高校生SDGsの認知率86.0%!認知者数に対して行動率は68.6%の結果に
SDGs(持続可能な開発目標)を身近に感じる機会が多くなり、各企業の取り組みが注目されていますが、当社でも、渋谷で運営しているフリースペースではドリンクバーの使用にマイボトルを推奨、紙アンケートの廃止、会員登録時やアンケートの性別回答欄に“その他”を設けるなどサステナブルな取り組みを行っています。
企業や個人それぞれの立場で、SDGsの達成に向けた取り組みが加速しているなか、高校生がどのような関心を持って意識、行動しているのか調査結果をランキング形式で発表、解説します。
Q1 SDGsを知っている? (SA)
1位 なんとなく知っている 38.0%
2位 よく知ってる 30.0%
3位 聞いたことがある 18.0%
4位 知らない 14.0%
Q2 SDGsの「社会」・「経済」・「環境」3分野で一番関心が高い分野は?(SA)
1位 環境 58.0%
2位 社会 29.0%
3位 経済 13.0%
Q3 SDGs17つの目標で関心がある目標は?(MA)
〈上位1~10位〉
1位 ジェンダー平等を実現しよう(目標5:ジェンダー) 51.0%
2位 人や国の不平等をなくそう(目標10:不平等) 44.0%
3位 貧困をなくそう(目標1:貧困) 40.0%
4位 平和と公正をすべての人に(目標16:平和) 34.0%
5位 飢餓をゼロに(目標2:飢餓) 33.0%
6位 すべての人に健康と福祉を(目標3:保健) 31.0%
6位 海の豊かさを守ろう(目標14:海洋資源) 31.0%
8位 質の高い教育をみんなに(目標4:教育) 30.0%
8位 安全な水とトイレを世界中に(目標6:水・衛生) 30.0%
10位 住み続けられるまちづくりを(目標11:持続可能な都市) 26.0%
Q4 SDGsへの取り組みはどんなグループで何を行っている?(SA ・FA)
1位 学校で行っている 44.0%
2位 特に行っていない 41.0%
3位 個人で行っている 10.0%
4位 家族で行っている 3.0%
5位 中学校で行っていた 1.0%
5位 友達と行っている 1.0%
〈一部抜粋〉
・学校で制服が男女自由になった/学校で行っている(R.T高2女子)
・学校の授業でポスター作りと発表を行った/学校で行っている(Y.A高3女子)
▲・キリンスクールチャレンジに参加して森林問題についてSNSで投稿する活動などを行いました。/学校で学校で行っている(K.T高3女子)
▲・フェアトレードを広める活動をする団体に入って、SNSでの発信やイベントを開催した/個人で行っている(M.O高3女子)
▲・小さい事だけどプラスチック削減のために、マイバッグを持ち歩いたり、飲み物は水筒を使ったりしています。/個人で行っている(A.K高1女子)
・マイエコバッグを持ち歩いている/家族で行っている(Y.T高3女子)
Q5 街や企業や誰かのSDGsへの取り組みで面白いまたは素敵だなと思った取り組みは?(FA)
〈上位1~5位〉
1位 レジ袋の有料化 9.0%
2 位 RE.UNIQLO(ユニクロの洋服リサイクルボックス) 5.0 %
3位 マイバッグの持参 4.0%
4位 性別記入欄に『男』と『女』以外の回答ができること 3.0%
4位 カップヌードル DO IT NOW!(日清食品カップヌードル蓋止めシールの廃止) 3.0%
Q6 前身のMDGsは知っていた?(SA)
1位 知らない 72.0%
2位 聞いたことはある 15.0%
3位 なんとなく知っている 11.0%
4位 よく知ってる 2.0%
【高校生のSDGs認知率は8割超え】
SDGsについて「なんとなく知っている(38.0%)」が最も多く、「よく知っている(30.0%)」、「聞いたことがある(18.0%)」「知らない(14.0%)」と続きました。「知らない」以外を合計すると、高校生のSDGsへの認知率は86.0%となり、主に学校の授業での取り組みによりSDGsを認識するきっかけとなっています。
【3分野では「環境」への関心が最も高い結果に】
「社会」「経済」「環境」の3分野においては、資源・気候変動問題などを含む「環境(58.0%)」が過半数を超えて最も関心が高く、続いて貧困・飢餓・健康福祉・教育、ジェンダー・水・エネルギーなどを含む「社会(29.0%)」、最後に雇用・格差・経済成長・生活インフラなどを含む「経済(13.0%)」となりました。
【SDGsが掲げる17目標のうち最も関心が高い目標は「ジェンダー平等を実現しよう」】
高校生から最も関心の高かった目標1位は「ジェンダー平等を実現しよう(51.0%)」でおよそ半数の票を集めました。Z世代の人気インフルエンサーTop10常連の「橘花ばう(くろがねのあ)」、「とうあ(ウチら3姉妹)」、「聖秋流」などの、LGBTだけでなくジェンダーニュートラルを公言しているインフルエンサーが身近に活躍していることが背景にあり、昨今を象徴する結果となりました。
また、上位にランクインした目標は社会分野に関するテーマが多く並び、社会に対する関心が高い傾向が見えました。
出典:橘花ばうInstagram @blackhole_bau
『【Gender doesn't matter to fashion】ファッションに性別は関係ない。』(2020年11月9日)
【認知者数に対して行動率は68.6%とやや高い結果に】
SDGsへの取り組みを行っている高校生は全体で59.0%に及び、認知者数に対して行動率は68.6%とやや高い結果になりました。高校生が実際に取り組んでいる内容は、“学校の授業や課題での発表”や“SNS発信”が特に多く、個人での取り組みでは、“マイバッグやマイボトルの使用”が散見されました。中には、SDGsに取り組む団体に1人で参加する積極的な高校生もおり、5割以上の学生が授業を交え何らかの取り組みを行っています。
【街や企業のSDGsの取り組みについて】
SDGsへの取り組みで面白いまたは素敵だなと思った取り組みには、「レジ袋の有料化(9.0%)」が最も多く、企業の取り組みでは「RE.UNIQLO(ユニクロ 洋服リサイクルボックス)(5.0%)」や「カップヌードル蓋止めシールの廃止(日清食品「カップヌードル DO IT NOW!」プロジェクト )(3.0%)」など身近な企業の取り組みが上位にあげられました。
【前身のMDGsの認知率は28.0%】
前身のMDGs(ミレニアム開発目標)については、「知らない(72.0%)」が最も多く、「聞いたことはある(15.0%)」、「なんとなく知っている(11.0%)」、「よく知っている(2.0%)」と続きました。
【総括】
高校生のSDGsへの認知・関心は非常に高く、街や企業の取り組みにも意識を向けておりトレンド感覚で簡単にできる取り組みから行動している様子が窺えます。一方、個人で調べて取り組むことのハードルは高く、若年層の巻き込みには、日常のなかで簡単に行えること且つトレンドを感じさせるようなアプローチや訴求が必要でしょう。
また、側面では身近に取り組めることの多い「環境」という言葉への関心が高く、潜在的なホンネではジェンダーや不平等や貧困など「社会」に対する問題意識が特に高いことが窺えました。関心はあるけれど、何をしたら良いのか個人レベルではわかりにくい社会分野のSGDsに若者をどう巻き込み取り組んでいけるかがポイントになります。
以上から、企業でもCSR(企業の社会的責任)活動に注力し、Z世代の若者を巻き込む活動やアピールによって行動改革を行っていくことが今後も課題となるでしょう。弊社では学生と企業の橋渡しを行い、様々なプロジェクトを行って参ります。
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【渋谷トレンドリーサーチとは】
1995年から渋谷の女子高生を対象とした月間の街頭アンケートをスタートし、1998年より調査エリアを東京・名古屋・大阪の三都市に拡大。1990年創立より30年以上継続してZ世代・ティーン市場におけるマーケティングリサーチを行っており、メディアや企業様に調査データをご提供して参りました。
現在は流行に敏感な関東の高校生に毎月独自の調査を行い、最新トレンドや情報をとらえ、トレンド発生の要因や動向を分かりやすく解説します。
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【調査概要】
調査テーマ 『SDGsに関する認知・行動調査』
調査対象 高校生(15~18歳)男女比(男子5:女子5)
調査期間 2021年8月16日(月)~2021年8月18日(水)
調査方法 WEBアンケート調査
有効回答人数 100名
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【本調査結果(画像)の引用・転載について】
本調査の一部を引用・転載される場合には、出典として「渋谷トレンドリサーチ調べ」とURL(https://www.i-n-g.co.jp/)の併記をお願い致します。
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【報道関係お問い合わせ先】
株式会社アイ・エヌ・ジー 久我
TEL:03-5459-0280 E-mail:[email protected]
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【株式会社アイ・エヌ・ジー】
会社名 株式会社アイ・エヌ・ジー (URL:https://www.i-n-g.co.jp/)
所在地 東京都渋谷区宇田川町33-7 アイアンドイー渋谷ビル7F
代表者 代表取締役社長 佐藤 康文
事業内容 広告代理事業 マーケティング事業 映像制作事業 IT事業 WEBメディア運営
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