広告費を学校に還元することで「質の高い教育」「教職員の働き方改革」「公民共創のパートナーシップ」を目指す
●学校向けソリューションサービス「スクリレ」:https://www.sukurire.jp
■広告出稿が学校の財源確保に。ひいては持続可能な開発目標(SDGs)に貢献
スクリレは、学校と保護者間のお便りや、出欠・検温・アンケートなどの連絡をデジタル化するスマホアプリです。新サービス「スクリレポイント」では、アプリ内にバナー広告が出稿でき、保護者がクリックした数によって発生する広告費の25%がポイントとして学校・PTAに還元される仕組みです。貯まったポイントは、教育や事務などの備品と交換することができます。
広告主のSDGs貢献にも繋がる広告配信
広告主は広告出稿により、財源不足に悩む学校の課題解決に貢献することができます。それにより、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」と、目標8「働きがいも経済成長も」で教員の働き方改革への貢献ができます。また、教育事業の主な財源である国や地域自治体と民間企業が手を取り、公民共創で地方創生・地域活性を目指すことで目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を実現させていきます。
■新たな広告メディアとしての特長
1.保護者へ最適な広告配信が可能
スクリレアプリのユーザーは保護者のみ。インターネット広告特有のクッキーなどを用いたターゲティングも不要です。またアプリ上の広告は、配信したいエリアや学校の選択も可能。細かなセグメントで訴求対象毎に広告配信ができます。
*エリアは市町村単位、年代は小学校と中学校単位となります。
2.個人情報や端末情報を扱わない安心運用
スクリレアプリは利用に際して個人情報や端末情報を扱わず、広告掲載においても同様に運用する為、情報漏洩リスクやセキュリティの面でも非常に安心です。
3.透明性と視認率の高いメディアで高いクリック率を実現
「学校からのお便りや連絡」をベースにした透明性と視認率の高いメディア。また、保護者にとっては広告閲覧が学校応援につながるというモチベーションがあるため、広告主は高いクリック率が期待できます。
■スクリレポイントの実証実験結果(2020年度実施)
■実験概要
横浜市とつくば市で参加希望校に対して実施しました。
(内訳:小学校4校、中学校1校、小中一貫校4校 、合計家庭数:6,382)
実証実験は、実施先自治体の教育委員会および文部科学省に報告しながら進めました。
■実験結果
各学校がおよそ2か月間で16,000円~46,000円相当のポイントを獲得し、非接触式電子体温計や図書、体育用具などの備品と交換しました。
アプリ利用家庭数:5,392 (アプリ利用人数:8,645人) ※2020年11月末時点
アプリ登録率 : 84% (最大値:97%)
ポイント獲得率 : 32% (最大値:44%) ※ポイント獲得可能な広告に対するクリック数
■保護者アンケートの結果
2020年10月実施:N=約2,500人
■参加いただいた学校職員の声
実証実験にご協力いただいたつくば市立春日学園義務教育学校様では、大量に印刷して配付していたお便りをスクリレで一気にデジタル化して手間と時間を大幅に削減。広告のポイントのおかげで学校の予算を使わずに教育用品の充実化を図ることができ、大変に喜ばれています。
「貯まったポイントは、逆上がり補助ベルトや竹刀25本と交換。学校の予算は限られているので、とても嬉しかったですね。」(A先生よりコメント)
「保護者の方も、子どもたちのために活用されているとわかって大変協力的です。今何ポイント貯まっているかチェックするだけでも、自分が貢献できているのがわかって楽しいんですよ。」(B先生よりコメント)
■スクリレについて
「スクリレ」は、学校と保護者をつなぐ連絡手段をデジタル化するサービスです。利用に際して生徒児童や保護者の個人情報の取り扱いは不要で安心して運用でき、教職員と保護者の煩雑な連絡のやりとりを効率化、省力化し、働き方改革にもお役立ていただいています。
「スクリレ」は3つのサービスを提供してまいります。
(1) スクリレお便り
学校が配布する「お便り」を、デジタルで保護者のスマートフォンへ確実に届けます。2021年4月に開始し、すでに200件を超える学校にお申し込みをいただいている無償のサービスです。
(2) スクリレオプション*9月リリース
学校が必要な機能を任意に有償で追加するもので、「出欠連絡・体調管理」「個別連絡・簡易アンケート」「お便りPDFダウンロード」など、学校と家庭の双方向のデジタル連絡手段として活用できます。
(3) スクリレポイント*9月リリース、10月広告運用開始(今回の新サービス)
