コロナ禍と後継者難で50年の歴史を閉じた武生総合食品市場が規格外野菜の集荷場兼倉庫としてリニューアルオープン

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食品ロス削減に貢献できる野菜の定期配送サービス「ロスヘル」の事業拡大に伴い

エクネス株式会社(代表取締役社長:平井康之、本社:福井県鯖江市、以下当社)が展開する、食品ロス削減のため規格外野菜を定期配送するサービス「ロスヘル」は、4/6(木)より現在の福井市内の倉庫兼集荷場を越前市矢船町にある元「武生総合食品市場」跡地に移転します。

今回の移転によって、現在、40坪の倉庫兼集荷場が、約10倍の371坪に急拡大します。今回の体制強化によって、さらに幅広い品目を出荷することができます。

それに加えて、最も大きいのは「武生総合食品市場」に複数ある巨大な冷蔵庫を廃棄せず、そのまま活用できることです。冷蔵保存の体制が整うことで、痛みやすい葉物野菜なども取り扱うことができるようになります。

 

 

コロナ禍と後継者難で50年の歴史を閉じた武生総合食品市場が規格外野菜の集荷場兼倉庫としてリニューアルオープンのサブ画像1_「武生総合食品市場」跡地「武生総合食品市場」跡地

規格外野菜の定期配送サービス「ロスヘル」とは


本来食べられるのに捨てられる食品、いわゆる「食品ロス」の量は年間522万トンとなっています(農林水産省調べ)。日本人の1人当たりに換算すると約41キロ。これは日本人1人当たりが毎日、茶碗1杯分のご飯を捨てていることになります。

当社はこうした食品ロス問題を解決するために、規格外野菜を定期配送するサービス「ロスヘル」をスタートしました。規格外野菜とは味には問題がないのに、サイズが大きすぎる、逆に小さすぎる、あるいは形が不揃いといった理由で一般の流通ルートに乗らず、廃棄されてしまう野菜のことです。ですが肝心の味は規格品と比べても、何の遜色もありません。

「ロスヘル」ではそんな規格外野菜を全国各地から調達し、一般的な価格より最大35%安い価格で毎月1回、定期便(月1,836円〜4,860円(税込))で提供しています。店に流通せずに廃棄されてしまう規格外野菜を有効活用し、食品ロスの削減を目指す試みです。

 

コロナ禍と後継者難で50年の歴史を閉じた武生総合食品市場が規格外野菜の集荷場兼倉庫としてリニューアルオープンのサブ画像2_ロスヘルLパックロスヘルLパック

武生総合食品市場を使うことになったきっかけ
昨年夏、当社代表の平井は「武生総合食品市場が閉鎖に」という記事を目にしたことがきっかけです。平井の出身は、市場のある越前市です。地元で長く親しまれ、貢献してきた市場を、このまま廃墟のようにしてしまって良いのか。

いてもたってもいられなくなった平井は、市場関係者に連絡を入れました。「当社の倉庫として使わせてもらえないか」。ちょうど「ロスヘル」は売り上げが順調に伸びている最中です。倉庫兼集荷場の増床の必要があったので、当社にとっても好都合でした。当社の倉庫兼集荷場として利用すれば、冷蔵庫などの設備も捨てずに、少し手入れをすれば利用し続けることもできます。

食品ロスを削減するための野菜の定期配送サービスなので、サービスを支える基盤づくりでも極力活かせるものを活かして無駄を廃し、環境にも貢献したい。そう思い、今回のリニューアルが実現しました。
 

 

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                     倉庫内での作業

当社代表・平井が「

ロスヘル

を始めた背景


代表・平井の祖父は農家を営んでいました。当時は、自分たちの食べる分の野菜を中心に作っていました。不恰好な形の野菜も多かったのですが、食べてみるとすごく美味しかった記憶があります。

一方、自宅周辺の畑をみると、食べるのにまったく問題のなさそうな野菜が「形が不揃い」「少し小さい」といった理由だけで捨てられていました。

「信じられない」

子供心にそんな違和感を抱きながら、畑を眺めていました。
祖父は子どもの頃に農業を諦めました。高齢になっていたことに加え、もはや採算が合わなかったからでした。真面目に農作物を作っているだけでは継続不可能という、農業の現実を平井は子供ながらに目の当たりにしたのです。

その後、平井は金沢大学に進学。地元の金融機関などを経て、起業。初年度に取り組んだのは「機械が手書き文字でダイレクトメールや手紙を書く」というサービスです。

品質の高さと価格の安さが評判となり、100社以上の上場企業、日本を代表するような名門企業から注文が相次ぎました。この事業は今も順調に成長しています。

起業家として、次に何を成し遂げるべきか。やはり地元、そして社会に貢献することが起業家の使命と考えました。そのとき、子どもの頃に見た、「あの風景」を思い出したのです。

あの「もったいない野菜」をなんとかしないといけないのではないか。これまでの流通網では廃棄されるはずの野菜を安価に販売できれば、農家の収益性も高まり、祖父のように農業を諦めなくても済みます。

消費者も「形が悪い」というだけで、安価に美味しい野菜が手に入るのですから、喜んでくれる。しかも捨てられる野菜は燃やされる運命にあります。捨てられなければ、二酸化炭素の排出も抑えられ、環境問題にも貢献できます。まさに良いことしかありません。

そう決意し、平井は社内で宣言しました。

「これから廃棄される野菜を販売し、世の中に貢献する事業を始めます」

社内はあっけに取られていました。社のことを心配し、反対する幹部もいました。ですが、前に進むことにしました。

最初は平井自ら、地元の農家をまわり、協力を求めました。ですが、農家はみな半信半疑。なかなか前に進みません。この事業は無理なのではないか。そう半ば諦めかけていたとき、あまり期待せずにJAを訪れました。

私たちの事業の構想を打ち明けると、賛同してくれる若手職員が次々と現れました。若手職員ほど、今の農業に問題意識を抱いていたのでした。それから全国各地のJAに話が広がり、協力を得られるようになったのです。

この事業はまだ始まったばかりです。食品ロスは、いまだに大量に残されています。私はこの事業で2030年までに食品ロスを10万トン削減したい。その目標に向かって、日々、仲間と共に邁進しています。

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                        代表の平井

会社概要

エクネス株式会社

所在地: 〒916-0037 福井県鯖江市上河端町36-4-3 2階
代表取締役CEO:平井康之
URL : https://www.exness.co.jp/
ロスヘルHP:https://losshelp.jp/

 

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