女性が輝けば、人類・社会全体が輝く
より良い世界とは、すべての人間が輝ける世界。
より寛容で思いやりのある、調和のとれた世界。
年齢を問わずすべての女性がビジョンを共有し、夢を実現できる場所。
すべての女性が輝ける世界。
なぜなら女性が輝けば、人類・社会全体が輝くから
ウーマンズ パビリオンでは、「新たな視点(New Perspectives)」と題された展示を通して、過去から現在に至るまで、歴史の中で女性たちが果たしてきた中心的役割を称賛し、来場者に紹介します。パビリオンでは、女性の貢献を再確認すると同時に、世界中の女性が依然として直面している課題を浮き彫りにすることで、「女性が輝けば、人類・社会全体が輝く」という重要な原則に光を当てます。
ドバイ エキスポ2020とカルティエとのコラボレーションによるウーマンズ パビリオンでは、最初から最後まで、来場者を魅力的で没入感のある旅へと誘います。
ファサード
パビリオンの来場者は、まずファサードに目を奪われることでしょう。さまざまなクリエイターやアーティストによってデザインされたファサードは、実にユニークな芸術作品となっています。インテリアデザイナーのラウラ・ゴンザレスは、ドバイ生まれのアーティスト、コロウド・シャラフィ (Kholoud Sharafi) とフランス人照明デザイナーのポリーヌ・ダヴィド(Pauline David)とともに、パビリオンのファサードの上半分のデザインを手がけました。一方、ファサードの下半分では、エル・シードの個性的なアートワークを見ることができます。エル・シードのカリグラフィは、1950年代にネパールの女性たちの権利のために活動した女性活動家に敬意を表した詩作品です。
ウーマンズ パビリオンの1階部分は5つで構成され、それぞれ異なるストーリーを展開します。
1階
「イントロダクション」ルーム
序章となるこのセクションでは、アカデミー賞外国語映画賞部門でアラビア人女性監督として初めてノミネートされたナディーン・ラバキー監督の映画作品により、子どもたちの目線からパビリオンの目的を表現しています。同作品では、若い女性や少女が夢を叶え、自らの運命を切り開いていくことができるようにすることが、社会の進歩を促し、よりインクルーシブな社会の実現につながるということを紹介しています。
映画を鑑賞した後、来場者は、女性の貢献に関する自分の認識に疑問を持つようになり、世界をより良く、公平な場所にするために貢献したチェンジメーカーたちについて、パビリオン内で詳しく学ぶ旅をはじめます。
「アチーブメント」ルーム
このセクションでは、女性が世界に与えるポジティブな影響に光を当てます。来場者は、女性のポートレートを星に見立てた宇宙のような世界に浸ることができます。それぞれの星座は、女性の功績に焦点を当てており、より平等で、より安全で、よりオープンマインドな世界がエンパワーメントの鍵であることを示します。
ここ数十年で女性の地位は大きく向上していますが、男女平等への道のりはまだ果てしなく遠いものです。
「チャレンジ」ルーム
このセクションでは、以下の分野において、依然として女性のエンパワーメントの障害となっている要因について紹介します。
· 教育:過去20年間で教育へのアクセスは改善されたものの、今なお、世界中で何百万人もの少女が学校に通っておらず、教育の機会を得ることができていません。
· 政治と平和:国家を率いている、あるいは現在国家元首となっている女性は非常に少なく、また、平和協定の交渉や調印を行った女性はさらに少ない状況です
· 経済的自立:世界の労働人口の約半数を占めるにもかかわらず、女性の多くは、男性に比べて経済的な安定性が著しく低く、家庭内ではより重い責任を負っています。
· 安全と幸福:身体的暴力、人身売買、そしてハラスメントは、大きな問題として世界中に広まり、多くの女性や少女が経験しています。
· 基本的なニーズ:何百万人もの女性が、食料や水などの生きていくうえで欠かせないリソースや健康管理のための十分な手段を欠き、女性器切除の習慣の犠牲となり、児童婚を強いられています
· Covid-19:数百万もの人々の生活が損なわれています-サービス業に従事する女性の多くが感染や失業のリスクにさらされています。家事労働者のほとんどは女性であり、社会保障がありません。無給労働の負担は女性に最も重くのしかかっています。ロックダウン期間中、家庭内暴力が増加しています。
これらの課題に対処するために、女性や少女たちの社会的地位を向上させ、社会全体にポジティブな波及効果がもたらされるよう、具体的な解決策やイニシアチブが開発されつつあります。
「ソリューション」ルーム
このセクションでは、女性が輝くことで、人類全体の発展につなげるための取り組みを紹介します。それぞれのウォールでは、さまざまな個人による支援の提供が、いかにして、女性と世界が直面する特定の課題に対する解決策を生み出すことにつながるかを説明しています。
