廃棄していた膜素材をバッグにアップサイクル。SDGs 時代に、持続可能な膜産業の構築で目指すべき未来へ。

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膜構造建築メーカー×文具・雑貨メーカーで廃棄していた膜端材に新たな価値をもたらすアップサイクルな取り組みを推進。

テント倉庫やスポーツ施設など膜構造建築の総合メーカーである⼭⼝産業株式会社(本社:佐賀県多久市、代表取締役:⼭⼝篤樹)は、手帳を中心にデザイン性の高い製品を展開する文具・雑貨メーカー株式会社ハイタイド(本社:福岡県福岡市、代表取締役:竹野潤介)と共同で『MEMBRANE REUSABLE BAG 』を開発したことをご報告いたします。

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  • 背景

山口産業では、50年の歴史の中で培ってきた技術と経験に異業種の知見を掛け合わせることで、災害、農業、都市における課題など、日本や世界が直面している様々な社会課題を解決していくことを目指していくプロジェクト『MEMBRANE LAB.』に取り組んでいます。

【MEMBRANE LAB. 公式ページ】     https://membry.jp/membrane-lab/
【MEMBRANE LAB. プレスリリース】 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000100006.html

同プロジェクト内で設定したパーパス(社会的存在意義)から導き出した行動指針の一つとして『持続可能な膜産業の構築』を掲げています。

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その第一歩として、産業用テント倉庫などの製造・施工の際に生じる端材を廃棄処分するのではなく有効活用することを目的とし、九州の福岡を拠点に全国に強い販路を持つ、機能性やデザイン・素材にこだわったオリジナル商品を発信する文具・雑貨メーカー『HIGHTIDE』(ハイタイド)に監修を受け、アウトドアなどでも使用できる大容量で耐久性の高いトートバッグを製作しました。

 

 

廃棄していた膜素材をバッグにアップサイクル。SDGs 時代に、持続可能な膜産業の構築で目指すべき未来へ。のサブ画像3_MEMBRANE REUSABLE BAG MEMBRANE REUSABLE BAG

 

 

廃棄していた膜素材をバッグにアップサイクル。SDGs 時代に、持続可能な膜産業の構築で目指すべき未来へ。のサブ画像4_耐久性と撥水性の高い膜材を使用耐久性と撥水性の高い膜材を使用

廃棄していた膜素材をバッグにアップサイクル。SDGs 時代に、持続可能な膜産業の構築で目指すべき未来へ。のサブ画像5_膜の端材置き場膜の端材置き場

廃棄していた膜素材をバッグにアップサイクル。SDGs 時代に、持続可能な膜産業の構築で目指すべき未来へ。のサブ画像6_テント倉庫テント倉庫

廃棄していた膜素材をバッグにアップサイクル。SDGs 時代に、持続可能な膜産業の構築で目指すべき未来へ。のサブ画像7_膜材の縫製作業膜材の縫製作業

 

  • コンセプト

『MEMBRANE REUSABLE BAG 』のコンセプトは『シンプルなアップサイクル』です。
今回の製品開発にあたり協議を重ねた結果、形状や装飾にこだわるのではなく、使い勝手、サイズ、材料、制作工程をシンプルに追及することで、持続可能な仕組みづくりを目指すという方針を設定しました。

 

◆開発メンバー コメント
【山口産業株式会社 製造部縫製課長 大串 望】

廃棄していた膜素材をバッグにアップサイクル。SDGs 時代に、持続可能な膜産業の構築で目指すべき未来へ。のサブ画像8_山口産業 製造部 縫製課長 大串 望山口産業 製造部 縫製課長 大串 望

「材料に使用したのは、弊社の主要製品テント倉庫に使用しているオリジナル膜材【SIKI62】の断裁後の端材、持ち手は倉庫用カーテンを固縛する際に使用するナイロンベルトで構成しています。
開発過程で強く感じたのはアウトドアとの親和性の高さ。弊社製品に使用している膜材は建築物に使用する前提ですので、耐久性も高く撥水性もあるため、屋外でガシガシ使用することが可能です。
以前から端材を使用したバッグなどは製作していましたが、今回改めてアップサイクルやSDGsを意識して製作することで、廃棄材の活用が社会課題解決に繋がることを強く感じるきっかけになりました。今回はハイタイドの監修を受けて自社で製作しましたが、今後は弊社の端材を活用して制作してくれる企業とも協業していきたいですね。」
 

【株式会社ハイタイド 営業企画部/店舗事業部 ディレクター 永⽥ 悠宇】

 

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「弊社では、以前からアウトドアなどで使用できるターポリン素材を使用した『タープバッグ』を販売していました。今回の共同開発にあたり、実際の端材置き場や縫製工場を見せていただいたのですが、この廃棄される膜材に新たな付加価値を持たせることが、これからの時代には必ず必要になると感じました。
今回、プロダクトを扱うメーカーとしての目線から、使用感、適切なサイズなど意見交換をさせていただきました。私自身もキャンプに行くのですが、実際のアウトドアシーンで求められるのは、良い意味で粗く使えること。
山口産業の膜材は工場や物流拠点で使用される耐久性の高い素材なので、その強みと使い勝手をシンプルに追及することが製品としての質を高めることに繋がると考えました。
もう一つ意識したのは、無理なくこの取り組みを継続できる制作工程にすること。山口産業のような製造業が無理なく継続できるアップサイクルに取組み、異業種との協業が増えていけば、SDGsの観点からも我々のような業種の現場にも還元されると思っています。」

 

  • 循環型公園を目指すアウトドアフィールド「CO_YARD KANATAKE」にてバッグを販売

福岡県福岡市西区「かなたけの里公園」に、泊まれる農体験ができるキャンプサイトやカフェなどを楽しめるアップサイクル拠点/アウトドアフィールドとして誕生した​「CO_YARD KANATAKE」にて、「MEMBRANE REUSABLE BAG」 が販売されています。
人や地域の繋がりを大切に「里山のアップサイクル」をコンセプトに掲げるCO_YARD KANATAKEでは、「里山と都市の新しい関係づくり」プロジェクト「CYCLE CYCLE PROJECT」が展開されています。

【CO_YARD KANATAKEホームページ】     https://coyard.jp/

※「CO_YARD KANATAKE」での「MEMBRANE REUSABLE BAG」 販売は数量限定となります。

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  • 膜端材を提供/持続可能な膜産業の構築を目指して

当社では、アップサイクルを前提とした膜端材の提供が可能です。
※詳細については、本件問い合わせ先までご連絡ください。
山口産業では、持続可能な膜産業の構築を目指して、引き続き再利用可能資材の研究・活用に取り組んでいきます。

《《 ⼭⼝産業について 》》

⼭⼝産業は、業界トップクラスを誇る産業⽤テント倉庫に留まらず、⼤規模な公共空間やスポーツ施設など、さまざまな膜構造の製造に取り組んでいます。設計・製造・施⼯まで社内で⼀貫して⾏うことで⾼品質・短納期で製品提供を可能とし、培ってきた技術と経験に異業種の知⾒を掛け合わせることで、これからの膜構造の可能性を追求していくプロジェクト「MEMBRANE LAB.」を通じて社会課題解決にも挑戦しています。
社 名:⼭⼝産業株式会社
所在地:佐賀県多久市多久町3555-120
代表者:代表取締役 ⼭⼝ 篤樹
TEL:0952-74-2525
URL:https://membry.jp/
 

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