~灯台を巡り、佐渡島のジオパークと歴史・文化に触れる旅 第一弾~「沢崎鼻灯台に上ろう!灯台を起点に小木半島の地質・地形を学ぶ沢崎特産『岩のり』の食と体験を楽しむモニターツアー」を開催しました!

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~灯台を巡り、佐渡島のジオパークと歴史・文化に触れる旅 第一弾~「沢崎鼻灯台に上ろう!灯台を起点に小木半島の地質・地形を学ぶ沢崎特産『岩のり』の食と体験を楽しむモニターツアー」を開催しました!のメイン画像

2023 年3 月12 日(日)場所:沢崎鼻灯台 後援:一般社団法人 佐渡観光交流機構

さど探究プロジェクト(企画・運営:アクトインディ株式会社)は、「沢崎鼻灯台に上ろう!灯台を起点に小木半島の地質・地形を学ぶ、沢崎特産『岩のり』の食と体験を楽しむモニターツアー」(以下「本モニターツアー」。後援:一般社団法人 佐渡観光交流機構)を、3月12日(日)に開催しました。本モニターツアーは、佐渡島各地の灯台を起点にして、その地域の自然・文化・人の魅力を掘り起こし、つなぐことで観光コンテンツ化を推進するプロジェクト「灯台を巡り、佐渡島のジオパークと歴史・文化に触れる旅 」の第一弾企画として、新潟県佐渡市沢崎でスタートしました。
このモニターツアーは、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していく「海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業」の一環です。

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  • イベント概要

小木半島最西端の沢崎集落に立つ沢崎鼻灯台を起点に、ジオガイド・沢崎集落の方々から、沢崎に広がる特徴的な地質・地形、その地域の人々の生活や文化・産業、そこに灯台が存在する理由や人々との関わりを学び、集落の人々と一緒に灯台に上り、小木半島の絶景を楽しむイベントです。また、地形を活かした沢崎の特産『岩のり』の板のり作りを体験、その岩のりを使った食事を味わうなど、灯台を中心に地域の魅力を一度に堪能するツアーです。

<日程> 2023年3月12日(日)
<開催場所> 新潟県佐渡市沢崎集落(沢崎鼻灯台)
<参加人数> 26名(モニター参加者)計12名
 ・佐渡島内の親子(7名)
 ・佐渡島内の小学校教諭(1名)
 ・ジオガイド(2名)
 ・観光関連団体(2名)
  (その他の参画メンバー)
 ・沢崎集落の方(9名)
 ・メディア関係者 (5名)
<後援> 一般社団法人 佐渡観光交流機構
<協力> 佐渡ジオパーク推進協議会、佐渡市役所 小木行政サービスセンター、沢崎集落のみなさま、地域おこし協力隊
 

  •  灯台を起点に、沢崎の魅力をまるっと体感!

沢崎集落の方々とジオガイドの祝先生の案内で、モニターツアーがスタート。
まずは、沢崎集落の方々に集落内を案内してもらいます。集落をまわりながら岩のりが特産になった経緯や海岸地形との関係性、岩のり漁を行う際は集落の中心にある薬師寺というお寺の鐘を叩く慣習、産業の成り立ちなどを教えてもらいました。慣習通り、お寺の鐘を叩いた後は、集落内を抜けて沢崎鼻灯台が立つ海岸に向かう急峻な坂道を、息を切らせて上ります。この急坂の高低差が大地の隆起で形成され、現在も隆起し続けていることをジオガイドから聞いた参加者は大地の力を身体でも体感し驚いていました。やっとのことで、坂を上りきると沢崎鼻灯台が見えてきます。灯台が建つエリア周辺では波食台といって、波によって削られた平らな岩盤が広がっています。壮大な地球の営みの説明も受けながら、灯台前に到着しました。

灯台前では、沢崎鼻灯台が佐渡で一番高いことや灯台が照らす光の距離などの基本情報とともに、沢崎が江戸時代以前から北前船をはじめ日本海沖を通る多くの船の目印になり、佐渡島独特の地形・地質により周辺が船の運航が難しい地域「海の難所」である、だからこそ灯台の必要性があったのではとジオガイドから説明を受けます。参加者は深く頷きながら、灯台の役割を理解しているようでした。
また、集落のおじいちゃん達は、子どもの頃の灯台や灯台守家族との思い出を話してくれました。灯台守は灯台を維持・管理者として国から派遣された職員で、家族と一緒に灯台周辺に住み込んでいました。灯台守家族に同級生がおり、灯台周辺で一緒に遊んだり、食事をご馳走になったり、灯台に登らせてもらったりしたこと、当時の集落には電話がなかったため集落の人々は灯台で電話を借りていたこと、かつて沢崎には今とは別の古い灯台があり、今の灯台完成時は灯台が2本並んで立っていたことなど、集落を長年見続けた方からしか聞けない貴重なお話を聞き、参加者はその頃の様子に想いを馳せていました。

