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2023年1月9日(月)【場所】鳥取市 とうふちくわの里ちむら
一般社団法人地域みらい創造センターは、鳥取市に本社を置く株式会社ちむらなどと共に、小学生を対象としたお仕事体験を開催いたしました。このプログラムは、日本に古くから伝わる「ちくわ」とともに江戸時代から鳥取県東部に伝わる食文化「とうふちくわ」への理解を深めることを目的としています。また、ちくわの製造体験をすることで、安心・安全な食を届けることの大切さや、地元の食文化や海を誇る心を育むことを狙いとして実施しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人がつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で開催したものです。
- イベント概要
・イベント名:「海のお仕事体験 プロジェクト こどもわーく」
ちくわのまち鳥取で「ちくわマスター」になろう@鳥取県
・日程:2023年1月9日(月・祝)9時~12時
・開催場所:とうふちくわの里ちむら とうふちくわLab(鳥取市河原町布袋)
・参加人数:8人(小学2~6年生)
・主催:株式会社ちむら
・主管:一般社団法人地域みらい創造センター
・協力:海と日本プロジェクトinとっとり実行委員会、日本海テレビジョン放送株式会社
- 鳥取のソウルフード「とうふちくわ」作りに挑戦!ドキドキの入社式開催!
豊かな日本海に面した鳥取県。県庁所在地である鳥取市は、一世帯当たりのちくわの支出額が3,637円(全国平均1,710円)で全国一位※になるなど、ちくわを愛する県民です。トビウオ(アゴ)を原材料とした「あごちくわ」とともに、県東部地域を中心に愛されているのが、豆腐に魚のすり身を混ぜて作る「とうふちくわ」です。
今回子どもたちがお仕事体験するのは、創業1865年(慶応元年)、江戸時代から「とうふちくわ」を製造する老舗企業の「ちむら」です。小学2年生から6年生までの8人が参加した入社式では、ちむらの千村大輔社長からこの日のお仕事体験について説明がありました。続いて、子どもたちは、緊張した様子でそれぞれ名刺交換を行ったほか、千村社長にも名刺を手渡して自己紹介をしていました。
※家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2019年~2021年平均)
- 1日に2万本のちくわを製造!ちくわ作りについて学ぶ
続いて、とうふちくわの工場を見学しました。ちむらの工場ではゴールデンウィークなどの繁忙期に、朝5時から深夜まで稼働し、2万本ものとうふちくわやちくわを製造するといいます。子どもたちは、次々ととうふちくわが製造される迫力に驚いている様子でした。
また、千村社長からは、とうふちくわを作る上でのこだわりも。その一つが、毎朝自社で木綿豆腐を作り、その豆腐をとうふちくわに使用していることです。さらに、ふわふわな食感を出すために、豆腐と魚のすり身の割合を7対3にして混ぜ合わせていることが紹介されました。あわせて「とうふちくわ」の歴史についても子どもたちは学びました。その誕生は江戸時代。当時、鳥取では漁港の開発が遅れていたため、魚は贅沢な食べ物でした。鳥取藩主・池田光仲公は、藩の財政も厳しいことから城下の庶民に対し、「魚の代わりに豆腐を食べるように」と質素な食生活を推奨し、魚の代わりに豆腐を混ぜた「とうふちくわ」が誕生しました。元々は質素倹約のため生まれましたが、真っ白な見た目で縁起が良いこと、豆腐を作るには非常に手間がかかったことから、地域のお祭りや結婚式などの「ハレの日」にも食べられてきた食品であると紹介され、江戸時代から伝わる大切な食文化であることが説明されました。
- ドキドキしながら「とうふちくわ」作り!
学びの後は、いよいよ実践。まずは、とうふちくわではなく、魚のすり身だけで作った鯛ちくわ作りに挑戦です。子どもたちは、ちむらの林さんから指導を受けながら専用の包丁で魚のすり身を混ぜ合わせて、生地をなめらかにしていきました。そして、竹串に生地を巻いていきます。一見簡単そうに見えますが、ちくわをキレイな形にするのは意外に難しい作業です。参加者からは「どうやったら竹串にきれいに生地を巻けますか?」と質問が飛び、林さんからは「包丁を使う際は、立てるのではなく寝かすことがうまく巻くコツです。」とアドバイスを受けていました。
続いて、とうふちくわ作りに挑戦です。ここで鯛ちくわとは少し違った作り方が林さんから伝授されました。その方法とは、「素手で生地を竹串に巻く!」こと。子どもたちは、魚のすり身の独特な感触に「冷たい!」「ぬめぬめする!」などと言いながらも、豪快に生地を巻き付けていました。そして、10分ほど時間をかけじっくりと焼いていくと、会場には香ばしい良い香りが漂いました。子どもたちも「食べてみたーい!」と歓声を上げながら焼き上がりを待っていました。
- 完成したとうふちくわを試食!子どもたちの感想は?
とうふちくわと、鯛ちくわ、そして、魚のすり身を使った天ぷらを完成させた子どもたち。最後には、この日のお仕事体験の報酬として、千村社長からお買い物券が手渡されました。そして、お待ちかねの試食です。竹串のちくわに豪快にかぶりついて「おいしい!」と満足そうな表情を浮かべていました。
(子どもたちの感想)
「ちくわの事が色々と分かった。」
「とうふちくわは豆腐7、魚3ということが分かってびっくりした。自分が好きな形のちくわや天ぷらが作れて面白かった。」
「難しかったけど、その分やりがいもあって楽しかった!」
「特に包丁を使ってすり身を巻き付けるのが難しかった。ちくわはいつものちくわより美味しかった。」
(保護者の感想)
「ちくわ作りが始まったら子どもたちもイキイキしていました。」
「ちくわについて親も色々知れて楽しかった。」
「高たんぱくでもっと食事に出す機会を増やそうと思いました。」
<団体概要>
団体名:一般社団法人地域みらい創造センター
URL:https://iko-yo.net/partners/uminohi_oshigoto
活動内容:子供たちが体験する「地域のお仕事体験プログラム」の企画開発・実施
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/