東日本大震災から12年 日本の伝統手芸である「刺し子」で、避難所生活の女性たちに仕事をつくったプロジェクトを書籍化

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『いとなみを取り戻す――大槌刺し子と学んだ、「ちょうどいい」を目指す働きかた』(3/18発売)〜岩手県大槌町で被災した女性たちとともに、“針と糸”で紡いだ希望〜

認定NPO法人テラ・ルネッサンス(本部:京都府京都市、理事長:小川真吾、以下テラ・ルネッサンス)が運営する大槌刺し子は、『いとなみを取り戻す――大槌刺し子と学んだ、「ちょうどいい」を目指す働きかた』を英治出版株式会社より刊行。2023年3月18日よりインターネットおよび全国書店にて販売開始。

東日本大震災から12年 日本の伝統手芸である「刺し子」で、避難所生活の女性たちに仕事をつくったプロジェクトを書籍化のサブ画像1_本書の表紙本書の表紙

東日本大震災から12年 日本の伝統手芸である「刺し子」で、避難所生活の女性たちに仕事をつくったプロジェクトを書籍化のサブ画像2_大槌刺し子の商品を製作する様子大槌刺し子の商品を製作する様子

◯ 書籍の概要

大槌刺し子は東日本大震災で被災した岩手県大槌町の女性たちを対象とした復興支援活動として2011年よりスタート。日本で古くから伝わる伝統手芸に取り組むことで、避難所生活の女性たちに仕事をつくり、希望を持ってもらいたい──そんな想いから立ち上がったのが、「大槌復興刺し子プロジェクト(現・大槌刺し子)」です。

本書は、震災を乗り越えひと針の可能性を信じて歩んできたストーリーや、大槌刺し子が見出した持続可能な仕事と生き方へのヒントが込められた内容になっています。
 

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◯ 刺し子とは

布地の上にひと針、ひと針、つづり縫いや刺し縫いすることで、布を丈夫にしたり模様を描く日本の伝統手芸です。

◯ 大槌刺し子の取り組みと、書籍執筆の経緯

復興支援活動としてスタートとし、現在では伝統手芸の刺し子による商品の開発・販売を通じて、持続可能な社会づくりへの貢献をはじめ地方と工芸の活性化と小さな産業モデルの創出を目指しています。

家や財産、さらには家族を失っても、刺し子への没頭によって心を回復し、やがてこのプロジェクトを「大槌の伝統」にする志まで持つようになった女性たちの在り方などを、震災から10年を機に執筆するにいたりました。

◯ 吉田真衣(大槌刺し子事業部長)のコメント

「過剰な成⻑を追い求めるだけではなく、働き手にとっても環境的にも持続可能な適正規模の「いとなみ」を目指す働き方や、刺し子という手芸のぬくもりから学ぶ生き方をまとめました。自らの生活や仕事、生き方への理想をあきらめたくないと願う方の一助になれば嬉しいです」

◯3月16日(木)、著者と編集者による対談イベントを開催(終了後、取材受付を予定)

日 程 2023年3月16日(木) 19:00 – 20:00(開場 18:50-)
会 場 オンライン ※申込完了メールにZoomのURLを記載
登壇者 吉田真衣(本書の著者、認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事/大槌刺し子事業部長)
上村悠也(本書の編集者、英治出版株式会社プロデューサー)
詳 細 イベントページ(https://www.terra-r.jp/event/20230316.html
書籍購入ページ(https://amzn.asia/d/0vyM94s

 

  • 書籍の概要について

タイトル:いとなみを取り戻す――大槌刺し子と学んだ、「ちょうどいい」を目指す働きかた
著者:吉田真衣+大槌刺し子
発行:英治出版株式会社
発行日:2023年3月18日
ページ数:208ページ
定価:1,800円+税
 

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[著者]

吉田真衣(よしだ まい) 認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事/大槌刺し子事業部長

立命館大学国際関係研究科博士前期課程修了。アメリカン大学School of International Service在学中に、南部アフリカに留学。先進国から途上国への支援のあり方に疑問を持ち、進路を模索する中でテラ・ルネッサンスと出会い、インターンとして活動を始める。大学院在学中は、ウガンダ北部における元子ども兵の移行期正義について研究。その後、民間企業勤務を経て、テラ・ルネッサンスに入職。海外事業国内担当、会計業務等を担当後、2015年より大槌復興刺し子プロジェクト(現・大槌刺し子)事業部長。

 

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[著者]

大槌刺し子(おおつちさしこ)

岩手県大槌町にて、東日本大震災をきっかけに避難生活を送る女性たちに、針仕事を通じてもう一度生きる喜びを見つけてほしい、という思いから、5名のボランティアによって2011年5月発足。同年8月からNPO法人テラ・ルネッサンスが運営。ひと針の可能性を信じ、刺し子を通して手仕事のぬくもりを伝えている。https://sashiko.jp/

【目次】
第1章 何もかも未経験──大槌刺し子の誕生
第2章 支援と事業の狭間で──事業化についての学び
第3章 ビジネスではなく「いとなみ」を──経営のあり方についての学び
第4章 できていることを見よう──人と組織についての学び
第5章 手仕事が教えてくれたこと──暮らしと生き方についての学び
 

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  • 認定NPO法人テラ・ルネッサンスについて

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『すべての生命が安心して生活できる社会の実現』を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:「地球倫理推進賞」(社団法人倫理研究所) 、「地球市民賞」(独立行政法人国際交流基金)、「エクセレントNPO」組織力賞ノミネート(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、「社会貢献者表彰」(公益財団法人社会貢献支援財団)、「日経ソーシャルイニシアチブ」国際部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、「企業価値認定」(一般社団法人企業価値協会)、第4回ジャパンSDGsアワード副本部長(外務大臣)賞、第52回毎日社会福祉顕彰、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」など。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。
名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:小川 真吾
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など

■ お問い合わせ
本件の取材に関するお問合せは、下記フォームよりご連絡ください。
https://www.terra-r.jp/contactus.html

(担当:テラ・ルネッサンス広報 小田)

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