ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定

0
221
ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のメイン画像

 独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップの株式会社ファーメンステーション(本社:東京都、代表取締役:酒井 里奈)は、同社初となるインパクトレポートを公開しました。ファーメンステーションは創業以来、事業性と社会性の両立を目指し、その両面でポジティブなインパクトの創出を追求してまいりましたが、レポート公開にあたり独自のインパクトモデルを整理し、2022年の事業活動を振り返りレポートにまとめました。

 

ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のサブ画像1

■インパクトレポート公開の背景

 ファーメンステーションは、創業以来、事業性と社会性の両立を目指し、その両面でポジティブなインパクトを会社や事業の規模に関係なく常に両立させ、拡大し続けることを追求しています。その中で、改めてファーメンステーションらしいインパクト創出のゴールやモデルを言語化するとともに、自分たちの活動を多面的に振り返り、成果を検証する必要性を感じていました。

 このような背景から、一つの客観的視点として、ファーメンステーションは、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を、2022年3月に取得しています。

 そして、この度、初めてのインパクトレポートを公開し、より包括的・多面的に自分たちの活動と成果をステークホルダーに共有し、今後の活動へ活かす取り組みをスタートします。

 ファーメンステーションの「B Corp認証」について

 https://fermenstation.co.jp/bcorp/

ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のサブ画像2

■インパクトレポートの概要

 インパクトレポートとは、企業や団体が、どのような社会課題の解決に取り組み(ゴール)、そのためにどのような仕組みの構築とアクションを行い(モデル、活動内容)、どのような成果を生み出したのか(インパクト)、可能な限り客観的かつ定量的に可視化したレポートです。また、インパクトレポートは、事業に関わるステークホルダー、事業の直接・間接の受益者(一般の方含む)、資金提供者(投資家・金融機関等)、社内のメンバーなど、事業に直接的・間接的に関わる様々な方に向けて作成するものです。

 今回公開するインパクトレポートの主な章立ては下記の通りです。

 1.   はじめに

 2.   パーパス

 3.   ファーメンステーションについて

   取り組む社会課題/課題解決アプローチ/循環型システム/事業/ステークホルダー/組織・バリュー/

 4.   私たちのインパクトに対する考え方とモデル

   B Corp認証/インパクトモデル

 5.   インパクトの取り組みと成果

   コミットメントの宣言/B Corp認証取得/未利用資源×アップサイクルのインパクト成果/
   全社横断のインパクトの取り組み「インパクト推進プロジェクト」/今後の課題

 

ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のサブ画像3_レポートより抜粋レポートより抜粋

 特に今回改めて言語化に取り組んだテーマが、「ファーメンステーションらしいインパクトモデルとはどのようなものか?」です。ファーメンステーションの事業に関係するステークホルダーは多岐に渡り、また未利用資源のアップサイクルを通じて生まれる好影響は多面的であることから、何か1つのインパクトを追求するのではなく、複数のインパクトを追求することが特徴です。日頃、暗黙的に取り組んでいる自分たちの事業を見つめなおし、一つのシンプルなモデルに落とし込む難しさを感じたチャレンジでした。
 ファーメンステーションの事業の根幹にあるものは「未利用資源のアップサイクルループ」です。未利用資源をアップサイクルした原料や商品が広がることを通じて、「地球環境」「地域/生産者」「事業者」「生活者」のマルチステークホルダーにポジティブなインパクトを与えることができるモデルであると定義をしました。これらのマルチインパクトが集約された結果として、最終的なスーパーゴールとして「循環する社会への転換」を目指したいと考えています。

ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のサブ画像4

 今回公開するインパクトレポートは、下記URLよりダウンロード可能です。
 https://fermenstation.co.jp/report/

■実験的プロジェクト「PUKUPUKU POTAPOTA」から生まれた「りんごだったサニタイザー」(クラウドファンディング実施中)

 今回公表したインパクトレポートでも再定義をした「未利用資源のアップサイクルループ」を拡大し、「循環する社会への転換」を進めることをテーマに、ファーメンステーションが取り組む実験的プロジェクトが「PUKUPUKU POTAPOTA」です。
 現在、「PUKUPUKU POTAPOTA」の取り組みとして、りんごの搾りかすを発酵させて作った除菌スプレー「リンゴだったサニタイザー」を開発しクラウドファンディング(Makuake)にて先行販売を行っています。「リンゴだったサニタイザー」は、りんごジュースやシードルを作る過程でどうしても出てしまう搾りかすを回収して、独自の技術で発酵させたエタノールを使用しています。「リンゴだったサニタイザー」1本(200ml)につきりんご約1.3個分の搾りかすが使われており、廃棄を減らすことに貢献しています。
 「何かを買うこと、使うことは、社会と関わること。」であると考え、その思いを体現するプロダクトとして開発したのが今回の商品です。本商品を手にしていただくことで、商品の背景にあるストーリーや関わっている人、資源を循環させることの楽しさに触れていただければ嬉しいです。

ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のサブ画像5

ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のサブ画像6

<クラウドファンディング実施中>

クラウドファンディングでは、「循環」を感じるプレミアムセットを用意

 「リンゴだったサニタイザー」本体に加えて、詰替用ボトル、携帯用スプレー、りんごジュース、ファーメンステーションの取組みを紹介する循環BOOKを付けたプレミアムセットをご用意しました。除菌スプレーとして商品を使うだけでなく、ファーメンステーションが大切にしている「循環の楽しさ」を感じていただけるセットになっています。
 本体、詰替用ボトルは環境に配慮して再生PETを使用。ヘッドのスプレー部分は、詰替用ボトルに付け替えることで繰り返し使用することができます。
※写真は製作中のもので、実際の販売内容と変わる可能性がございます。

クラウドファンディングページ(Makuake)はこちら:

https://www.makuake.com/project/ringo-sanitizer/

クラウドファンディング開催期間:

2023年3月2日〜2023年5月21日

<実験的プロジェクト「PUKUPUKU POTAPOTA」について>

ファーメンステーションが初めてのインパクトレポートを公開:B Corp認証取得から1年の活動を振り返り、独自のインパクトモデルを策定のサブ画像7

 ファーメンステーションの実験的プロジェクト「PUKUPUKU POTAPOTA」では、循環を楽しむことをテーマに様々な人たちを巻き込みながら探究と実験を続けてきました。「リンゴだったサニタイザー」は、そんな取り組みの中で出会った人たちとの関わり合いの中で生まれた商品です。
 商品にまつわるストーリーは以下のSNSで発信していますので、ぜひ見ていただけたらと思います。

○公式Medium「PUKUPOTA Journal」

PUKUPUKU POTAPOTAでの実験内容を中心にお届けする「考えながらつくるメディア」です。
アカウントはこちら:https://medium.com/pukupota-journal

○公式インスタグラム「PUKUPUKU POTAPOTA」

発酵や循環、PUKUPUKU POTAPOTAのまわりの「もの」「こと」「ひと」について日々更新。見た目にも楽しくお届けします。
アカウントはこちら:https://www.instagram.com/pukupota/

<B Corp認証とは>

 「B Corp認証」は2006年に米国で設立された非営利団体「B Lab」が運営する認証制度です。本制度は、環境や社会への配慮とインパクトの追求、地域性やダイバシティへ配慮した従業員をはじめとするすべてのステークホルダーとの関係性構築、経営の透明性、事業の持続可能性などにおいて優れた、公益性の高い企業を認証する制度です。Patagonia、Allbirds、THE BODY SHOPなど、ソーシャルインパクトを追求しながら広くユーザーに支持されるブランド・企業が認証されています。
 本認証の取得にあたり、「ガバナンス」「従業員」「コミュニティ」「環境」「カスタマー」の5つの領域において、提供する商品やサービスを含んだ企業活動全体が総合的に審査されます。「B Lab」が定める評価指標に基づいたBインパクトアセスメントで、80ポイント以上を獲得することが認証取得の要件となっています。
 「B Corp認証」の詳細は「B Lab」のホームページよりご確認いただけます。
 https://www.bcorporation.net/
 

【ファーメンステーションについて】

 ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです。岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でフードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。これらのアップサイクル原料を化粧品・日用品の原料やその他バイオプラスチック等の産業資材の中間原料として製造販売する原料事業のほか、自社ブランドによるオーガニック化粧品事業、原料提案から製品開発まで一貫して引き受けられる化粧品・ライフスタイル製品等のODM/OEM事業を行っております。また、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を活用しアップサイクルすることで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発を大企業との共創を通じて取り組んでおります。
 エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでおります。
 また、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を取得しています。

会社名                        : 株式会社ファーメンステーション
代表者                        : 代表取締役 酒井 里奈
所在地                        : 〒130-0005 東京都墨田区東駒形2丁目20-2
設立                           : 2009年7月7日
事業内容                   : アルコール等の化粧品・雑貨・食品向け原料提供/開発、化粧品・雑貨OEM/ODM、未利用資源を活用した事業共創、自社オーガニックブランド事業
自社サイト                : https://fermenstation.co.jp/
オンラインショップ      : http://www.fermenstation.jp/
共同開発商品紹介       : https://fermenstation.co.jp/collabo/#products
OEM/ODMご案内       :  https://fermenstation.co.jp/oem/

このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
株式会社ファーメンステーション 北畠 Tel:03-6206-9485  E-mail:[email protected]
 

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください