2021年6月~2022年1月13日 【場所】学童保育クランテテ、東川小学校、他
- イベント概要
・開催概要 子供向けイベント(対面・オンライン)に登壇し、海の環境問題や保全対策、生きものの魅力について紹介するプログラムを実施
●日程
・2021年6月24日から2022年1月13日全3回 学童保育クランテテ(参加者10名)
・2021年11月26日 江東区立東川小学校(参加者19名)
・2021年12月6日 清里ミーティング(参加者10名:オンライン)
・2021年8月19日から31日 横浜ノースポートモール
・2021年9月29日から10月12日 ODAKYU新宿店
●イベント参加人数 合計39名(冊子等200部配布)
- 森と海のつながりは?
海のことを学ぶワークショップで、森の話をするとちょっと驚かれます。子供達にとって、森と海、そして自分たちの暮らしている街は、それぞれ別のお話だと感じているようです。しかし、日本は国全体の70%が森で、その森の植物たちが成長するためには雨が大切です。海が蒸発して水分が空気中に出て行って、それが雨になって降り注いでいます。そして、森や街から川などを通って流れてくる水は、海に戻っていきます。海、森、街はつながっていること、陸のごみもこうして海へと流れてきていることを学びました。最後は、要らない紙で木を作る工作をしながら、温暖化の中で木が果たす役割について考えました。
- まだ見たことがない?海洋ごみ
イベント参加者のみんなに行ったことがある海について聞いてみると、沖縄、南紀白浜、など、とてもきれいな海に旅行で行ったことがある子もいました。「きれいな砂浜でごみは落ちていなかったよ」、「沖縄にはごみは落ちてないよね?」など、海洋ごみ問題は知っていても、実際に見たことがない子もいました。でもそれは、掃除してあるビーチだから、または、とても小さな破片になってしまったプラスチックだから見えなかっただけなのかもしれません。イベントでは、実際に茅ヶ崎や小田原の砂浜で拾った海洋ごみを持ってきて、みんなで観察しました。なんでこんなのが海に?と驚くようなもの(歯ブラシ、洗濯バサミのかけら、手袋の破片など)もありました。ごみの大きさを測ってその小ささを調べたり、海鳥が実際に飲み込んだプラスチックごみがみんなの体重だったらどのくらいの量なのかを測ってみたり、体験を通して海洋ごみ問題を考えました。
- おうち時間をたのしくする教材
家で過ごす時間が長くなっている中で、すこしでもみんなに楽しい学びを提供したいと考え、ショッピングモールやデパートで教材や冊子の配布を行いました。持ち帰った冊子に、絵を描いて持ってきてくれる子もいました。このような状況でも学びを止めることのないように、私たちも伝え方を考えていきます。
- 大好きな海や生きものを守りたいという気持ち
子供たちは、海で起きている問題について学ぶと、なんとかしなくてはいけないと考えます。それは、きれいな海、そこに暮らしているウミガメやイルカ、人間に近寄ってきてくれるマナティー、いろんな色のお魚やサンゴ、神秘的な深海の生きものなど、自分たちの大好きなものを守りたいと思うからではないでしょうか。この気持ちが、環境を守るために大切だと私たちは考えています。これからも、生きものの魅力や大切さを伝える環境教育を実践していきます。
- 参加した子ども・保護者からの声
・実際に木を作って木のことを知ることができました。地球温暖化が重要な問題であり、身近な問題であるとがわかりました
・どうしたら温暖化をさけられるかがわかってきた
・海も浜もごみを捨てない、集める、などを子供としていきたいです
・理想の海の未来を考えるきっかけになりました
団体概要
団体名称:一般社団法人マナティー研究所
本社所在地:東京都中央区
代表理事:菊池夢美(きくち むみ)
設立:2018年4月6日
URL:https://www.manateelab.jp/
活動内容:1.研究によって,海牛類マナティーの生態を正しく理解する、2.マナティーについて多くの人に知ってもらう、3.「知る,考える,伝える,行動を起こす」環境教育を開発,実施する
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/