大手外食チェーン初、国産SAF製造に向け全国規模で廃食用油の供給に協力する基本合意書を締結

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~CO2排出削減で、気候変動対策へ貢献~

株式会社 FOOD & LIFE COMPANIES(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長 CEO:水留 浩一(以下、F&LC))、日揮ホールディングス株式会社(本社:横浜市、代表取締役会長CEO 佐藤 雅之(以下、日揮HD))、株式会社レボインターナショナル(本社:京都市、代表取締役、越川哲也( 以下、レボインターナショナル))、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(本社:横浜市、代表者 秋鹿正敬(以下、SAFFAIRE SKY ENERGY))の4社は、F&LCが傘下にもつ、回転すしチェーン「スシロー」(以下、スシロー)と、大衆寿司居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」(以下、鮨 酒 肴 杉玉)における使用済み食用油(以下、廃食用油)を、国産の持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel(以下、SAF)) 製造の原料として供給することで、資源の有効活用を通じて気候変動対策への貢献を目指した、循環型社会の実現のために相互に協力する基本合意書を4月5日付で締結しました。

大手外食チェーンが全国規模で基本合意書を締結し、かつ、廃食用油をSAF製造に供給する具体的な取り組みは、業界で初めてとなります。

大手外食チェーン初、国産SAF製造に向け全国規模で廃食用油の供給に協力する基本合意書を締結のサブ画像1_「スシロー」、「鮨 酒 肴 杉玉」外観写真「スシロー」、「鮨 酒 肴 杉玉」外観写真

F&LCは、傘下にもつ「スシロー」、「鮨 酒 肴 杉玉」の計約680 店舗で使用した廃食用油を提供いたします。廃食用油の量は年間およそ90万ℓを見込んでおります。

レボインターナショナルは、「スシロー」と「鮨 酒 肴 杉玉」における廃食用油を収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYが計画するSAF製造装置向けに引き渡します。SAFFAIRE SKY ENERGYは、2024 年度下期~2025 年度初頭の生産開始を目指し、大阪府堺市で建設中の日本初となる国産 SAF の大規模生産プラントにおいて、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料としてSAFの製造を行います。日揮HDは、廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーンの全体構築を行います。

F&LCは、「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」を VISION としています。お客さまに安全で美味しい食を届け続けるためには、事業活動における未来を見据えた持続可能(サステナブル)な取り組みが不可欠です。とりわけ、F&LCは多種多様な海洋水産・農林資源を原材料としていることから、気候変動を重要な経営リスクのひとつとして位置づけ、これまで様々な対策を行ってまいりました。加えて、2022年に出された気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言にも賛同し、ホームページでも情報を開示しています。
※URL https://food-and-life.co.jp/sustainability/tcfd/

また、F&LCはこれまでも、「スシロー」、「鮨 酒 肴 杉玉」で使用した廃食用油をバイオディーゼルや飼料などへ再利用する活動を行ってまいりました。この度、相互で協力し廃食用油を国産SAFに再利用する取り組みに参加することでトレーサビリティを明確にしながらCO2排出削減を目指し、さらなる気候変動対策へ貢献したいと考えています。

日揮HD、レボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で国内での廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年11月1日付で新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指しています。なお、本事業は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択※を受けた助成事業です。
※NEDOホームページ:https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100312.html

F&LCと日揮HD、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの4社は今回の取り組みを通じて国産SAFが供給できる体制を整えていきます。

<SAFとは>
SAF(Sustainable Aviation Fuel)は、廃食用油などを原料とする航空燃料として、従来の航空燃料と比較しCO2排出量を大幅に削減することが可能なエネルギーです。航空機は自動車などと違い電気や水素などの燃料では代替しにくいことからSAFの利用によるCO2排出削減が世界で求められています。
日本では、国土交通省が2030年時点で国内航空会社による燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標を掲げており、さらに2050年には、カーボンニュートラルにすることを目指しています。その実現に向け、国産SAFの原料である廃食用油の安定的な調達が課題となっています。一方でSAFの原料である廃食用油は、年間およそ10万tが海外に輸出されているといわれており、輸送によりCO2が排出されるだけでなく、国産SAF製造のための貴重な原料流出につながっています。

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