医学×クリエイティブでウェルビーイング実現のための社会実験と実装を行う新会社「Open Medical Lab」を、横浜市立大学医学研究者とクリエイティブスタジオ Whatever Co. が共同設立

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横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター長 武部貴則(MD/PhD)とクリエイティブスタジオの Whatever Co. は、医学×クリエイティブでウェルビーイングの社会実装を目指す株式会社オープンメディカルラボ(Open Medical Lab, Inc.)(本社:東京都港区、代表取締役CEO 武部貴則、以下OML)を設立いたしました。
先端医学の世界的な研究者である武部貴則が代表取締役CEO、世界のトップクリエイターの一人である Whatever Co. 川村真司が CCO(Chief Creative Officer)を務め、従来のアプローチとは異なる発想でウェルビーイング実現のための新たなソリューションを生み出していきます。

Webサイト:https://open-medical.com/

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  • 会社概要

会社名:株式会社オープンメディカルラボ(Open Medical Lab, Inc.)
代表者:代表取締役CEO 武部貴則
設立日:2023年1月23日
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目2番8号 WHEREVER 7F
事業内容:ヒューマンウェルビーイングに関するコンサルティング事業及びデータベース、ソフトウェア事業、センサーデバイス等のハードウェア開発及び販売、社会啓蒙、啓発、PR及び前各号に付帯関連する一切の事業
 

  • OML設立の背景

■ウェルビーイングの社会実装を巡る課題
日本は超高齢社会を迎え、今までにない健康課題が次々に生まれています。また、テクノロジーの発展に伴う超情報化社会の中で、差別や孤独といった新たな問題も引き起こされています。こうした社会の変化を背景に、医療領域では患者の治療やケアだけでなく、「ウェルビーイング(=誰もが身体的・精神的・社会的に充足した状態)」を実現することが重要になってきています。
また政府や一般企業においても、政策や経営の重点指標としてウェルビーイングを取り入れる動きが加速しています。(※1)
一方で、ウェルビーイングの実現に向けて、どのようにアプローチすべきかが分からず有効な取り組みを立案・実施することが難しいとの声も多く聞かれ、従来の医療や福利厚生の枠組みを超えた新たな方法論が求められています。

■OMLの成り立ち
横浜市立大学先端医科学研究センターでは、世界に先駆けてクリエイティブ手法を医学研究に役立てる「コミュニケーションデザインセンター」を設置。日々の暮らしの中でウェルビーイングを達成する新たな手法の基盤研究を進め、社会人教育や産学連携研究、国家プロジェクト等で実績を重ねてきました。
一方、Whatever Co. は、既存の枠や手法にとらわれないアイデアと実現力を武器とするクリエイティブスタジオとして、未踏領域の課題解決や新たな価値創造に挑戦し続けてきました。
両者は2021年、内閣府のムーンショット型研究開発事業「ミレニア・プログラム」において、誰もが自己実現可能な世界を目指す「イネーブリング・シティ」チームとして初めて協業しました。健康のみならず幸福をターゲットにしていくことでウェルビーイングを促す仕組みを体系化し、新たなムーンショット目標の最終候補に選ばれています(※2)。そしてこの度、本提言に基づくウェルビーイングの社会実装を自ら担うべく、新会社Open Medical Labの設立に至りました。なお当社は横浜市立大学発ベンチャーとして同大学の公認を受けています。

※1 Well-beingに関する関係省庁の連携(内閣府)
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/action/index.html
※2 全人類の自己実現を追究するヒューマン・セントリックな都市の再定義に関する調査研究
https://www.jst.go.jp/moonshot/program/millennia/pdf/report_12_takebe.pdf
 

  • OML概要

OMLは、ウェルビーイングを実現するための社会実験と実装を行う会社です。さまざまな企業のパートナーとしてコンサルティングから企画立案・実装までを一気通貫でサポートしながら、自社ではR&Dおよび新規サービスの開発を進めていきます。

社会の成熟に伴い、病気を治すことを目的とした従来の医療だけではウェルビーイングの実現が困難になってきています。
これから必要になるのは、医学以外の領域の知恵や技術をも取り入れ、あらゆる生活者接点を活用しながら人々の日常に介入し効果を上げるアクションです(図1)。私たちはこれを Open Medical(開かれた医療)と名付け、当社がその第一の実行者となると共に、ケースに応じてさまざまな業種のプレーヤーにご参画いただくことも想定しています。

医学×クリエイティブでウェルビーイング実現のための社会実験と実装を行う新会社「Open Medical Lab」を、横浜市立大学医学研究者とクリエイティブスタジオ Whatever Co. が共同設立のサブ画像2_図1 Open Medical図1 Open Medical

■ハピネスドリブン・アプローチ
OMLでは、ウェルビーイング施策やプロダクトの設計においてハピネスドリブン(幸福起点)のアプローチを採用しています。これは「楽しい」「うれしい」といったハピネス感情を喚起することで、健康行動に対してより効果的な動機付けを可能にするものです。
当社ではポジティブ心理学で提唱されている「PERMAモデル」に基づき、課題に応じてその他の理論モデルも組み合わせながら設計・実装していきます(図2)。

医学×クリエイティブでウェルビーイング実現のための社会実験と実装を行う新会社「Open Medical Lab」を、横浜市立大学医学研究者とクリエイティブスタジオ Whatever Co. が共同設立のサブ画像3_図2 OMLのフレームワーク図2 OMLのフレームワーク

