[2/27SDGs市民社会ネットワーク主催イベント]SDGs採択から7年「誰一人取り残さない」とは何か 地域から考える

0
203
[2/27SDGs市民社会ネットワーク主催イベント]SDGs採択から7年「誰一人取り残さない」とは何か 地域から考えるのメイン画像

2月27日、SDGs市民社会ネットワーク(以下、SDGsジャパン)では、「声なき声」「人権」について考えるイベントを開催します。

[2/27SDGs市民社会ネットワーク主催イベント]SDGs採択から7年「誰一人取り残さない」とは何か 地域から考えるのサブ画像1

「この偉大な共同の旅に乗り出すにあたり、我々は誰も取り残されないことを誓う。人々の尊厳は基本的なものであるとの認識の下に、目標とターゲットがすべての国、すべての人々及び社会のすべての部分で満たされることを望む。そして我々は、最も遅れているところに第一に手を伸ばすべく努力する。」(「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)」宣言第4段落)

2015年9月25日第70回国連総会で採択された「2030アジェンダ」は、「誰一人取り残さない(Leave No One Behind)」ことを誓い、そのために最も送れているところに第一に手を伸ばすという決意を表明するものでした。
SDGsジャパンは、設立以来一貫して、この「誰一人取り残されない」という強い決意のもと、「なかったことにされている人々」や「声があげられない人々」等、周辺化されている一人一人の声を拾い上げ、政策立案の場に届けることを命題に活動してきました。

活動を通じて見えてきたのは、急速にヒトやモノ、金が流動化する現在社会において、地域そのものが周辺化されつつある現状でした。「声になっていない声」が拾い上げられず、周辺化されている地域や住民の権利が軽んじられ、あらゆる場面で格差が拡大する現実を前に、SDGsジャパンではSDGsを地域の現状を分析し、可視化されてこなかった周辺化されている人々や社会の存在を明示化するために対話を重ねてきました。

今回のイベントでは、SDGsの期限まで残り期間7年を切り、折り返しに差しかかった今だからこそ、「誰一人取り残さない」とは何か、地域の視点から考えます。

イベントでは、市民による市民のための「まぁるいしずおか」のSDGsローカル指標の導入と実践例を杉山純代さんから、メジャーグループ制度(MGoS)に倣い、地域で活動する北海道メジャーグループ・プロジェクトより、先住民族グループの栃木和美さんから、具体的な現状をお話しいただきます。後半のパネルディスカッションでは、「市民社会からの地域からのSDGs指標プロジェクト」を通じて見えてきた課題について、地域の課題を可視化させ、解決を目指す岡山NPOセンターの石原達也(SDGsジャパン理事)をコーディネーターに、朝日新聞デジタルのコメントプラスで冷静で鋭いコメントを展開しているSDGsジャパン理事の長島美紀をコメンテーターに加え、ディスカッションを行います。
「すべての 人々 の人権を実現し 、 ジェンダー平等とすべての 女性と 女児 の能力強化を達成することを目指す」(2030アジェンダ全文第3段落)とはどのような道のりなのか、参加いただく皆様と一緒に考えます。ご参加お待ちしています。
*このイベントは、一部地球環境基金の助成金を活用して実施します。 

  • 日  時:2023年2月27日(月)19時~20時30分 *ZOOMは10分前からアクセス可能です
  • 会  場:オンライン開催(申込者に後日ZOOM情報をお送りします)
  • 主  催:一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク
  • 共  催:SDGsジャパン地域ユニット地域指標プロジェクト
  • 参加定員:100名
  • 参 加 費:無料
  • 申込フォーム:https://forms.gle/LVTf2Xk4yYSBMB8i7
  • SDGs市民社会ネットワークの会員で、参加申し込みフォームから見逃し配信にチェックをくださった会員には、後日URLをお届けします。 プログラム・登壇者

<プログラム>

19:00-19:05 趣旨説明(司会:新田英理子・SDGsジャパン事務局長)
19:05-19:10 大橋正明・SDGsジャパン共同代表理事からビデオメッセージ
19:10-19:15 事例紹介の導入(コーディネーター:石原達也)
19:15-19:30 事例1 杉山純代さん
19:30-19:45 事例2 栃木和美さん
19:45-20:25 論点整理と登壇者とのディスカッション、コメント
コメンテーター:長島美紀
20:25-20:30 まとめ 三輪敦子
20:30 閉会

<登壇者>

事例報告1:杉山純代さん(株式会社株式会社アレミティ統括)
現在は障害福祉の仕事に従事。業務の中で人財育成も担当。また、2030SDGs公認ファシリテーターとして小中高校正のキャリア教育にも携わる。健常者も障害者も垣根のない持続可能な社会を目指して活動をすすめている。

事例報告2:栃木 和美さん(北海道メジャーグループ・プロジェクト先住民族グループメンバー)
千歳在住。千歳アイヌ文化伝承保存会所属。35 歳からアイヌの文化である舞踊や料理、刺繍等を始める。子供の頃から当たり前だと思って食べていたオハウや山菜が、アイヌの食材、文化というのを知ったのは大人になってから。今では、アイヌ文化を伝承するべく、子どもたちと共に舞踊を行う。

コーディネーター:石原達也(NPO法人岡山NPO センター 代表理事、SDGs ネットワークおかやま 会長/SDGsジャパン理事)
2001 年大学生のみのNPO 法人設立に参画。2003 年鳥取市社会福祉協議会に入職(ボランティアコーディネーター)。2005 年NPO 法人岡山NPO センターに転職(現在、代表理事)。以降、NPO 法人みんなの集落研究所(代表執行役)、PS瀬戸内株式会社(代表取締役)、(一社)北長瀬エリアマネジメント(代表理事)、SDGs ネットワークおかやま(会長)等の設立に参画。社会の「仕組み屋」として様々なプロジェクトのファシリテートに取り組む。

コメンテーター:長島美紀(認定NPO法人Malaria No More Japan 理事、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン アドボカシーグループ リーダー/SDGsジャパン理事)
政治学博士。先進国の難民受け入れ政策を研究する傍ら難民支援活動などに参加。その後様々なNGOや財団の運営に従事。SDGsジャパンでは、普及啓発事業を担当し団体広報やイベント企画など運営。朝日新聞デジタルのコメンテーターを務める他、21年8月からは内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員としても活動。著書に「FGM(女性性器損傷)とジェンダーに基づく迫害概念をめぐる諸課題―フェミニズム国際法の視点からの一考察」(早稲田大学出版)。

まとめ:三輪 敦子((一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)所長、(特活)関西NGO 協議会代表理事/SDGsジャパン共同代表理事)
日本赤十字社外事部(現国際部)、国連女性開発基金(現UN Women)アジア太平洋地域バンコク事務所、国際協力コンサルティング会社、(公財)世界人権問題研究センター等において、ジェンダー、開発、人道支援、人権分野の様々なプログラムの実施支援や調査・研究に携わってきた。SDGs 推進円卓会議構成員。2019C20 共同議長。2023 W7ジャパン共同代表。 

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください