食品ロス削減事業『ロスゼロ』を運営する株式会社ビューティフルスマイル(大阪市)は、防災備蓄プラットフォーム Laspy(東京都中央区)と協力し、食品ロス削減と消費者への防災意識向上に取り組む。
■プロジェクトの背景
9月は防災月間、10月は食品ロス削減月間。災害備蓄の共同保有プラットフォームサービスを構築する『Laspy』と食品ロス削減プラットフォーム『ロスゼロ』を運営する株式会社ビューティフルスマイルがそれぞれの強みを活かし、もったいないものを減らすとともに、災害やパンデミックに負けない日本を作ることを目指す。これにより企業・生活者に対する啓発活動にもつながるとみられる。Laspyからロスゼロに提案したことでこのプロジェクトが立ち上がった。
■大企業の防災セット入れ替えにより、余剰在庫が発生
今回発生したロス予備軍は、防災備蓄品を毎年一部ずつ新しいものに入れ替えている企業から発生したもの。従業員数が多い企業の場合、備蓄品も相当の量がある。例えば5年耐用の備蓄品を、毎年5分の一ずつ入れ替えるとすると、5年で全てが入れ替わるが、それは毎年一定の余剰が発生するという意味でもある。これまで、し好品ではない備蓄品は役割を終えると行き先がないことが多く、廃棄される現状があった。
■防災食品として消費期限が1年2か月というのは、長いか短いか?
近年、日本列島は立て続けに災害に見舞われている。2021年も被害が多く、法人・個人とも常に緊急避難グッズや非常食の準備を迫られている。今回ロスゼロで扱う防災セットの賞味期限は222年11月。残りは1年2か月だが、ここは個人の判断であり、ローリングストック(後述)など使うこともできる。
■世界での飢餓人口が8.1億人を超える状況下で
防災食品として「1年2か月も残っている」と捉えるか、「1年2か月しかない」と捉えるかは個々の判断であるが、災害の多い日本として、また、食品ロスを世界食糧援助量の2倍近く出す国(2015年国連世界食糧計画)として、防災食品のロスを減らすことは大きな意味があるとゼロは考える。
■プロジェクト詳細(ロスゼロECサイト)
https://www.losszero.jp/shopdetail/000000000349/
■3日分防災セット内容
内容:水500ml2本、防災ビスケット3日分、防災ブランケット1枚
価格:400円(税込み)同梱条件あり
■ローリングストックとは
日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい非常食を備蓄する方法。 この方法なら普段から食べているものが災害時の食卓に並び、安心して食事を採ることができる(内閣府説明)。
■『ロスゼロ』サービス概要
2018年4月より、「もったいない、を次の笑顔へ」をミッションとし、未利用原料や未利用食品を
消費者につなぐことで食品ロスを削減するフードシェアリングサービスを提供。造や流通段階で行き場を失った余剰・規格外品食品を消費者に直接つなぐBtoCのほか、自ら未利用の原材料を使ってオリジナルの「アップサイクル食品(Re:Youチョコレート)」を製造し、DtoCを行う。
作り手のブランド棄損を起こさないよう、ロスの理由や作り手の思いをHPやイベントで丁寧に顧客に伝え、もったいないものをポジティブに消費してもらうエシカル消費を社会に提案。2020年度以降、売上・取扱量が急伸、現在は大企業との提携などを積極的に進めている。
他にも、規格外食材を積極的に使った食堂イベント「ロスゼロ食堂」を不定期開催するほか、食品ロスや環境に関する情報コンテンツを高校・大学生と共に作るなど人材育成にも注力。
大阪府「おおさか食品ロス削減推進パートナー」認定企業。2020年「食品産業もったいない大賞」審査委員長賞受賞。東大阪市及び兵庫県川西市と包括連携協定を締結、市の窓口を通じて子供食堂や福祉施設を支援。
・会社名:株式会社ビューティフルスマイル 代表取締役 文美月
・所在地:〒550-0014 大阪市西区北堀江1-1-21四ツ橋センタービル9F
・事業内容:食品ロス削減事業『ロスゼロ』
・URL:http://losszero.jp/
・URL:http://beautifulsmile.co.jp/
■『Laspy』サービス概要
災害備蓄の共同保有プラットフォームサービスを構築。災害やパンデミックに負けない日本を作り、それぞれの幸福の追求をサポートする。
法人、個人、ともに備蓄は十分ではないか、またはまったく常備されていない実態があるが、ラスピーは確実に、安く、そして簡単なステップで提供。
・会社名:株式会社Laspy
・所在地:東京都中央区銀座
・事業内容:災害備蓄共同保有プラットフォームサービス
・代表者名:薮原拓人
・設立:2021年2月5日
https://www.laspy.net/