<県内各地の小学校で2021年7月5日からスタート>
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
- イベント概要
・開催概要:
海洋ごみ問題についての出前授業。ごみ以外の海洋漂着物(植物種子、ウミガメの骨)の視点から関心を拡げ、海洋ごみがどこから、どのように漂着してくるのかを学ぶ。スライドやポスタークイズを用いて飽きさせない工夫をしながら、県内各地の小学校で実施。
・日程:2021年11月4日(火)5・6校時(出前授業自体は、2021年7月から実施。)
・開催場所:沖縄市立島袋小学校 (〒904-0023 沖縄県沖縄市久保田2丁目21−1)
・参加人数:小学5年生20名
・協力団体:沖縄県教育庁
- 漂着物「あなごかご」とは・・・?
11月4日、沖縄市立島袋小学校で海洋ごみ問題について学ぶ出前授業を実施致しました。
講師は、しかたに自然案内の鹿谷麻夕さん。出前授業はこれで6校目となります。出前授業では、冒頭短い動画を見た後に、鹿谷さんが問いかけます。「ビーチクリーンをしたことがあるという人はいますか?」
落ち着いた小学5年生、皆で周りを見回しますが、誰も手が上がっていません。沖縄市自体には、干潟や漁港がありますが、島袋小学校は、太平洋からも東シナ海からも中間の高台に位置しており、海に行ったことはあれど、身近かというとそうでもない様子。さっそく持ち込んだ、漂着物の出番です。この漂着物は、すべて沖縄のビーチで拾われたものです。廊下に拡げた漂着物の中には、植物種子やウミガメの骨、漁具、流木などが含まれており、まずはグループに分かれて、それは植物由来のものなのか、それとも人工物なのかなど、6つに分類していきます。そして、各自気になったものを手に取って席に戻り、それがなぜ、どのように海岸にたどり着いたのか考えていきます。海岸漂着物といったも、前述の通り様々で、それぞれ異なる性質を理由に沖縄に流れ着いてきます。その中でひときわ盛り上がったのが、黒い大きなあなごかごについて。児童から、「帽子!」「ロケット?」などの珍回答が続き、和気あいあいとした雰囲気に。でも、それが何なのか想像がつきません。鹿谷さんが、あなごを取るための仕掛けであること、実はこれらが何らかの理由で壊れて沈んだまま引き上げられない「ゴーストフィッシング」という現象を生んでいることなどが伝えられると、児童たちは少し怖そうな、真剣な眼差しで説明を聞いていました。
- ポスタークイズで楽しく学ぼう!
2コマ目に取り組むのは、海洋ごみについてのポスタークイズ。クイズの回答が散りばめられたポスターを読み込んで回答することで、知識の定着を図ります。ポスターは、海洋ごみの種類、海にごみが発生する仕組み、マイクロプラスチック、旅する海洋ごみ、暮らしを見直そう!などのテーマごとに5枚。中には、大人でも予備知識なしでは分からない部分もありますが、児童らは互いに教え合いながら、懸命に取り組んでいました。授業を終えて、児童からは「ペットボトルを買った時は、他に何に使えるか考えて暮らそうと思った」や「プラスチックは全部海に浮くと思っていましたが、浮かないものがあることが不思議」などの感想が寄せられました。
<団体概要>
団体名称 :美らビーチクリーンプロジェクト実行委員会
所在地 :東京都中央区銀座5‐14‐5 光澤堂GINZAビル3F
電話番号 :03‐5551‐0355
代表理事 :具志頭朝一
設立 :2018年月10日
URL :https://okinawa.uminohi.jp/
活動内容 :海洋ごみゼロを目指した行動を促す企画やその運営。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/