東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)は、2023年3月31日に、三菱ケミカル株式会社(代表取締役:福田 信夫・池川 喜洋、以下「三菱ケミカル」)から鹿島動力株式会社(社長:渡邊 文尚、以下「鹿島動力」)の株式14.7%を取得します。東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:小西 康弘、以下「TGES」)とともに2023年4月1日より鹿島動力が保有するエネルギーセンターの運営を引き継ぎます。 なお、東京ガスは鹿島動力の筆頭株主となります。
鹿島動力は、茨城県神栖市の波崎工業団地内におけるエネルギーの安定供給、環境性の向上等を目的に、立地企業の出資により1975年4月に設立されました。5MW~10MW規模の大型ガスコージェネレーションシステム(*1)(以下「CGS」)やボイラ等で構成されるエネルギーセンターを運営し、現在20社20事業所に蒸気、電気等を供給しています。三菱ケミカルは、筆頭株主としてエネルギーセンターの運営を担ってきましたが、波崎工業団地での生産終了に伴い、株式譲渡・運営移管先を模索していました。
東京ガスグループは、これまで、鹿島動力への燃料供給や大型CGS納入等の実績があることに加え、大規模エネルギーセンターの運営ノウハウやエネルギーの省エネ・脱炭素化技術を活かすことで、鹿島動力の運営の更なる高度化・効率化が可能と判断し、株式取得し、運営を引き継ぐこととしました。
また、鹿島動力とTGESは、オンサイトPPAサービス「SolarAdvance(*2)」による4MW規模の太陽光発電設備の導入について、2023年3月10日に基本合意書を締結し、2023年度中の稼働を予定しています。今後も更なる省エネ、CO2排出削減、レジリエンスの向上とともに、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けたエネルギーの脱炭素化も検討していきます。
鹿島動力
東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」で「価値共創のエコシステム(*3)構築」ならびに「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げています。一人ひとりの暮らしから地域社会にいたるまでの多様な課題を解決するさまざまなサービスを創出・提供し、お客さまとともに「脱炭素社会の実現」に貢献してまいります。
*1:エンジン、タービン、燃料電池などで発電し、この時に生じる熱エネルギーも蒸気や温水に変えて利用する、総合エネルギー効率の高いシステム
*2:https://www.tokyogas-es.co.jp/business/energy/bio-gas/solaradvance.html
*3:多くの企業が、それぞれ強みを持つ領域の技術・ノウハウ・知見を持ち寄り新たな価値を創出していく事業生態系
<参考> 鹿島動力概要(2023年4月1日時点)