· リソースとイノベーションへの平等なアクセス:弱い立場にあるコミュニティに食料、水、衛生設備へのアクセスを提供することで、女性の経済的自立を促進することができます。
· 平等な代表権:ジェンダーの多様性を高め、機会均等を促進することで、職場、政治、そして社会における女性の貢献度を高めることができます。
· パンデミック後のより良い世界の構築:パンデミック後のよりインクルーシブな世界を構築する上で、女性が果たすことができる役割は計り知れないほど貴重です。
· マインドセット(思考態度)を変える:男性と女性の役割に関する固定観念的な見方に挑むことで、すべての人にとってよりインクルーシブな社会を築くことができます。
旅の終わりには、来場者に対し、このポジティブな変化の一端を担い、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを支持するよう呼びかけます。変化は私たちの手の届くところにあるのです。
来場者に対する、ジェンダー平等支持の呼びかけ
来場者に対し、より良い公平な世界の実現に向けて、力を合わせ、声を合わせて誓いを立てていただくよう呼びかけます。誓いの言葉のリストは、次のとおりです。
1. 私は、自分の声を使って変化を推進します(I will use my voice to drive change)。
2. 私は、少女たちに、自らの価値について教えます(I will teach girls their worth)。
3. 私は、ケアを共有します(I will share the care)。
4. 私は、将来へ向けて少女たちを教育します(I will educate girls for the future)。
5. 私は、女性の選択を尊重します(I will respect her choices)。
6. 私は、平等な労働文化を求めます(I will demand equal work culture)。
国連女性機関(UN Women)の#ActforEqual(平等へ向けて行動を起こそう)キャンペーンに賛同する者として、来場者は、自ら選んだ誓約と共にセルフィーを撮影することができます。
2階
パビリオンの2階では、女優、脚本家、映画監督など多彩な顔をもつフランス人のメラニー・ロランをホストに迎え、世界中の女性のストーリーを通して、来場者が実際に擬似体験できる没入感あふれる展示を展開します。1つ目のセクションでは、1体の彫刻と、メラニーが撮影し、厳選した一連の写真を通して、女性と環境との普遍的なつながりに焦点を当てます。2つ目のセクションでは、良く知られている偉業はもちろんのこと、これまであまり知られていなかった女性たちの体験をたどるバーチャルリアリティフィルムを通して、来場者に女性たちのストーリーを紹介します。最後の3つ目のセクションには、世界中の女性たちの声を反映させたオーディオビジュアルアート作品が展示されます。もう一つの小さな展示セクションでは、首長国出身の様々なアーティストがキュレーションした作品をローテーションで展示いたします。
パビリオンは、単なる展示会場ではなく、女性のエンパワーメントに関する建設的で解決指向の対話を行うための、活気に満ちたインクルーシブな空間です。こうした対話は、「マジュリス(Majlis)」と呼ばれるサロンで開催されます。マジュリスでは、2021年10月から2022年3月までの期間中、150を超えるセッションが予定されています。インスピレーションあふれる多様なスピーカーの顔ぶれにもご期待ください。
全体として、パビリオンは、社会に対する女性たちの主要な貢献と、女性たちがこれまでに与えてきた影響について、新たな視点を提供する空間です。展示全体では、古代史から現代にいたるまで、全世界から、100人を超える女性たち、さらには、大義ために重要な役割を果たしてきた男性たちのプロフィールを紹介します。彼らは、歴史に名を残し、より良い、公平な世界へ向けて貢献したチェンジメイカーたちです。
2022年3月8日の国際女性デーには、ドバイ エキスポ2020とカルティエの共催により、「新たな視点を提案する(Creating New Perspectives)」をテーマにしたグローバルフォーラムが開催されます。
ウーマンズ パビリオン
パビリオン開館時間:10:00~24:00(土~水)、10:00~26:00(木・金)
展示時間:毎日10:00~22:00 最終入場時間は21:30
https://www.expo2020dubai.com/
お問合せ先
カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757