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Miele&Cie. KG 共同経営者兼代表取締役 Dr.Reinhard Zinkannが5年ぶりに来日「次世代に住みやすい環境を残すためには、今すぐ行動を起こさなければいけません」
ミーレ・ジャパン株式会社(本社 : 東京都目黒区、代表取締役社長 : 冨田 晶子)は、設立30周年を記念してドイツから創業家が来日するプレスギャザリングを2022年9月13日(火)に東京會舘で開催しました。
ミーレ・ジャパン代表取締役社長である冨田晶子(とみた あきこ)のオープニングスピーチで幕を開けた本会は、5年ぶりの来日となった創業家4代目のミーレ本社 共同経営者兼代表取締役 Dr.Reinhard Zinkann(ラインハルト・ツィンカン)の挨拶・スピーチ、ミーレ本社 マーケティングおよびセールス担当取締役 Dr.Axel Kniehl(アクセル・クニール)の挨拶・スピーチが行われ、参加者からの問をQ&A形式で回答いたしました。プレスギャザリング終了後には、これまでのミーレの歴史をたどることのできる展示や、日本未発売のミーレ製品の展示、ミーレオーブンを活用したデモンストレーションの自由内覧ができ、ミーレを堪能する1日となりました。
●ミーレ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 冨田 晶子スピーチ(一部抜粋)
1992年にアジア初の支社としてミーレ・ジャパン株式会社を設立いたしました。この10年の売り上げにおける年平均成長率は2桁を達成しており、これはまさに日本の皆さまの支持によってかなえられた成長だと考えております。日本ではありがたいことに「Mieleといえば食器洗い機」というイメージを持っていただけるようになりましたけれども、実は昨今では食器洗い機だけではなくて、衣類をケアしながら大切に洗うランドリー、材料をセットするだけで素材本来の良さを最大限に引き出しながら安定しておいしくレストランのような料理ができるオーブンなどの調理機器などをお求めいただく方もどんどん増えています。このように様々なカテゴリーを通して、Mieleのある暮らしが皆さまの暮らしをより良くするお手伝いができることを大変うれしく思っております。
また、お客さまサポートや修理体制も改善を重ねてまいりました。Mieleは修理しやすいことを熟慮して製品を設計しています。日本でも、修理しながら長く一つの家電を使うという、この新しい文化と価値観を根づかせていきたいと強く願っております。
Miele製品は創業以来、サステナビリティを哲学として、その製品は20年の長期使用を前提として製造されています。日本でも、皆さまの暮らしに長く寄り添うからこそ、まるで家族と同じように長く愛していただけるブランドであることを目指して、今後も誠心誠意努めてまいりたいと思います。
●Miele&Cie. KG 共同経営者兼代表取締役 Dr.Reinhard Zinkannスピーチ(一部抜粋)
ミーレの日本進出30周年を記念する行事をこのような素晴らしい会場で催すことができ、大勢の皆さまにご参加いただきましたことを、厚く御礼申し上げます。
私自身、5年前の(ミーレ・ジャパン)25周年記念の際に来日して以来、5年ぶりに日本に戻ってくることができました。約38年前に初めて父と来日した際に、日本の歴史・文化に魅了されました。
ミーレ・ジャパン30周年の今年、ミーレ本体は創業123年を迎え、私の曽祖父であるラインハルト・ツィンカンとパートナーのカール・ミーレによって創立された当初から、ファミリーカンパニーであり続けています。
創業の当時から現在に至るまで、品質、耐久性、カスタマー中心のアプローチが当社の基本理念です。一言で言えば、このブランドプロミスである二つの言葉、Immer Besserという言葉に要約されます。「常により良いものを」というブランドプロミスが今もなお会社を方向付けています。これには二つ意味があり、「常に競合他社よりも良いもの」をという意味、そして、「常に過去の自社よりも良く」という意味の、二通りに解釈できます。常に前進していくということが、MieleのDNAであり、そして日々の原動力となっています。
