カシミヤ産業の持続可能な未来に向けて 拠点となる 「研究施設」 着工のお知らせ

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牧民と共に産業の基盤をつくり、地域経済の活性化を目指す

ホリゾン株式会社(東京都墨田区/代表取締役:冀北平)の現地法人内モンゴルノースピーステキスタイルは烏拉特中旗(ウラドチュウキ)にカシミヤ山羊の研究所、研究牧場、原毛の取引センターとなる施設(51195.3平方メートル)を烏拉特中旗農・畜産業局のサポートの元、着工いたしました。(完成は2022年予定)

 

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■研究所と研究牧場

研究牧場*ではカシミヤ山羊の飼育に関するあらゆるデーターを採取していきます。
・草原地域の自然環境/生態環境の回復
・遊牧で煩雑化した品種山羊の保護と育成
・飼育にまつわる労働力と経済 
採取されたデーターは研究所で分析され予測を立て実践、地域の牧民と協同組合と連携し共に持続持続可能な産業の基盤を作っていきます。
(*=研究施設に併設する牧場を含め環境の異なる地域に合計8つの牧場=約13.75㎢の面積の牧場でカシミヤ山羊が飼育されています(2021.7月)
 

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■原毛取引センター

研究施設には研究所と研究牧場の他に「原毛の取引センター」も併設しており、2つの目的があります。
・草原に買い付けに来て頂く事で飼育している地域に触れ明確なトレーサビリティを体験していただくこと。
・今までは町に運ばれ売買が交わされていた原毛取引を草原地域でかわす事で地域の産業と雇用を増やすこと。

■研究に至る背景

気候による影響や、草原の砂漠化などは大自然の中で放牧飼育をする牧民にとっては一番の問題です。 
また、ヤギを育てる牧民の生活も、経済や利便さが発達する中で変化し、高齢化・後継者不足の課題も深刻化しています。 近代化が進んだ現在においても、ヤギを育てる環境は古くからのスタイルのままで各牧民家庭にそれぞれに委ねられており情報共有が薄い状態です。
そして中間流通業者による不透明な取引ルートで多重のマージンが派生し値段が高騰したり、産出地が不明な偽カシミヤが出回る事件によるマーケットの混乱は牧民の経済を大きく揺るがします。
牧民だけでかかえて解決できる問題ではなく、これは産業に係るすべての人の問題だと私たちは捉えています。
自然にも人にも配慮できる環境をつくるには飼育にまつわる事を分析し研究データーを地域牧民と共有し共に実行できる状態を創り出す事。透明性のある生産背景をつないでいくことと考え、約3年の構想を経て2019年に5つの自社牧場(兼、研究牧場)の開牧へと至りました(現在の牧場数は全部で8つ)

【ホリゾン株式会社について】

2002年 ホリゾン株式会社設立(カシミヤ製品の企画・販売)
2006年 ノースピーステキスタイル(整毛から染色・紡績・製織・編立の一貫生産の)工場を内モンゴルに設立
2019年 烏拉特中旗農・畜産業局のサポートの元、研究牧場(自社牧場)の内蒙古北平二狼山牧場公司を設立
2020年 臨河(リンガ)第二整毛工場設立
2021年 資源を有効に生産時のロスカシミヤを無くすため、リサイクルライン(反毛機器)を工場に設置

カシミヤカンパニーのホリゾン株式会社では草原で牧民と共に自社牧場でカシミヤヤギを育てるところから、カシミヤ製品(マフラー・ストール・ニット等)を自社一貫でおつくりしています。
草原からのトレーサビリティのある生産背景ですべてのステークホルダーが健全で豊かな生活を享受できる事を指針としています。

住所:東京都墨田区京島1-27-9        
TEL : 03-6231-9518    
公式サイト: https://www.horizon-inc.jp/

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