「地元の人が地元で獲れた魚を知らない、食べない」は本当!熱海の海で獲れた多様な魚と出会い“海”について考える 熱海千魚ウィークを開催しました!

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5月22日(日)〜6月12日(日)【熱海市内各所にて】

熱海の海を起点に、海の学びを深める機会作りを行う「熱海千魚ベースプロジェクト(運営:海のごちそう地域モデルin熱海/特定非営利活動法人atamista)」は、国際生物多様性の日である2022年5月22日(日)〜6月12日(日)の期間中、千種類以上の魚が獲れる熱海の海で多様な魚と出会う「熱海千魚(せんぎょ)ウィーク」を開催。期間中、連携する市内の魚屋や飲食店22店舗で熱海の海で獲れた魚を積極的に扱っていただき、熱海の海で獲れる魚を知る、出会う、いただくことを入り口に、有限である海の資源や海の生き物について考えました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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  • イベント概要

・開催概要   「熱海千魚(せんぎょ)ウィーク」を開催
・日程   2022年5月22日(日)〜6月12日(日)
・開催場所   熱海市内各所にて
・協力団体 熱海市内魚屋・飲食店22店舗、熱海市教育委員会、熱海魚市場他
 

  • 期間中のプロジェクトについて

シールラリーキャンペーン:市内の連携の魚屋・飲食店22店舗に足を運んで、地魚や地魚メニューを購入された方には各店舗からシールをプレゼント。シールを5枚集めた方には、オリジナルの「お魚ランチョンマット」と魚を買うのに便利な「保冷バッグ」を用意するキャンペーンを実施。
小学生向け体験プログラム:前日21日(土)には、熱海市内・市外の小学生3〜6年生約20名を対象に、熱海の海や生き物、魚が私たちの食卓に届くまでのプロセスを知る体験プログラムを実施。実際にお魚を見て「熱海の海のお魚図鑑」を制作しました。
イベント出店:22日(日)開催の「サバーソニック&アジロックフェス」(伊東市開催)に出店。前日作成した「熱海の海のお魚図鑑」の展示とお絵描きワークショップの開催、熱海の海で獲れた魚を活用したバーガー店を出店しました。用意した約60個のバーガーは開始2時間で完売となりました。
幼稚園、保育園でのレクチャー:熱海市教育委員会と連携し、6月7日(火)に熱海市立泉幼稚園で「多様な魚がとれる熱海の海ってどうなってるの?」をテーマにレクチャーを実施。子供たちが実際に熱海の海で獲れた魚に触って絵を描きました。またレクチャーの様子をオンラインで接続し、市内5園の園児たちも参加しました。
魚さばき体験:ウィーク最終日の12日(日)には、市内のイベント「お魚祭り」と連携して、魚をさばく体験を実施しました。

●「熱海千魚ウィーク」に関する資料

URL:https://prtimes.jp/a/?f=d77920-20220622-2cb5551fd5b7f28c0649104baef05892.pdf
 

  • 「熱海千魚ウィーク」開催で聞こえてきた声。熱海の人が熱海の海や魚を知らない

■熱海の海はとっても豊か。1,500種類以上の魚が獲れる

熱海の海は相模灘(さがみなだ)と言われ、日本で獲れる魚の約3〜4割(1,500種類)が獲れる豊かな海です。年間を通じてたくさんの魚が水揚げされます。
ですが、全ての魚が店頭に並ぶわけではなく、実は私たちが見たことのある、食べたことのある魚の種類はごく一部。中には市場価値がつかない、値段が低い「未活用魚」と言われる魚もいますが、その存在は熱海の人の中でもあまり知られていません。

■熱海の人でも、熱海の海でどんな魚が獲れているかわからない

熱海に住む・暮らす方々を対象に約50名にアンケートを実施したところ「熱海で獲れる魚の種類をどれくらい知っていますか?」という質問に対して、「0〜5種類未満」と答えた方が半数以上、「10種類未満」が約90%という結果になりました(熱海千魚ベースプロジェクト調べ/熱海市で暮らす・働く方々約50名へアンケートを実施)。

