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~水辺に地域の賑わいをつくる~
株式会社GK京都(京都府京都市 代表取締役社長 榎本信之)は、徳島市、ヤマハ発動機株式会社、そしてNPO法人「新町川を守る会」の三者と共に、「脱炭素と水辺の賑わい創出」を目指した実証実験および次世代ボートの試乗会を企画・支援いたしました。弊社では企画の立案から実証実験のロゴ制作、ボートへの装飾、さらには顧客の声に寄り添うアンケート制作にいたるまでトータルにサポートをしています。
実証実験と試乗会は、2月26日〜3月11日の期間、徳島市の新町川(しんまちがわ)や助任川(すけとうがわ)河岸緑地付近で実施。ヤマハ発動機株式会社の次世代電動操船システム「HARMO」を搭載したボートを用いました。
「HARMO」について
今回の実証実験で使われた「HARMO」とは、環境負荷の小さな電動モーターを動力とする推進器ユニットと動作を制御するリモートコントロールボックス、直感的な操作を可能とするジョイスティックなどで構成された「次世代操船システムプラットフォーム」です。電動ならではの静粛性により、乗船者がさらに快適に過ごすことができるスマートパッケージボートの提供を目指して開発されました。高い環境適応性と簡単なコントロールで、観光地のクルーズ船等により楽しく、より快適な「水上のロースピードモビリティ」としての価値を加えます。
「SDGs未来都市」に向けた徳島市の取り組み
開催地である徳島市はSDGsに配慮した先進的な取組を行う都市として、2022年に国から「SDGs未来都市」に選定されました。現在にいたるまで、社会課題の解決に向けさまざまな取組を展開しています。その取組の一つが、ヤマハ発動機株式会社及びNPO法人「新町川を守る会」との提携事業です。徳島市の中心部を走る周遊船「ひょうたん島周遊船」の電動化を見据え、前出「HARMO」の実証実験を行うことにより、新しい「コト(使い方・体験)」の検証を進めています。
水上での快適な過ごし方の新たな提案
GK京都は今回の実証実験において、従来型船舶の課題であったエンジンの駆動音を除去。電動ならではの静粛性を生かし、「会話を妨げない乗船体験(コト)」を企画の主題に掲げました。具体的には、軽食などを楽しみながら会話を楽しむクルーズや、ボートを水上ステージに見立てジャズ演奏を川岸から楽しむ企画などを、月1回開催される「とくしまマルシェ」や、新町川に人が集まるタイミングで開催しました。徳島市在住者を中心とした多くの方々に、水上での新たな体験を提供することができました。
未来の水辺における賑わいと文化醸成を目指して
かつて日本では町中の舟運も盛んで、水辺は親しみにあふれた生活の一部でした。現在では陸上交通の発展による舟運の衰退や、安全性確保のための都市設計もあり、水辺は日常から少し遠い場所となっています。しかし昨今では規制緩和もあり、水辺は地域振興の糸口として注目され始めています。ここ徳島でも水上交通を新たなインフラとして復活させることで、文化と経済を保全・促進する取り組みが可能だと考えます。
GK京都では水辺での過ごし方を現代に最適化し、地域のにぎわいを創出すべく、デザインによる貢献を考え続けます。