インフラ点検ロボット製造・開発企業「ハイボット」に出資

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インフラ点検ロボット製造・開発企業「ハイボット」に出資のメイン画像

技術力と営業力を掛け合わせシナジーを生み、顧客課題を解決へ

国内外の産業界を下支えする”メーカー商社” リックス株式会社(本社:福岡市博多区、代表取締役社長執行役員:安井 卓 以下、当社)はこの度、インフラ設備点検ロボットを開発・提供する株式会社ハイボット(本社:東京都品川区、CEO:ミケレ グアラニエリ 以下、ハイボット社)に出資しました。

 

インフラ点検ロボット製造・開発企業「ハイボット」に出資のサブ画像1_当社 代表取締役社長執行役員 安井 卓(右)と、ハイボット社 ミケレ グアラニエリCEO当社 代表取締役社長執行役員 安井 卓(右)と、ハイボット社 ミケレ グアラニエリCEO

■ハイボット社について

東京工業大学の広瀬茂男教授、ミケレ グアラニエリ氏、パウロ デベネスト氏を中心とする創業メンバーによって、先端科学技術の産業応用を目的に2004年に設立。極限環境におけるロボット技術の開発や、AIを搭載した遠隔操作ロボットを製造・開発し、人間が過酷な環境で行う現場作業から解放されるソリューションを提供しています。製造してきたロボットは、捜索・救助活動や、福島第一原子力発電所の廃炉作業の現場などに利用されています。

 

■出資経緯

当社は今年で創業115周年を迎える、産業界の課題を解決する”メーカー商社”です。鉄鋼、自動車、電子・半導体など多業種の生産設備(工場)に機器や部品などを販売しており、現場に入り込む顧客密着型のスタイルを通して、お客様が抱える本質的な課題の解決に努めています。

 

当社の顧客にとって、設備の点検やメンテナンスは高品質な製品を生み出すため必要不可欠です。ただ、点検箇所の中には、人手では危険が伴う場所も多くあります。

 

ハイボット社は、先端科学技術の産業応用を目的とし、極限環境におけるロボット技術の開発に特化した企業です。発電所や化学プラント設備などの施設内にある、「狭く、危険で、過酷な、人が簡単にアクセスできない場所」に向けて、数多くのソリューションを提供してきました。

 

現状、工場やプラント向けの点検・メンテナンス市場のロボットはドローン、クローラー型ロボットなどが主流です。これに対してハイボット社では、多関節アームやヘビ型など独自性が高く、技術的な優位性も持ち合わせています。

インフラ点検ロボット製造・開発企業「ハイボット」に出資のサブ画像2_ハイボット社のインフラ点検用ヘビ型ロボット「Float Arm(フロートアーム)」ハイボット社のインフラ点検用ヘビ型ロボット「Float Arm(フロートアーム)」

今回の資本提携を機に、当社が長年をかけて培ってきた産業界の知見や顧客密着型のスタイルと、ハイボット社が持つ最先端のロボティクス技術を掛け合わせ、国内外のお客様の工場やプラント設備の保安・防災により一層貢献したいと考えております。

 

※当社とハイボット社は、2022年7月19日(火)にMOU(Memorandum of Understanding :覚書)の締結も発表しております。

 

■当社としての出資目的

  1. 当社が既存業界・市場で主戦場としている「現場/設備」と「保全」への更なる深耕に加えて、開発部門(点検開発)への展開において、既存ロボット(4足歩行ロボット、ドローン)では解決できない顧客課題へのソリューションを提供、開発するため。
  2. 非破壊検査市場に参入し、パートナーと※”協創”してソリューションを生み出すことで、防災やロボットの領域で世界の産業界の課題を解決し、当社長期ビジョンLV2030で掲げる「成長分野での売上高100億円)」を達成するため。
  3. ハイボット社が海外拠点の設立を目指している拠点(ドイツ、シンガポール、アメリカ)と当社の拠点(欧州、東南アジア、アメリカ)で連携をとることで事業範囲の拡充を図るため。また、将来的には、海外事業発の製品を協創するため。
  4. ハイボット社との”協創”を推進し、極限環境における人の作業を代替するロボットを提供することで、労働環境の適正化、強靭なインフラ構築に貢献するため。

※協創…当社は様々なパートナーと協力しながらものごとやソリューションをつくり上げていくことを重要視しており、そのことを”協創”と表現しています。

■関係者のコメント

【リックス株式会社 代表取締役社長執行役員 安井 卓】
ハイボット社のロボット技術と当社の営業力を掛け合わせることでシナジーが生まれると確信しております。当社のお客様においても、設備の老朽化は課題で、安定生産・供給の観点からも点検やメンテンナンスは非常に重要になっています。ハイボット社の技術は、通常ではアプローチが難しいところでの点検・メンテナンスができることが強みです。また、危険な環境での作業を人手からロボットに代替できるため労働環境の改善にもつながり、SDGsの観点からも業界でのニーズは高いと分析しています。両社でタッグを組み、シナジーを生み出すことで、より一層、世界中の産業界の課題解決に貢献してまいります。

【株式会社ハイボット CEO ミケレ グアラニエリ 氏】
リックス様から信頼を得られたことは、大変光栄なことです。今回の資本業務提携は、当社のロボット点検ソリューションの開発と展開を加速させる励みとなるだけでなく、サステナブルなインフラ設備点検を実現するための着実な方向に進んでいることを証明するものです。新たなパートナーが加わることにより、当社のスマートツールの普及と新たなアプリケーションに対する取り組みが、より実現可能になりました。

■会社情報

会社名:リックス株式会社
所在地:福岡県福岡市博多区山王1丁目15番15号
代表者:代表取締役社長執行役員 安井 卓
創業:1907年
証券コード:7525
URL:https://www.rix.co.jp
事業内容:販売商社機能、メーカー機能、研究開発機能、サービス機能

会社名:株式会社ハイボット
所在地:東京都品川区北品川5丁目9番15号 渡辺コーポレーションビル4階
代表者:CEO ミケレ・グアラニエリ
設立:2004年
URL:https://www.hibot.co.jp
事業内容:インフラ、化学プラント、発電所、航空機点検用ロボット開発

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