日本という国は、世界の主要な経済大国として台頭してきまして、ドイツでは深い敬意を持って受けとめられています。もう何十年にもわたって、ニコン、ソニー、ホンダといったブランドは特別な地位を占めてきました。そして、疑いなく私の考えでは、ミーレも取り入れてきたカイゼンやトヨタ方式、こうしたものがなければ、多くのドイツのメーカーは、今日ほど成功していなかったであろうと思っております。そのため、1992年にアジア初の子会社設立を決めた時、当然のことながら、日本を選びました。
Miele社、Mieleブランド、Miele製品に関する、公平で十分な情報に基づく報道を賜り、感謝いたします。当社にとって極めて重要な日本市場におけるMieleブランドの露出・評判を高めることができました。今後も末永くご支援・ご協力賜りながら、さらに多くの皆さまにMieleを使っていただき、喜んでいただきたいと考えております。
●Miele&Cie. KG マーケティングおよびセールス担当取締役 Dr.Axel Kniehlスピーチ(一部抜粋)
ミーレ・ジャパンが30周年を迎えたことは本当に素晴らしいことです。これは30年にわたる成功と継続的な成長を意味します。2桁以上の成長を5年以上続けられた業績や、ミーレブランドが日本の消費者、ビジネスパートナー、そしてメディアの皆さまに非常に歓迎されていることに誇りと感謝の気持ちでいっぱいです。
日本という国はアジアにおいても非常に重要な市場であり、品質に対する鋭い感覚とデザイン、そしてクラフツマンシップ、テクノロジーに対する正しい理解を持っているということでよく知られています。Mieleはそうした要求を完全に満たすことができる立場にあります。お客さまに感動を与え、あらゆる面において業界で最高の品質、利便性とソリューションを実現した製品を123年以上、日本では30年にわたってお届けし続けています。
日本のお客さまが、極めて重要なトピックであるサステナビリティに主眼を置いていることは言うまでもありません。私たちには地球という共通の故郷があります。この故郷たる地球を守る責任が私たち全員にあります。Mieleが創業した1899年以来、環境保護責任と社会的責任は、当社およびミーレブランド、そして我々のDNAとは切っても切り離せないものであり続けており、これは当社の企業活動と人類・環境・気候に影響を与えるあらゆる側面に当てはまります。
Mieleは、卓越した品質、信頼性、耐久性を提供し、独自で20年間の使用に相当する製品テストを実施しています。そして、お客さまが、よりサステナブルでより良い暮らしを送れるようサポートするために、できる限りのことをしたいと考えています。そのため、重要なSDGs週間の直前に、サステナビリティ活動についてご紹介できる機会を得られて、大変うれしく思います。
●Q&A回答(一部抜粋)
下記にて一部選定しておりますが、全てのQ&A資料をご用意しておりますので、お問い合わせくださいませ。
Q)「日本市場、そしてミーレ・ジャパン社は、ミーレ本社にとってどのような意味がありますか。また、ミーレの日本市場におけるビジネスチャンスをどのようにお考えでいらっしゃいますか」
A(Dr. ツィンカン):
過去120年の日本の歴史を見てみましょう。明治天皇の時代からということになります。はっきりと言えるのは、品質、テクノロジー、クラフツマンシップ、デザイン、そして長寿命といった価値観は、ドイツでも共通するものであることです。日本の皆さまがこういった価値観を持っていて、さらに長期的な物事の考え方を価値として見ているのであれば、私たちにとっては理想的な市場ということになります。(製品の)長寿命は、日本の方にも重要な価値観であると思います。また、持続性もとても大事なものかと思います。これも私たちが同じく共有する価値観です。私たちはこういった意味で日本に非常に大きなポテンシャルを感じております。特にビルトイン機器の可能性が大きいと感じ、日本での大きな成長を期待しています。
