伝統工芸の次なる“定番”を創る「高岡伝産デザインマッチング」の公募開始。デザイナーと職人のマッチングで新商品開発を目指すプロジェクト

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〜10月17日公募締切。鋳造、鍛金、金属着色、研磨、蒔絵などの技術をもつ伝統産業職とデザイナーのデザインマッチング企画〜

富山県高岡市で400年以上続く伝統産業を受け継ぐ若手職人・問屋の団体、高岡伝統産業青年会 (以下、高岡伝産)は、9月15日(木)〜10月17日(月)の間、全国各地のデザイナーと高岡の伝統技術を持つ地元企業がデザイン案をもとにマッチングし、プロダクトを開発する企画「高岡伝産デザインマッチング」のデザイン案を募集をします。今年で2回目の開催となる本企画は、高岡の伝統産業の新たな可能性を探る新商品開発プロジェクトです。国内外で高く評価される鋳物や漆芸の技術を自分の強みと掛け合わせ、プロダクト開発を共にできる方を募集します。なお、作品は日本最大級のクラフトコンペティションである「工芸都市高岡クラフトコンペティション2023」への出品、また当青年会主催の展覧会での展示を予定しています。

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  • 高岡伝産デザインマッチングとは

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「高岡伝産デザインマッチング」とは、2021年から始まった全国各地のデザイナーと高岡の伝統技術を持つ地元企業がデザイン案をもとにマッチングし、プロダクトを開発する企画です。初年度は、40を超えるデザイン案の応募があり、その中から6組のデザイナーと企業がマッチングし、プロダクトのプロトタイプが生まれました。昨年度の作品は、2022年9月23日(金)・24日(土)に富山県高岡市にて開催予定の「暮らしに生きる伝統のかほり展2022」にて展示予定で、プロダクト制作に携わった職人から直に話を聞ける場でもあります。(暮らしに生きる伝統のかほり展 詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000105926.html )

 

伝統工芸の次なる“定番”を創る「高岡伝産デザインマッチング」の公募開始。デザイナーと職人のマッチングで新商品開発を目指すプロジェクトのサブ画像3_高岡の企業がもつ伝統技術の一例高岡の企業がもつ伝統技術の一例

  • 2021年 マッチングによる制作事例 (一部抜粋)

■高和製作所×柳澤駿・鳥山翔太「ロストワックス鋳造の香立て」

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東京在住の柳澤駿氏と鳥山翔太氏によるDESIGN COMPANY CUMOと精密鋳造技術を持つ高岡の企業 高和製作所とのマッチングにより実現。時間が経過すると、4本の煙突からお香の長さに合わせて順に煙があがり、船の疾走感を彷彿とさせるプロダクト。(DESIGN COMPANY CUMO  https://info0279038.wixsite.com/my-site-3 、高和製作所 https://bso15931.bsj.jp/ )

<プロトタイプ制作スケジュール>

10月下旬 初回打合せ(初顔合わせ、工場見学)
11月下旬 打合せ(細部の仕様等)
12月上旬 デザイン決定と原型試作
12月下旬 原型決定、鋳物製作開始
1月下旬 鋳造
2月上旬 打合せ(オンライン)、着色方法など検討
2月中旬 プロトタイプ完成
2月下旬 中間発表会

■佐野政製作所×小泉創「テンセグリティ構造の風鈴」

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東京在住のデザイナー小泉創氏(SO KOIZUMI DESIGN)と高岡で金属加工の仕上げ業務とさまざまな技術をコーディネートしてプロダクトを製作する佐野政製作所とのマッチングにより実現。「安定と不安の間」をテーマに、テンセグリティ構造をベースに生まれた風鈴「SEVEN」。( SO KOIZUMI DESIGN https://www.sokoizumi.com/ 、佐野政製作所 https://www.sanomasa.net/ )