アプリ上の広告を保護者が任意に閲覧することで、学校・PTAがポイントを獲得します。貯まったポイントは、学校で使う教育や事務の備品などに交換できます。
■スクリレ開発秘話と今後目指すビジョン
「スクリレ」は、ペーパーコミュニケーション分野においてデジタル印刷機「リソグラフ」や高速カラープリンター「オルフィス」を世界190の国や地域に事業展開する理想科学工業株式会社が開発し、展開するサービスです。
同社デジタルコミュニケーション事業部部長であり、教育活動振興協会(SAPA)の代表理事を務める中山伸行は、製品の提供や商品企画を通じた学校関係者とのコミュニケーションの際に「教育活動を充実したくても財源不足で実現できない」という悩みを耳にし、課題解決のために新たな取り組みが必要だと感じていました。そこで新たに、これまでのペーパーコミュニケーション分野とは一線を画したデジタルコミュニケーション分野への参入を本格化させ、2020年12月に非営利目的の教育活動振興協会(SAPA)を設立、2021年1月に「デジタルコミュニケーション事業部」を設置。同年4月1日から公と民が関係を構築し課題を解決する「スクリレ(スクール+リレーション)」のサービスを開始しました。
今後、スクリレ、そしてスクリレポイントを通じて地域の学校を中心とした公民共創、地域活性を目指してまいります。
なお、教育活動振興協会(SAPA)は、理想科学工業から事業ライセンスを受け、非営利法人として「スクリレポイント」の管理・運営のほか、SAPAの会員である広告代理店を通じて広告の募集・審査を行っています。
7月28日には横浜市との対談を予定
来る7月28日(水)に、小中高・教育委員会向けに開催される「ICT活用による教育現場の効率化と創造的な学びの場の創出セミナー」内で、当協会の理事である中山が講演いたします。当日は、今回新たに開始する「スクリレポイント広告サービス」について、昨年まで実証実験を行った横浜市での導入事例をもとに、中山と横浜市の担当者との対談を予定しております。ご希望の方は下記よりお申し込みください。
【開催概要】
・開催日時:2021年7月28日(水) 14:05~14:45
※「ICT活用による教育現場の効率化と創造的な学びの場の創出セミナー(13:00~16:40)」内プログラム
・内容 :「スクリレ」~学校と保護者のデジタル連絡ツール×公民共創の学校応援~
学校を中心に公民共創で取り組む課題解決のサービスを横浜市の事例と共にご紹介
・対象 :教育委員会、初等中等教育機関教職員
・主催 :学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 月刊先端教育
・参加費 :無料(事前申込必須)
・視聴形式:リアルタイムオンライン視聴/アーカイブ視聴
・視聴方法:開催3日前と当日の朝に、接続先のURLをメールで送付いたします。
詳細・参加方法はこちら(https://www.mpd.ac.jp/events/210728_giga/)
なお、8月2日(月)から8月20日(金)までアーカイブ公開いたします。
理想科学工業株式会社 デジタルコミュニケーション事業部長
一般社団法人 教育活動振興協会 代表理事
中山 伸行 氏
理想科学工業の開発企画部に在籍中、2017年にスクリレを着想して企画を推進、2年間の実証実験を実施。
2021年に同社の「デジタルコミュニケーション事業部長」に就任。同時に、広告と学 校に備品を還元する事業を運営する非営利目的の「一般社団法人教育活動振興協会」を設立し、その代表理事としてスクリレの事業を開始。
横浜市 政策局共創推進室 共創推進課
事業構想大学院大学 事業構想研究所 客員フェロー 中川 悦宏 氏
2009年に横浜市役所入庁。区役所、こども青少年局を経て、2016年に公民連携専門部署の共創推進室に配属され、様々な共創事業のコーディネート・コンサルティングに携わる。全国自治体、大学、専門学校などでの共創(公民連携)に関する講師を多数担当。
プライベートにおいては音楽家としてのキャリアを持ち、プロデュース・作編曲・演 奏(サキソフォンほか)による商業音楽の様々なアーティスト・プロジェクトへの参加を通じ、音楽ビジネスの実績と経験を積む。知的財産管理技能士3級。
一般社団法人教育活動振興協会について
教育活動振興協会(SAPA)は、より良い社会の実現に向けて、公民共創によって公共教育機関の活動を応援しています。学校と家庭のデジタル連絡の中での保護者向けの広告事業を行い、その収益の一部を物品に変えて学校に還流させる事業活動を行っています。
【概要】
団体名:一般社団法人教育活動振興協会
所在地:東京都港区芝5丁目34番7号
代表理事:中山伸行
設立:2020年12月10日
事業内容:学校と家庭のデジタル連絡の中での保護者向け広告事業
会社HP:https://www.sukurire.jp/about/