日本という国は非常に魅力的な歴史と文化を持っていらっしゃいます。この国の人々は非常に勤勉で、高い意識を持っています。だからこそ、要求が厳しく、違いを求め、価値を求め、そして品質を追求します。まさにこうした理由で、日本とミーレは非常に相性がいいと考えております。
私たちのビジネスがここまで発展したということを非常にうれしく思っております。そういった背景を持って、私たちは日本においてまだたくさんのプランを持っております。
Q. サステナビリティに関する目標と、それがなぜMieleにとって重要であるか教えてください。そしてミーレはサステナビリティにおいて、グローバル企業としての社会的責任をどのように考え、取り組んでいらっしゃいますか。
A. (Dr. ツィンカン):
皆さんもご存知の通り、たくさんの異常気象が起きている中、こういった現象を止める努力をすること、または、少なくともこれほどの早さで起こらないようにすることは、私たちの義務であります。子どもたちの世代、そして孫の世代で住みやすい環境を残すためには、今すぐ行動を起こさなければいけません。特に私たちの業界にとっては、非常に大きな意味を持ちます。
私たちはたくさんの目標を掲げており、そのうちの一つが、世界中にある私たちの工場、販売拠点、そして車両におけるCO2排出量を絶対的に削減することです。具体的には、2030年までに2019年比で50%削減するという目標を掲げています。
これは世界的に有名なSBTイニシアチブによって、科学的根拠に基づくものであるということが認められ、検証もされています。
そしてもう一つのゴールは、Scope3における排出量と言われる、使用段階でのCO2排出量を、温室ガスプロトコルの認定基準に照らして、2030年には2019年と比較して15%削減するという目標です。
家庭用電化製品が環境に与える最大の影響は、使用段階にあるため、この目標は私たちにとって重要です。特に電力と水の消費が大きく関係しており、私たちは何十年もの間、こういった影響を最小限に抑える努力を重ねてきました。そして成果も上げています。この20年で、ミーレの家庭用電化製品の電力消費量は平均して55%削減しています。洗濯機においては、72%弱の削減を達成しました。この比較は、エネルギー効率ラベルに基づき、2000年と2020年のそれぞれ最もエネルギー効率の高いモデルで比較しています。
Q. ミーレは『長期使用は究極のサステナビリティである』と言っておりますが、なぜ先進的な省エネ、節水機能を備えた最新モデルを新たに購入するよりも、一台の家電を20年間使用するほうがサステナブルなのでしょうか。
A.(Dr.クニール):
まず、明確なのは、機器を新たにつくることよりも、機器をつくらないことのほうが、環境負荷が少ないということです。なので、製品の長寿命は究極のサステナビリティである、と言え、新しく製造される機器がいかに省エネの機能を搭載していても、製造にあたって排出されるエネルギー量は、その使用時に削減できるエネルギー量よりもずっと高いのです。よって、最新の省エネ機器を新しく製造するよりも、今ある機器をできるだけ長い期間使うことの方が良いことが、科学的にも実証されています。
どのくらい資源が不足しているかということも考えてみていただきたいのですが、この地球上にある限られた資源を責任持って保全していかなければならないことを考えると、機器を長く使い続けることの重要性は明らかです。
また、長く使うためには、修理も長く対応できることが非常に重要です。ミーレは、修理における基準も設定しています。私たちは、補修用部品を15年*保有しています。多くの場合、この部品は、20年、25年、30年たっても実際に使えたりするのです。
そして、このデジタル化時代におけるデジタル環境の開発により、少なくとも2世代分の製品についてデジタルアップデートの可能性と利便性を提供します。このようにして、お客様には安心して機器を長く使っていただけるようにしているのです。
*日本においては対象とならない製品もあります。
Q「サステナビリティは、創業時からのミーレのDNAでもある、というフレーズを聞いたことがあります。ミーレの創業は1899年です。そんなにも昔からすでに、サステナブルであることに意識を持っていたということに驚きますが、そのころから一体どういったことに取り組んでいたのでしょうか」
