【開催日時】2021年12月11日(土) 9時30分~
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
- イベント概要
・開催概要:講義で学ぼう「川の水質とごみ問題」&実験で学ぼう「アメンボと水の汚れ」
・日程:2021年12月11日(土)9時30分~10時30分
・開催場所:世界淡水魚水族館 アクア・トトぎふ
・参加人数:小学生親子約25組
・協力団体:世界淡水魚水族館 アクア・トトぎふ
- 内陸からの排水により海が汚れているという説明に真剣に聞き入る参加者たち
海の汚染の主な原因は、工場などから出る産業排水ではなく自分たちの生活から出る家庭排水であるというグラフを真剣に見つめる参加者たち。
また、2018年、死んだクジラのお腹に8kgのプラスチックごみが入っていることが分かり、それは50kg の人間だとどれくらいのごみがお腹に入っていたことになるのか…なんと、約200g(一般的なポテトチップ約4袋分)にもなることを知り、みんな驚いていました。
- 海に流出したごみが生物に与える影響について
ビニール袋は約10~20年、発泡スチロールのカップは約50年、そしてペットボトルは約450年。ごみとして流出した場合、それだけの長期間分解されずに滞留し生物に影響を与えます。
特に、プラスチックは風や雨で流され、波や砂にもまれても自然分解されずに細かな破片として残り、「マイクロプラスチック」という回収困難な状態に。回収困難ということはどんどん増え続け、さらに、環境や体に悪い影響を与える汚染物質を吸収して漂い、魚や人間の体内に入ってしまいます。このまま海のごみやマイクロプラスチックが増え続けると、私たち人間の健康にも影響することが考えられるのです。
- 講義のあとは楽しい実験!
実験内容は下記のとおりです。
①2本の細いワイヤーを真ん中でねじり、アメンボを作る。
②アメンボを机に置き、4本の足が地面につくよう、少し先をまげる。
③アメンボを、そっと水に浮かべる。
④水に洗剤を垂らすとアメンボはどうなる?
参加者は、「(アメンボから)離れたところに垂らしたのに沈んじゃった。ちょっと垂らしただけなのに」と話しました。環境が少し変わるだけで生きていけない生き物がいることが良く分かる実験でした。
- 海なし県から海を守るために私たちにできることは?
講義の中で、アクア・トトの圓戸さんはみんなにできることとして3つのポイントを説明しました。
・台所から出る汚れを減らす。
・ごみを捨てない。
・ごみを拾う。
生活の中の小さな行動の積み重ねで未来の海が変わります。
参加者たちは、「ごみを拾いに参加したい」や、「リサイクルに気を付けたい」と思いを口にしました。
その思いを日常の中で実行し、家族や友達を巻き込んでいくことを期待しています。
海なし県から海洋ごみゼロを目指しましょう。
団体概要
団体名称:海と日本プロジェクトin岐阜県実行委員会
事務局:株式会社岐阜放送
事務局所在地:岐阜県岐阜市橋本町2丁目52番地 岐阜シティ・タワー43 4階
電話番号:058-264-1182
担当者:営業局 戸倉 龍曉
URL:https://uminohi.jp
活動内容:岐阜県内の海に関するイベントや熱い運動を続けている団体や個人を取材し、番組やニュースで放送。岐阜県独自の特徴を活かした海に関するイベントを開催する。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/