 

■OMLが提供すること

1. 新規事業・プロダクト開発支援
ウェルビーイングの社会実装を目的とするプロジェクトにおいて、クライアントと並走しながら企画・開発の支援を行います。アウトプットの形式は問わず、サービス・空間デザイン・アプリケーションなど、課題に応じて最適なソリューションをご提供します。

2. ヘルス/ウェルネス領域のマーケティング・ブランディング支援
薬機法や健康増進法の専門知見に加え、ハピネスドリブン・アプローチなどの独自知見も活用し、ヘルス/ウェルネス領域のマーケティングコミュニケーションやブランディングの支援を行います。

3. ハピネスドリブン・アプローチのR&D
クライアントや横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センターと共同で、ハピネスドリブン・アプローチに基づくウェルビーイングの実装手法や評価手法等の研究開発を行います。

4.自社サービス
上記R&Dの成果として、ハピネスドリブン・アプローチに基づく自社事業も準備中です。また当社の取り組みにご賛同いただき、未来のプロジェクトにおいて協働していただけるパートナー企業さまも積極的に募集しています。

【参考】Open Medical 発想によるソリューション例

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例1:おいしさドリブンな健康食の開発
病院の入院食や介護食、企業の社員食堂向けに、味覚アルゴリズムの研究開発に基づく健康食メニューの開発や、食事の幸福度を高める体験設計をご提供します。

 

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例2:健康経営のためのワークエクスペリエンスデザイン
社員のウェルビーイングが促進されるようなワークエクスペリエンス(働き方や企業カルチャー、空間デザイン等を含む)のコンサルティング、研究開発から実装までをご支援します。

 

 

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例3:ウェルビーイング・シティの研究開発
デベロッパー事業者と協働し、地域住民のウェルビーイングが促進される街のあり方の研究開発と都市開発を行います。
※内閣府「ミレニア・プログラム」ファイナリストに選ばれた「全人類の自己実現を追求するヒューマン・セントリックな都市の再定義に関する調査研究」におけるフレームワークを活用

 

  • 経営体制

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武部貴則 代表取締役CEO / 医学博士(MD/PhD)

横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター長 / 特別教授。
大阪大学 大学院医学系研究科 教授、同大・世界トップレベル研究拠点プログラム ヒューマン・メタバース疾患研究拠点副拠点長、東京医科歯科大学教授、シンシナティ小児病院オルガノイドセンター副センター長。著書に『治療では遅すぎる。ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義』(日本経済新聞出版)がある。

【受賞歴】
2022年 Dr. Susan Lim Award for Outstanding Young Investigator, International Society For Stem Cell Research (ISSCR)
2020年 National Institute of Health Director's New Innovator Award
2019年 第15回日本学術振興会賞
2018年 第67回神奈川文化賞未来賞
2017年 日本医療研究開発機構 日本医療研究開発大賞 (AMED理事長賞)

 

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川村真司 Chief Creative Officer

Whateverのチーフクリエイティブオフィサー。
180 Amsterdam、BBH New York、Wieden & Kennedy New Yorkといった世界各国のクリエイティブエージェンシーでクリエイティブディレクターを歴任。
2011年PARTYを設立し、New York及びTaipeiの代表を務めた後、2018年新たにWhateverをスタート。数々のグローバルブランドのキャンペーン企画を始め、プロダクトデザイン、テレビ番組開発、ミュージックビデオの演出など活動は多岐に渡る。
カンヌ広告祭をはじめとした世界で100以上の賞を受賞し、アメリカの雑誌Creativityの「世界のクリエイター50人」、Fast Company「ビジネス界で最もクリエイティブな100人」、AERA「日本を突破する100人」に選出されている。
 

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上條圭太郎 取締役COO

博報堂、Preferred Networksを経て、2022年よりWhateverに参加。「より良い社会」と「企業の事業成長」が重なるところをゴールに定め「生活者の心が動く」仕事を多く手掛ける。
主な仕事に「UNIQLO / MY FIRST OUTFIT」「Panasonic / 聞き間違えない国語辞典」「Eye Play the Piano」など。Cannes Lions、エフィー賞、ADFEST、ACCなど国内外での受賞歴多数。
2022年より東京学芸大学教育インキュベーションセンター共同研究員。
 

  • 設立母体について

■横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター
全人類のウェルビーイング実現を目指すため、先端医科学研究機関に設置された世界初のクリエイティブ研究拠点です。健康・医療分野においてコミュニケーションの力を駆使した研究を実行するための持続可能な教育・開発体制を構築し、ひとびとの健康や幸福に寄与するための新たな社会のあり方を提案することを目指しています。
https://y-cdc.org/

■Whatever Co.
東京、ニューヨーク、台北、ベルリンを拠点として活動しているクリエイティブスタジオ。広告、イベント、テレビ番組の企画・制作、サービス・商品開発など、旧来の枠にとらわれないジャンルレスなクリエイティブ課題に対して、「世界の誰も見たことがないけれど、世界の誰もが共感できる」ようなアイデアを作り続けています。
https://whatever.co/
 

  • 問い合わせ先

OMLへのご相談・ご依頼、メディア掲載、取材に関するお問い合わせは、こちらのメールアドレス宛にご連絡ください。
[email protected]

 

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