生活トレンド予測レポート2024『自分最適化~無理せずライパを上げて、幸福度アップ~』を発行

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 東京ガス都市生活研究所は、本日、生活トレンド予測レポート2024『自分最適化~無理せずライパを上げて、幸福度アップ~』を発行しました。

 同研究所では、一都三県に暮らす人々の生活・意識・行動の現状およびその変化を経年的に把握するため、「都市生活者の意識・行動観測(通称:生活定点観測)」調査を1990年から3年ごとに実施しています。

 本レポートは、生活定点調査を基に、生活者の意識・行動の変化の兆しを捉え、これからのライフスタイルを予測するものです。調査から明らかになった生活者の意識・行動および、有識者インタビューを元に、『自分最適化』について紹介しています。

 本レポートのダウンロードはこちら(https://www.toshiken.com/report/life67.html)

■限られた自分の資源(コスト、時間、体力・気力、自分の居場所)を最適化したい生活者

 先行きの見通しが立てづらいVUCA*時代といわれる中で、生活者は限られたコストや時間、体力・気力、居場所など、現在の「自分の資源」の範囲で、生活全体を心地よくしたいと考えています。無理して何かを増やす足し算でも、何かを減らす引き算でもなく、今あるものを無駄なく最大限に活かす「最適化」によって、生活全体のパフォーマンス=ライパ(ライフパフォーマンス)を上げて、幸福度を高めることが望まれています。

 *VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、「将来の予測が困難な状態」を指し、物事の不確実性が高く、急激な変化が起こる時代を指します。

■生活者が最適化したい4つのシーン

 今回の調査から、生活者が特に最適化したいと考える4つのシーンが見えてきました。それぞれのシーンを、節約とエコを同時に実現させる「エコスパ」、可処分時間の質を上げて滋味深い時間にする「滋間(じかん)」、心身のバランス(均衡)をとって健康になる「健衡(けんこう)」、好きに過ごせる居場所を心地よくする「SUKI間(すきま)」と名づけました。

1.『エコスパ』コスパから入ってエコに

■コスパ重視は7割以上

 生活者の7割以上がコスパ(費用対効果)を重視しており、「コスパ重視度が高い人は環境問題への関心が高い」ことがわかりました。節約が入り口となって環境貢献につながることで、満足度が高まり、継続しやすくなると考えられます。

                      

2.『滋間(じかん)』質の高い滋味深い時間に

■タイパ重視は約4割

 タイパ(時間対効果)重視は約4割であり、若年層で高い傾向です。タイパ重視度が高い人はコスパ重視度も高く、生活の中での無駄をなくして、限られた自分の時間の質を上げたいと考えていることがわかりました。

3.『健衡(けんこう)』心身の均衡(バランス)をとって健康に

■睡眠重視は約7割、食生活重視度よりも高い

 生活の中で重視している割合は、食生活約6割に対し睡眠約7割であり、睡眠は心の充足につながると考えられていました。また、無理のない範囲で行動することや、ストレスをためずに回避することも意識されています。

4.『SUKI間(すきま)』好きに過ごせる居場所を心地よく

■ひとり時間を重視する人が7割以上

 ひとり時間を重視する人は7割以上であり、経年的に見ても増加しています。自分の好きなことを好きなようにできる、居心地のよい空間や時間(=居場所)が求められており、その居場所は自分の家だけに限らないことがわかりました。

*調査時期=2024年7月、調査方法=インターネット調査

    調査対象=一都三県在住15-69歳の男女2400名

<東京ガス都市生活研究所について>

 東京ガス都市生活研究所(https://www.toshiken.com/)は、1986年7月に設立されました。

 社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者のより良い暮らしのためのさまざまな提言を行っています。

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