目次
2022年12月21日(水) 渋谷区立広尾小学校
一般社団法人イエローピンプロジェクトは、2022年12月21日(水)、渋谷区広尾小学校の小学6年生を対象に、「ブルーカーボン」をテーマにした「プログラミングで海のSDGs!」出前授業を実施いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:「プログラミングで海のSDGs!」出前授業
授業内容:Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
・日程:2022年12月21日(水) 9:35~14:00
・開催場所:渋谷区立広尾小学校
・参加人数: 37名
・後援:総務省、文部科学省、環境省
・協力:リトルスタジオインク株式会社
- 海洋酸性化で地球温暖化が進んでしまっている!
渋谷区立広尾小学校の6年生37名を対象に、一人一台端末を使用して「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」を実施しました。授業は、SDGsの目標14番「海の豊かさを守ろう」をテーマにした内容になります。小学6年生の児童の皆さんは、SDGsはよく勉強して知っているようで、海にかかわる様々な環境問題を発表してくれました。今回のプログラミング授業は、海洋酸性化による地球温暖化を解決するための「ブルーカーボン」というメカニズムを説明して、ブルーカーボン生態系の一つであるアマモを植えるプログラミングをします。
- 海の社会課題についてプログラミングを通して考えよう
「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」では、上からどんどん降ってくる二酸化炭素を、アマモで吸収するゲームをプログラミングしてもらいます。海底のアマモは二酸化炭素を一定回数吸収するとなくなってしまうので、水中ロボットで新しいアマモを植えていきます。
「リスト」をプログラムしてアマモを配置したり、二酸化炭素が落ちてくるタイミングや速さをプログラムすることでゲームの難易度を自分で変えることができます。児童のみなさんは、自分で設定したゲームをプレイして、高いスコアを取れるように試行錯誤している様子でした。
二酸化炭素を吸収する新しい手段としての「ブルーカーボン」を増やすためには、アマモなどが生息する「藻場」を大切にしていかなければいけません。藻場は「磯焼け」などのいくつかの原因で減少してしまっていますが、近年ではプログラミングを利用したアマモの生育管理や養殖といった取組があるということを紹介しました。
地球温暖化を解決するひとつの手段として、「ブルーカーボン」について学んでもらい、海の社会課題解決のためにプログラミングが活かされているということを知ってもらうことができました。
- 参加した児童からの声
・アマモを増やすのに1年もかかるということにびっくりしました。また、海にはたくさんの問題があるということを知った。(男子・11才)
・海の自然を守るために、ロボットなどが活躍しているということを初めて知りました。(女子・12才)
・海の植物が二酸化炭素を減らしてくれているので、改めて植物の大切さを知ることができました。(女子・12才)
<団体概要>
団体名称:一般社団法人イエローピンプロジェクト
URL:https://programming.or.jp/umip
活動内容:「プログラミングで海のSDGs!」は、イエローピンプロジェクトが、子どもたちにSDGsを啓発し、ICTによる社会課題解決の体験を支援する非営利活動です。SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」をテーマに、ワークショップや出前授業、講演会を通して、プログラミングを楽しみながら効果的にSDGsと海洋について学習する、新しいSTEAM学習の場作りを目指しています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/