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■魚屋さんも課題に感じている

実際に、市内の魚屋さんからも「地元に30年暮らしている人でも、熱海の海で魚が獲れることを知らない」「(店頭に並んでいる魚を指差し)市外から来ていると思っている人が多い」といった声や課題があがるように、海が目の前にあってもどんな魚が獲れているのか、海がどうなっているのかを知らない地元の人が多いという現状があります。
 

  • 参加者の声や周囲の反応

■プログラム参加者の声

そうした声がある一方で、今回連携店舗を回ったシールラリーキャンペーンの参加者や体験プログラム参加者からは、
「調理される前の魚を見ることができて楽しかったです」(10歳・男子)
「地元産の魚を扱っているお店が意外と多いことに気づきました」(75歳・女性)
「初めて見る魚も多かったです。魚を買って自分でさばくところまでしました」(8歳・男子)
「魚は生臭かったけど、初めてたくさんのお魚を見たり触ったりできてよかった」(9歳・女子)
「これまで熱海の魚や海のことはあまり知らなかった。詳しいことを知ることができて勉強になった」(11歳・女子)

といった声が寄せられています。連携店舗の中には、配布シールが無くなった店舗もあり反応の高さが伺えました。

「地元の人が地元で獲れた魚を知らない、食べない」は本当!熱海の海で獲れた多様な魚と出会い“海”について考える 熱海千魚ウィークを開催しました!のサブ画像3_5月21日に開催した小学生向け体験プログラムの様子(左)、熱海千魚ウィークで連携いただいた店舗さんの様子(右)5月21日に開催した小学生向け体験プログラムの様子(左)、熱海千魚ウィークで連携いただいた店舗さんの様子(右)

 

  • 地域の多様な魚を知ることが、どう海を守ることにつながるの?

■多様な魚をいただくことが、海の多様性を守る

多様な魚を知ること、食べることがどう海を守ることにつながるのか。そもそも市場に出回らない魚や「未活用魚」が出てしまう大きな理由のひとつとして、私たち千魚ベースプロジェクトは“人気のある魚”と“人気のない魚”があるからだと考えています。人気が極端に偏るからこそ必要とされない魚が出てきてしまいます。実際に世界のほとんどの地域で、魚の損失や廃棄は30〜35%にのぼるという報告もあります。
また、海の多様性を壊す最も大きな問題は「乱獲」であると言われています(政府間科学政策プラットフォームIPBES2019年公表報告書より)。サーモンやマグロのような“人気のある魚”に集中するのではなく、多様な魚をいただくことが、未活用魚を減らし魚の食品ロス解消や、人気のある魚の乱獲防止や海の生き物を守ることにもつながります。

引き続き、熱海の海で獲れた多様な魚と知り、出会い、いただくことを通じて、熱海の海の豊かさや面白さ、海の課題を知る機会を創出したり、私たちができる海や海の生き物を守るアクションに繋げていきたいと思います。

<団体概要>

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海と食の地域モデルin熱海について

「熱海千魚(せんぎょ)ベース」プロジェクトを立ち上げ、未活用魚の価値化を通じて、1500種類もの多様な魚が獲れる豊かな熱海の海や反面課題について知ってもらう機会作りを行っています。主に子どもたちを対象にした学びの場の提供、未活用魚の新たな活用方法の創出、未活用魚を活用した出汁(ベース)の商品化などを通し、魚を楽しむ食文化や熱海の海についての理解を深めていきます。

熱海千魚ベース:https://atami-sengyobase.com/ 
事業名称:海と食の地域モデルin熱海(NPO法人atamista)
電話番号:090-3309-3788(担当水野)
プロジェクト責任者:水野綾子

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日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

 

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