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~3ヶ月間で35万食の学校給食を開発途上国に届ける~
日本発、世界の食料問題の解決に取り組む NPO 法人TABLE FOR TWO International(以下TFT)は、コロナ禍で生活様式や働き方が変わり運動不足や心理的ストレスなど体と心の健康への影響が問題視される状況を受け、在宅勤務でも従業員の健康づくりを促進する取り組みとして、各社ごとに歩数に応じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食を届ける「寄付つきウォーキングイベント」を推進しています。
対面式でのボランティア活動にも制約が生まれており、オンラインで実施できる社会貢献活動を模索する企業が多い中、健康保険組合・社会貢献部・人事部などそれぞれの狙いが掛け合わさり、「社内ウォーキングイベント参加人数の増加」「従業員の平均歩行量の増加」「従業員の社会貢献参画機会の向上」「コミュニケーション活性化」という点において効果が増大。実施事例が増えており、2022年4~6月の3ヶ月間で学校給食約35万食分を届けることができます。
■健康増進の“ナッジ”を促す効果的な施策
社会貢献を入り口に社内のウォーキングイベントに参加し、「誰かのために」がモチベーションとなり、継続(=従業員の運動習慣定着)に繋がる本取り組みについて、以下のとおり、ナッジ(※)の意思決定フレームワークで表すことができます。
(※)ナッジは英語で「そっと肘でつつく」行為を指し、人々が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるように手助けする手法です。
■中小企業の「健康経営」と「社会貢献」を後押しする大同生命保険株式会社の120周年記念企画
大同生命保険株式会社は、中小企業の健康経営実践支援ツール「大同生命KENCO SUPPORT PROGRAM」の利用者を対象とした「夏のウォーキングキャンペーン」(開催期間:6月1日~6月30日)を実施。創業120周年の感謝の意を込め、当キャンペーンと連動した社会貢献活動(8,000歩あたり1食分をTFTに寄付)を行った結果、同社従業員を含めて過去最高となる約1万名が参加しました。キャンペーン参加者の合計歩数が約21億歩に達し、アフリカ・アジアの子どもたちへの約26万食分の学校給食費がTFTへ寄付されました。秋にも同様の取り組みが実施される予定です。
■TFT主催「FOR TWO WALKING 2022 ―健康NO.1はどの企業?―」を実施
TFTでは、各社における健康増進×社会貢献の取り組みの広がりを受けて、今年4月から6月に「FOR TWO WALKING 2022 ―健康NO.1はどの企業?―」を初めて開催いたしました。運動習慣をつけながらアフリカやアジアの子どもたちに学校給食を届ける企画で、4月1日~6月30日の期間に1週間以上、社内で「寄付つきウォーキングイベント」を実施した企業の中から、「社員の参加率」「参加社員の平均歩数」「届ける給食数」の3つにおいて、NO.1を決定いたしました。
本企画への参加に際し、各社の寄付設計や歩数カウント・集計ツールの指定はございませんでしたが、株式会社JMDCが運営するヘルスケアプラットフォーム「Pep Up」内でもスムーズに実施できるようご協力いただき、全8社(うちPep Up活用企業3社)が参加しました。
【結果】
<社員の参加率>
NO.1 IoT-EX株式会社 : 参加率100%でNo.1!社員も役員も全員で取り組む「健康×社会貢献」
<参加社員の平均歩数>
NO.1 東洋機械金属株式会社 : 期間を通した平均歩数No.1!平均8,500歩を達成!
<届ける給食数>
NO.1 日本たばこ産業株式会社 : 全国から参加で届ける給食数No.1!回を重ねる毎にパワーアップ!
【ご参加企業(期間中の実施開始日順)】
IoT-EX株式会社(4/1-6/30実施):1万歩達成ごとに給食1食分を会社が寄付する取り組みを通年で実施しており、社員・役員の全員が参加。2年以上続いていて「健康×社会貢献」の活動が根付いています。本イベント期間中の平均歩数は約7,400歩。
東洋機械金属株式会社 (4/25-5/31実施※Pep Upを活用):期間中の歩数累計1,000歩以上で200円/人を会社から、平均7,000歩/日以上で500円/人を健康保険組合から寄付し、平均8,500歩を達成。
ポーラ・オルビスグループ (5/1-5/31実施※Pep Upを活用):TFT参加15周年イベントとして、平均8,000歩/日を達成した社員数×1,000円を会社が寄付。目標達成者が昨年より15%増加し、社員の平均歩数も7,650歩を達成。
日本たばこ産業株式会社 (5/1-5/31実施※Pep Upを活用):社員の健康増進と社内コミュニケーション活性化を兼ね、参加者が1日8,000歩達成するごとに給食1食分を寄付。全国の拠点から約3,000名の社員が参加し、43,604食の学校給食を寄付。
オイシックス・ラ・大地株式会社(5/14-5/27実施):社内サークル(ランニング部)の期間限定コラボ企画として実施。参加しやすいように初級・中級・上級3つのコースを設け、それぞれ期間中平均3,000歩・5,000歩・8,000歩達成すると、サークル活動費より学校給食100食を寄付。
東京海上日動システムズ株式会社(5/9-6/30実施):健康チャレンジと寄付活動のコラボ企画として実施。1週間35,000歩を目標とする個人で参加できるウォーキングコース、2種類の目標距離から選択できるチーム参加の駅伝コースを設け、目標を達成した社員一人につき会社から給食10食分を寄付。
デロイト トーマツ グループ (6/1-6/30実施): 参加した社内メンバーの歩数1万歩につき給食1食分の寄付を行うことで、健康増進と社会貢献の両方に寄与する企画としてグループ全体で実施。全国の1,000名以上のメンバーが参加し歩数を重ね、15,000食超の学校給食をグループから寄付。
ジョーンズ ラング ラサール株式会社 (6/6-6/10実施):「1 km歩くごとに会社から学校給食5食分を寄付」という“1km walk fundraising”を実施。イベントを通じて6,620食の学校給食を寄付。
尚、健康増進と社会貢献を掛け合わせた寄付つきウォーキングイベントは、本企画の期間以外にも年間を通していつでも実施が可能です。また、TFTでは「心の健康づくり」として、社員同士で褒め合ったり感謝の気持ちを伝え合う件数ごとに寄付となる「褒め活」の取り組みも推進しています。
https://jp.tablefor2.org/campaign/healthprogram2022/
<各社様の事例>
■大同生命保険株式会社様:https://www.daido-life.co.jp/company/news/2022/pdf/220725_news.pdf
■日本たばこ産業様:https://jp.tablefor2.org/business/case/interview-jt/
■デロイト トーマツ グループ様:https://www2.deloitte.com/jp/ja/blog/csr/2022/csr20220804.html
NPO法人TABLE FOR TWO Internationalについて http://jp.tablefor2.org/
2007年10月設立。“TABLE FOR TWO”を直訳すると「二人のための食卓」。先進国の私達と開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトのもと、社員食堂や店舗でTFTヘルシーメニューを購入すると、代金の内20円が寄付となり、飢えに苦しむ世界の子どもに給食1食分をプレゼントすることができます。企業や官公庁、大学、病院など約700団体にご参加いただき、東アフリカと東南アジアの5カ国(ケニア 、タンザニア、ルワンダ、ウガンダ、フィリピン)を中心に、学校給食の提供、そして菜園・生産性向上プログラムの支援を実施しています。累計支援給食数は9,000万食にのぼります。