A (Dr. ツィンカン):
私の曽祖父、ラインハルト・ツィンカンとそのパートナー、カール・ミーレとの2人の創業家は、その頃の競合他社製品を見て、ある一定期間が経つと、またはある程度使用すると壊れるであろうと思いました。彼らは、品質、信頼性、そして責任の重要性という共通概念がありました。彼らにとってそれは、寿命の長い製品を作るということでした。クリーム分離機やバター製造機、そしてその後に続く最初の洗濯機というように展開をしていきました。壊れにくく長持ちする製品をつくることを考えたわけですが、これがすでにサステナビリティの概念であり、その言葉の意味を人々が考え始めるずっと前に、ミーレの創業家たちは体現していたのです。
そして、最も良い資源の保全方法は、製品をすぐに捨てずに長く使うこと、修理できるなら修理して使うことだと考えます。そして、私たちは早くから従業員への配慮として、企業による健康保険や企業年金というものを始めています。それは、第二次世界大戦直後からです。
1899年の創業以来、ミーレは、比類なき高品質の家庭用・業務用電化製品のブランドとして知られています。これは私たちが成長できた理由でもあると考えます。私たちは信頼性があり、耐久性に優れたサステナブルな製品のとして見られているのです。
そして、創業当初から、お客様のニーズを理解して、お客様に喜んでいただくということを、世代を超えてずっと目指してきました。今の時代では、これは顧客中心主義とも呼ばれますが、私たちは市場に合った製品をつくっているとも言えます。そして、エネルギー消費量やエネルギー効率についても私たちは常に、自然なこととして考えるわけです。常により良くあること、それは常に違いがあることを意味します。これは、品質におけるの私たちのお約束であり、私たちのDNAにあることです。常にこれを守っていくということに尽きると思います。
●会場写真
●実施概要
名称:「ミーレ・ジャパン」30周年記念 創業家来日プレスギャザリング
会場:東京會舘 本館(東京都千代田区丸の内3丁目2-1)
登壇者:ミーレ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 冨田 晶子
Miele&Cie. KG 共同経営者兼代表取締役 Dr.Reinhard Zinkann
Miele&Cie. KG マーケティングおよびセールス担当取締役 Dr.Axel Kniehl
【Miele について】
Miele(ミーレ)は1899年に、「Immer Besser(常により良いものを)」のブランドプロミスを掲げドイツで創業しました。
創業者はカール・ミーレとラインハルト・ツィンカン。以来、両家のファミリーカンパニーとして発展を続け、
現在約22,000名のグループ社員、約100カ国の販売拠点を有しています。
製造⼯場は、ドイツ国内の主要8 箇所を含め15箇所で、厳格な製品テストを⾏い、⾼⽔準の品質を維持しています。家庭⽤電化製品では、ビルトイン機器を中⼼として、オーブン、スチームクッカーをはじめとする調理機器、コーヒーマシン、⾷器洗い機、ランドリー機器、掃除機に加え、製品の性能を最大に引き出す純正洗剤やお手入れ剤等を取りそろえ、豊かなライフスタイルを実現するブランドとして、世界中で選ばれています。
業務⽤部⾨のMiele Professional は、医療⽤・⻭科⽤・ラボ⽤などの洗浄機や業務⽤ランドリー機器を取り扱い、世界中のプロフェッショナルの 現場に貢献し続けています。
ミーレ・ジャパン株式会社は、アジア初のMieleの現地法⼈として1992年に設⽴されました。
Mieleドイツ本社 100%出資の⼦会社ならではの次世代を⾒据えた⻑期的展望のもと、安定した製品供給と⾼い品質管理を⾏っています。
▼会社概要
名称 :ミーレ・ジャパン株式会社
設⽴ :1992年9⽉
代表者 :代表取締役社⻑ 冨⽥ 晶⼦
所在地 :〒153-0063 東京都⽬⿊区⽬⿊1-24-12 オリックス⽬⿊ビル 4階
サイトURL :https://www.miele.co.jp/
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