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アフリカの大学との連携推進や、アフリカにおけるデジタルヘルス領域での協働等を検討
認定NPO法人ロシナンテス(所在地:福岡県北九州市、 理事長:川原尚行)は、2022年12月より、当団体理事長 川原尚行が九州大学 客員教授に就任したことをお知らせいたします。
九州大学は「総合知で社会変革を牽引する大学」を目指しており、実現に向けて「組織的な国際協働」や「最善の医療を追求」などを掲げています。こうした背景から、アフリカのスーダン・ザンビアで保健医療の支援活動を行う川原が、客員教授を拝命することとなりました。今後、アフリカの大学との連携推進や、アフリカにおけるデジタルヘルス領域での協働等を検討していく予定です。
川原は、1992年に九州大学医学部を卒業後、九州大学病院の第二外科(現:消化器・総合外科)に入局、1997年に九州大学大学院医学系研究科を修了しています。
外務省在職時から、NGO立ち上げ前に個人で奮闘していた時期を含め、九州大学は、長年川原のアフリカでの活動を応援してくださっています。また、消化器・総合外科教室には、現在も「留学者」として川原の籍が残っています。このことは、外務省を辞職し所属先がなくなったときや、アフリカで困難に直面したときに、本当に大きな心の支えとなりました。
理事長川原尚行よりコメント
- 長年の心の支えであり、多くの繋がりがうまれた場所でもある、母校の客員教授を拝命できたことを大変光栄に思います。アフリカの大学との共同研究なども進めていけるよう、積極的な連携を目指します。国際協働の強化を目指す九州大学の一助となれるよう努めて参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
川原尚行プロフィール
1965年福岡県北九州市生まれ。1984年福岡県立小倉高等学校卒。
1992年九州大学医学部を卒業後、九州大学第二外科(現:消化器・総合外科)に入局し同外科および広島赤十字・原爆病院で研修を行う。
九州大学大学院修了ののち、1998年外務省入省。在タンザニア日本大使館に二等書記官兼医務官として着任。その後ロンドン大学(イギリス)で熱帯医学を履修し、2002年在スーダン日本大使館に一等書記官兼医務官として着任。2005年1月、外務省を辞職し同年4月よりスーダン国内での医療活動を開始。翌2006年5月、北九州市に「NPO法人ロシナンテス」を設立。同年8月スーダン共和国政府より国際NGOとして正式に登録される。
受賞歴
2007年3月 財団法人 大山健康財団 「大山激励賞」
2007年10月 財団法人 ソロプチミスト日本財団 「国際奉仕賞」
2010年2月 第6回ヘルシーソサエティ賞 「国際ボランティア部門」
2010年11月 公益財団法人 社会貢献支援財団 「社会貢献者表彰」
2013年11月 福岡県文化賞 「社会部門」
2015年3月 公益財団法人 大山健康財団 「大山健康財団賞」
2018年11月 公益財団法人 ソロプチミスト日本財団 「千嘉代子賞」
2021年7月 公益財団法人 社会貢献支援財団 「創立50周年記念表彰」
その他
2012年4月から 徳島大学医学部非常勤講師
2013年4月から 熊本大学薬学部および熊本大学大学院薬学教育部臨床教授
2017年4月から 長崎大学客員教授
2009年12月から 北九州市より「北九州市文化大使」委嘱
2011年6月から 長崎市より「長崎平和特派員」認定
著書
『もうひとつのスーダン 日本人医師 川原尚行の挑戦』 主婦の友社 2010年(共著)
『行くぞ!ロシナンテス 日本発 国際医療NGOの挑戦』 山川出版社 2015年
認定NPO法人ロシナンテスについて
内戦中のスーダンに外務省医務官として赴任した川原尚行が、外務省を辞して2006年に立ち上げた国際NGO。病院が無いなどの理由で必要な保健医療が受けられない地域に、医療が届く仕組みを整備することで、誰もが健やかに生きることができる環境を作ることを目指して活動する。アフリカのスーダン・ザンビアを中心に、巡回診療や診療所建設、給水所建設などを実施している。
ロシナンテスの名前は、小説「ドン・キホーテ」に出てくるドン・キホーテの乗る痩せ馬のロシナンテに由来している。「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」という想いをこめて名づけられた。
団体概要
団体名 :認定NPO法人ロシナンテス
代表者 :理事長 川原尚行
所在地 :〒802-0082 福岡県北九州市小倉北区古船場町1番35号
設立 :2006年5月1日
ウェブサイト :https://www.rocinantes.org/