<プロトタイプ制作スケジュール>

11月初旬 マッチング決定。初回打ち合わせ(オンライン打合せ)
11月下旬 部材試作(形状検討)完成
12月上旬 部材試作(形状検討)確認、仕様・詳細打ち合わせ(高岡来訪1回目)
12月中旬 部材試作(仕様、表面処理、塗装など)依頼
1月初旬  試作組立→修正・部材サイズ変更に(オンライン打合せ)
2月下旬  中間発表会
 

  • 高岡伝産デザインマッチング概要

■応募締切:​​2022年10月17日(月)消印有効
1月下旬 試作組立→再度修正・最終仕様決定(オンライン打合せ)
2月中旬 プロトタイプ完成

■結果通知:2022年11月初旬

■条件:

-高岡の伝統産業の素材・技術鋳物(銅器、錫、鉄器)、漆器(蒔絵、螺鈿)など)を活かした製品のデザインであること。

-次回の工芸都市高岡クラフトコンペティションへの応募に同意していただける方。
※参考:工芸都市高岡クラフトコンペティション2021( http://www.ccis-toyama.or.jp/takaoka/craft/ )

-複数点応募も可能ですが未発表のデザインに限ります。

■素材:

鋳物(銅器、錫、鉄器)、漆器(蒔絵、螺鈿など漆器の技術を活用したデザイン)、異素材との組み合わせ可

■対象者:

デザイナー、クリエイター、学生 など(個人・企業・グループを問いません)

■応募方法:

応募用紙とデザイン画をセットで、メールまたは郵送でご応募ください(複数点応募も可)。
以下の公式ホームページより応募用紙にご記入の上、必要提出物をご用意ください。
お申し込みURL: https://www.takaoka-densan.com/kahoriten2022/

■選考プロセス:

当青年会所属の地元企業が、デザイン案を選考いたします。選考基準として、デザインはもちろん、製造方法や量産化も考慮し選考させていただきます。なお、マッチングは5チーム程度を想定しています。

■補助:宿泊・交通費補助
高岡への交通費、また現地での宿泊費を実費分補助いたします。
※本企画期間を通して1チーム上限10万円

■制作補助:1チームにつき10万円(税込)支給します。

  • 選考〜成果発表会までの流れ

10月17日消印にて募集を終了後、11月初旬には選考結果通知をお送りいたします。その後、2023年9月に実施予定の展示会に向けて制作を進めていきます。2023年2月にはプロトタイプの中間発表会があり、7月には日本で最大級であり、かつ全国的にも珍しい、素材や用途を問わない総合コンペティション「工芸都市高岡クラフトコンペティション」への出品を予定しております。

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  • 高岡伝産デザインマッチング主催 高岡伝統産業青年会 棚田健太のコメント:

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高岡に息づく伝統産業の可能性を拡げるべく、今年も“高岡伝産デザインマッチング”第二弾を開催します。「前々から作りたいアイディアがあるけど、高岡の技術を使って作ることはできないだろうか?」という想いのある方からの新しいアイディアを募集しています。尚、9月23、24日に高岡にて開催される“高岡クラフトマルシェ”では当青年会所属の地元企業による企画展が催されます。そこでは実際の高岡の技術が展示され、職人から技術の説明を聞くことができます。デザイン案の参考までにぜひお立ち寄りください。皆さまのご応募、心待ちにしています。
 

  • 高岡の伝統産業が今、とにかく元気で“変”で、オモシロイ!

その昔、工場の職人は世間から3K「きつい、きたない、危険」と呼ばれていました。しかしいま、高岡の伝統工芸の現場は進化を続けています。昨今、新社屋をオープンし国内外の賞を多数受賞している株式会社能作をはじめ、産業観光としての魅力も高まりつつある高岡市。時代の逆境にも負けない職人たちや、新しい価値観を持ち込み風を巻き起こす移住者など、その輪を年々広げながら、産地としての底力を高岡伝産と共に押し上げ、日々全国へ魅力を発信しています。 ( 高岡伝産 公式HP:https://www.takaoka-densan.com/ )

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