を作ったビンゴゲームを開催。ビンゴが成立したチームには、沖縄の自然環境をより一層学んでもらうためにダイビングの体験チケットや、海洋ごみをリサイクルして作成されたグッズなど、海洋ごみ問題啓発につながる商品がプレゼントされました。
- 海洋ごみに関心のある芸能文化サークルが演舞を披露!盛りだくさんのイベントに参加者満喫
イベントの最後には、海洋ごみで衣装を作成したり、海洋ごみを使った楽器制作などに取り組む、沖縄国際大学の芸能文化サークル「ピリカウタリ」のメンバーが演舞を披露するなど、参加した人たちは、コンテンツ盛りだくさんのイベントを満喫したようでした。
イベント運営のメンバーでリーダーをつとめた、沖縄国際大学3年の國場音志さんは「今回は意味がある内容と、楽しめるビーチクリーンの両立を目指して開催しました。大学生をはじめ、多くの人が来てくれてほっとしました。イベントの中で海洋ごみのことや、ビーチクリーンの活動について知ってもらえることができて良かったです。このイベントだけでなく、参加した1人1人が次の行動に移してもらいたい」と話しました。
今回のイベントで実施したビーチクリーンによって、ペットボトルや空き缶、プラスチックごみを中心にごみ袋およそ90袋の量を回収することができました。
- 参加者からの声(参加者インタビューなどから)
・ビーチクリーンに初めて参加したが、とても楽しむことができた。
・イベントが楽しそうで、友達作りもできると思って参加した。海岸には、ペットボトルのごみが多く落ちていた。
・今まで参加したビーチクリーンは、ただごみを拾うだけだったが、今回のイベントではウミガメなど生き物にかかわる影響やプラスチックの問題などを学びながら参加することができて良かった。
・一日参加してみて、海岸にごみ袋が一杯になるほどのごみが散乱していることがわかった。これからは、こうしたビーチクリーンのイベントや取り組みがあったら積極的に参加していきたいと思った。
・(こんなにごみが落ちていて)多くの人が無意識にごみを出しているんだと感じた。
<団体概要>
団体名称:美らビーチクリーンプロジェクト実行委員会
URL:https://okinawa.uminohi.jp/
活動内容:近年、深刻化している海洋ごみ問題に対して、ビーチクリーン(清掃)活動だけでなくメディア・イベントを通して多くの県民に海洋ごみ問題についての“自分ごと化”を促進し、一人一人のアクションへと繋げていくことを目指していく。増え続ける海洋ごみに対応するために、様々な企業・団体、行政と連携した啓発やアクションに加えて、県民の行動変容を促す企画を実施するプロジェクト。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/