1. 協定内容と意義
本連携協定に基づき、北海道の基幹産業である農業の持続可能な発展を目指し、Fビレッジエリア内に大人からお子様まで農業について知り、学び、そして楽しんでいただける農業学習施設を2023年に設置します。本施設では、スマート農業などの最先端農業技術を活用した農作物栽培をご覧いただける他、農業体験や教育プログラムを通じた次世代の育成、農業を中心としたコミュニティの創出や人材交流(生産者と消費者との交流、近隣農家との連携・協業等)を行うことをめざしています。広大な北海道の大地から、『農業の未来ビジョン』を発信していきます。
【主な取り組み】
― 農業技術の展示・紹介
― 次世代の農業を担う人材の育成
― 青少年の農業への興味喚起や食育などの教育活動
― 農業を中心としたコミュニティ創出及び人材交流活動
― 北海道の農業への貢献
― SDGsに関する活動推進
2. 施設概要
・広さ: 建設面積 約1,700㎡ / 延べ床面積 約2,400㎡(1階 1,650㎡、2階 750㎡)
・展示・体験内容(予定)
3. コメント
株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 代表取締役社長 川村浩二
株式会社北海道日本ハムファイターズ 代表取締役社長 川村浩二
ボールパーク構想において、次世代を担う青少年の育成や持続可能なまちづくりは重要なテーマであり、北海道の基幹産業でもある農業はこの2つのテーマに密接な関係があります。この度、ボールパークを起点に農業の未来を発信することで3者の考えが一致し、農業学習施設の設置と農業の持続可能な発展に関する連携協定の締結が実現しました。3者がそれぞれの強みを発揮し、青少年への教育や多様な方々のふれあいの場の創出に取り組み、農業への興味と感謝を育むことで、農業の未来を支える象徴的な事業になればと思っております。
株式会社クボタ 代表取締役社長 北尾裕一
当社は、「For Earth, For Life」を標榜し、食料・水・環境領域の社会課題解決に取り組むことを使命としています。また、長期ビジョン「GMB2030」では「命を支えるプラットフォーマー」を掲げ、「食料の生産性・安全性を高めるソリューション」を推進しています。そのような当社が、農作物の一大生産拠点である北海道において、このような機会を得たことを嬉しく思います。ご来場される皆様に対し、明るい未来の農業の姿をお伝えし、農業のみならず、食や環境についても学んで頂ける場にしていきたいです。
国立大学法人北海道大学 総長 寳金清博
クラーク博士による”Boys be ambitious”という言葉が発せられた北広島市において、今日この取り組みに参画できることは、歴史の偶然ではありますが大変光栄に思うと同時に、これまでの本学の農業に関する教育研究をさらに発展させていかなければならないという責任を感じております。2022年に本学内に開設予定の「スマート農業教育研究センター(仮称)」もサテライト農園として、遠隔操作によるFビレッジとの運用実験などを行い、最先端技術の実用化による様々な農業を取り巻く課題解決に取り組んでいきます。
4. 株式会社クボタについて
【株式会社クボタ】
本社 :大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
代表 :北尾裕一 (代表取締役社長)
1890年(明治23年)に創業以来、水道用鉄管の国産化による近代水道の整備、農業の機械化による食糧増産や省力化を通じ、人々の生活に貢献。現在は農業機械や水道用鉄管のほか、建設機械や産業用エンジン、環境関連機器などの多彩な製品・技術によるソリューションの提供により、世界120以上の国・地域の「食料・水・環境」分野の課題解決に取り組んでいる。
5. 国立大学法人 北海道大学について
【国立大学法人北海道大学】
所在地 :北海道札幌市北区北8条西5丁目
代表 :寳金清博(総長)
大学概要:日本初の学士授与機関として1876年に設立された札幌農学校を前身とする国立総合大学。最重要ミッションとして「フードバレー構想」を掲げ、農林水産業に生産工学の概念を取り入れることで、食のバリューチェーンの堅牢化(ロバスト化)を目指すロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点として、官庁や行政、民間企業と連携したイノベーションを誘導している。