- ベーリンガーインゲルハイムは、ワールド・ヘルス・サミット2021の開催にあたり、持続可能な開発への戦略的アプローチの刷新を表明
- 人と動物の感染症と闘うための共同事業に2億5,000万ユーロを投資することを約束し、世界中の非感染性疾患との闘いに取り組むためのヘルス・イノベーションと開発への投資を増額
- 脆弱な地域社会に住む5,000万人のため、非感染性疾患分野での医療アクセスの拡大に注力
2021年10月25日 ドイツ・インゲルハイム
ベーリンガーインゲルハイムは本日、ワールド・ヘルス・サミット2021の開催にあたり、持続可能な開発に対する戦略的アプローチを刷新することを発表しました。この取り組みにより、「Sustainable Development – For Generations (SD4Gs: 世代をまたぐ持続可能な開発)」の3本柱の1つである「More Health」に貢献することができます。
135年以上にわたる歴史を通じて、健康分野におけるアンメットニーズへの対応に多くの実績を残してきたベーリンガーインゲルハイムは、世界規模の健康課題の解決に向け、さらに意欲的に取り組んでいきます。私たちの戦略的アプローチは、より健康で持続可能な未来の社会づくりに貢献するため、協力関係や長期パートナーシップの強みと価値に重点を置いています。
具体的には、患者さんや地域社会のための価値の創出に役立つ専門知識や能力を豊富に有する分野での取り組みを一層強化します。
- 脆弱な地域社会に住む5,000万人に向け、非感染性疾患(NCD)分野の医療アクセスを拡大
- 人と動物の感染症と闘うためのパートナーシップや共同事業に2億5,000万ユーロを投資
- 2030年までにNCDを撲滅するために、ヘルス・イノベーションへの投資を350億ユーロに増加
- 狂犬病やアフリカ睡眠病の撲滅、寄生虫学の発展といった重大な課題への取り組みを支援し、治療の有効性と環境の両面の整合性の維持
ベーリンガーインゲルハイム取締役会会長のフベルトゥス・フォン・バウムバッハは次のように述べています。「私たちは人々の健康だけではなく、生活そのものの改善を目指して、何世代にもわたって取り組みを続けてきました。複雑に結びつく、人と動物、そして環境との関係に対応できる、総合的なアプローチの必要性がこれほど明らかになったことは、今までなかったでしょう。ベーリンガーインゲルハイムは、当社ならではの立場から、より健康で持続可能な未来の創出に向けて、真の意味での貢献を果たすことができると信じています」
「SD4Gs」の柱の1つである「MORE HEALTH」は、より優れた治療法を開発し、より良いヘルスケア・ソリューションを実現して、次世代のためのより良い世界づくりに貢献したい、というベーリンガーインゲルハイムの願いにもとづく取り組みです。ベーリンガーインゲルハイムは国連が掲げる2030年持続可能な開発目標に沿って取り組みをさらに進化させ、健康や地域社会、また環境の様々な課題を前向きに解決していくため、さらに尽力してまいります。
ヒューマンファーマビジネスユニット担当取締役のカリン・ブルヨンは次のように述べています。「MORE HEALTHは、人と動物の健康上のニーズ、および両者が共有する環境の課題に取り組むという、当社ならではのユニークなアプローチです。そこには私たちの事業の多様性が反映され、より優れた革新的なヘルスケア・ソリューションをより速く届けることで患者さんの生活を大きく改善したいという願いが大きく反映されています。私たちは、全世界の多様なパートナーとの協力を通じて、この取り組みに貢献します」
「MORE HEALTH」では、ベーリンガーインゲルハイムは患者さんの多様性やパートナーの専門性を反映した様々なプロジェクトやイニシアチブを推進しています。この数年間で、それらのプロジェクトはすでに以下のような目覚ましい成果を遂げています:
- 世界77カ国、計150,000人以上の患者さんを対象に、患者支援や製品の提供を行っています。
- 脳卒中治療センターや脳卒中患者の受け入れが可能な病院のネットワークを拡充するためのAngelsイニシアチブには、5,400件以上の病院が登録しています。このように大きく改善された体制の下、今日までに860万人の患者さんが治療を受けました。
- ケニアで糖尿病と高血圧の治療に取り組むクザ・アフヤ(Kuza Afya)プログラムでは、これまで約79,000人が検査を受けました。また、500人以上の医療従事者を訓練することによって、これまで医療の手が届かなかった5,000人以上の患者さんが治療を受けられるようになりました。
- 2019年には、アフリカでの質の高い医療へのアクセス提供、ケニアのモバイル技術の活用、高血圧や糖尿病に対する意識の向上と医療アクセスへの障壁の除去に取り組む非営利団体PharmAccessとパートナーシップを開始しました。
- カナダでは、「Pathway」という健康プロジェクト基金を通じて、先住民社会に蔓延するNCDの問題に取り組んでいます。今後、20,000人以上の人々の生活の向上に貢献できると予測しています。
- サハラ以南のアフリカ6カ国で展開されているLast Mileイニシアチブでは、7,000件以上の小規模農家に対し、家畜の健康と繁殖能力を最適化させるためのヘルスケア・ソリューション、ワクチン、また治療薬へのアクセスの活用方法についてのトレーニングを行いました。
- 2020年には国際獣疫事務局(OIE)と協力してパキスタンで新たなパイロットプログラムを開始し、ベーリンガーインゲルハイムのラビシン®ワクチンや、ワクチン接種済みの犬を区別するための首輪を寄付するなど、狂犬病の撲滅に取り組んでいます。
新たな取り組みやすでに行っている取り組みを拡大・発展させることで、ベーリンガーインゲルハイムは2030年の目標に向けて、MORE HEALTH をより一層加速させてまいります。
MORE HEALTHは、健全でイクルーシブそして、持続可能な社会を共に創造することを目指すMORE POTENTIAL、天然資源の保護と自社の二酸化炭素排出量の削減を目指すMORE GREENとともに、ベーリンガーインゲルハイムの「SD4Gs」を支える3本の柱を構成しています。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。
「Sustainable Development – For Generations(SD4Gs:世代をまたぐ持続可能な開発)」について
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物、両方の健康ニーズに応えるための事業を行っています。そのため、複雑に絡み合う様々な問題に、私たちならではのユニークな立場で、持続可能な開発に取り組むことが可能です。「SD4Gs」は「More Health」、「More Green」、「More Potential」の3本の柱から成り立っています。ベーリンガーインゲルハイムはこれらの3本柱を軸に、全世界で20件のイニシアチブを実施することで、その取り組みに大きく貢献しています。この取り組みは国連が掲げる持続可能な開発目標に沿って行われています。この開発目標を達成するためには複雑に絡み合う世界的な問題に対応する必要があり、そのためには複数のステークホルダーとの協力体制が不可欠です。私たちは戦略的アプローチを刷新することで、パートナーとの協業をさらに進めていきます。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が10 月25日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。