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  • ドキドキとワクワク、初めてと懐かしさが交差する灯台見学

そして遂に、参加者と集落のみなさんで灯台の上へ!初めて灯台に上る親子や他参加者は、灯台の上から見下ろす絶景に感嘆の声を上げながらも、佐渡一の高さに腰が引けていました。その中で、集落の方たちはみな子ども時代に戻ったようなキラキラとした笑顔で『懐かしいなぁ、よくこうやって灯台に上ったんだよ。65年ぶりに登れて本当に嬉しい』と感動していました。また、たまたま近くを通りかかった福島県からの観光客の方も飛び入りで参加され、『灯台なんて生まれて初めて登りました。本当にラッキーです!いいものですね』と、佐渡旅行の良い思い出になったようでした。

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  • 岩のり体験とジオ×灯台スイーツなどの食を堪能!

灯台からの絶景を楽しんだ後は、沢崎の特徴的な地形だからこそ自生する天然の「岩のり」を使った板のり作りを体験。集落の方たちの手ほどきを受けながら、専用の器具「のり枠」や「のりず」を使い、板のりを作っていきます。体験した方からは『おじいちゃんがやると簡単そうなのに、実際に作ると枠をおさえながら作業するのが大変!』、『一枚一枚手作業で作るのは大変!ありがたく食べないといけないなと思いました』と、感想を聞かせてくれました。体験終了後、宿根木にあるフランス料理店「あなぐち」にて、岩のりを使ったコース料理やジオ×沢崎鼻灯台をモチーフにしたスイーツを堪能。「あなぐち」を運営する菊地さんは地域おこし協力隊として今回のプロジェクトを主導した方でもあります。食後は、本日学んだ沢崎鼻灯台や佐渡のジオや体験について参加者全員で振り返ります。菊池さんから、最後の挨拶で『灯台や食などの地域の資源を活用しながら、持続可能な地域活性の活動を目指していきたい』と今後の意気込みが語られ、温かく大きな拍手の中でモニターツアーは締めくくられました。

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  • <沢崎鼻灯台とは>

沢崎鼻灯台は佐渡島最西端にあり、直江津・小木航路へと向かう船が、第一目標として視認する重要な灯台。佐渡の歴史・文化を形成する上で、重要な船の運行を支えた灯台のひとつです。また現在の灯台は2代目で、昭和3年に初代が点灯しましたが、老朽化により昭和62年に2代目へとバトンタッチ。その時期、2台の灯台が並んで建つ、めずらしい光景が見れたようです。また、佐渡島内にある15基以上の灯台の中で一番背の高い灯台(24.20メートル)です。

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  • モニターツアーを終えて

さど探究プロジェクトは今後、沢崎集落での活動実績を、佐渡の主要灯台である鴻ノ瀬鼻灯台や弾崎灯台、姫崎灯台に広げ、佐渡の各地で「灯台×各地域のジオ・歴史・文化」のコンテンツを体系化、全ての灯台を観光情報マップとしてつなぎ、“灯台を巡ること、すなわち佐渡を探究すること”を目指して活動をしています。 本モニターツアーを終え、ジオや各地の集落と灯台との深いつながりが確認でき、佐渡島内のどのエリアにおいても横展開しやすい灯台コンテンツであることが確認できました。また、島に生きる人々にとって、やはり灯台は地域のシンボルであり、少なからず灯台への親しみや縁があると実感しました。それらを言語化・映像化して発信していくことで、次の世代へ灯台の価値をつないでいくことができると考えています。

<団体概要>

団体名称:さど探究プロジェクト
活動内容:佐渡島内の各所に点在する「灯台」の利活用を推進し、各灯台が位置する地域のジオや歴史・文化などを結びつけ、新たな観光コンテンツ化を目指します。

<企画・運営>

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団体名称 :アクトインディ株式会社

URL       : https://iko-yo.net/
活動内容   :お出かけ情報サイト「いこーよ」の運営、子どもの成長をテーマにした各種イベントの企画、実施
 

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海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、灯台の様々な利活用モデルを創出することで、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的としています。初年度である2022年度は、本リリース事業含め、全国で12事業が採択されました。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/
新たな灯台利活用モデル事業 公募情報 https://toudai.uminohi.jp/event/post-5778/

 

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