- ■「高校生みんなの夢AWARD2」とは
当法人は、起業家の発掘・育成・支援を目的に、ビジネスコンテスト「みんなの夢AWARD」を11年連続で開催してきました。昨年より裾野を広げる為、高校生を対象としたビジネスモデルコンテスト「高校生みんなの夢AWARD」を開催し、今回は第二回目となります。
「高校生みんなの夢AWARD2」にエントリーする高校生は、当法人がオンライン上で無償公開している「ソーシャルビジネス学習プログラム」を通じて、世界・日本・地域の様々な社会問題について学び、社会問題を解決する9人の起業家の事例に触れ、ビジネスの基本について学習します。そして、自らが関心を持った社会問題を解決するビジネスモデルを立案します。
全国各地からエントリーが集まり、予選を勝ち上がった高校生は、ファイナリストとして全国大会でビジネスモデルを発表し、グランプリと準グランプリが選ばれます。審査基準は、①共感性+社会性、②実現可能性で、高校生を対象とした一般的なビジネスアイデアコンテストと違い、売上高や利益まで試算し、事業実現のキーファクターとなる差別化戦略やコスト戦略までが審査対象となります。当法人の代表理事でワタミ株式会社代表取締役会長の渡邉美樹審査員長をはじめ、現役の経営者や税理士法人の代表者が審査員を務めます。グランプリ・準グランプリ受賞者には、ビジネスモデルに関連する国内外いずれかの研修旅行券が贈呈されます。なお、エントリーした全ての高校生に、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試や就職試験で活用できる『高校生みんなの夢AWARD2エントリー証明書』を発行しております。
- 北海道~沖縄まで全国48校153名から選ばれた10名の高校生ファイナリストが多彩なビジネスモデルを発表
新型コロナウィルス感染症予防対策の為、全国大会はYoutube LIVEでのオンライン開催。10名のファイナリストからは様々な社会問題を解決する、高校生らしいアイデアに富んだビジネスモデルが発表されました。
① 山崎航太朗さん 本郷高等学校 2年
【高齢者のQOL向上と認知症改善】
介護施設を移動式懐古室で巡回し、新聞や映像のアーカイブ・カルピス作り・流行歌カラオケ・過去再現のVR体験など、回想療法プログラムを提供。
② 水谷優芽さん 広島県立加計高等学校 3年
【耕作放棄地の活用・マレーシアの生活習慣病減少と経済格差解消】
日本の耕作放棄地で菊芋を生産し、パウダーにしてマレーシアに輸出。現地で加工商品を生産して販売することで雇用を創出。
③ 尾崎光さん 岡山県立岡山大安寺中等教育学校 6年
【観光客誘致による地方創生】
源平合戦の史跡めぐり・プラネタリウムで838年前の金環日食を体験・源平大橋までの船旅を組み合わせた源平合戦体感ツアーを提供して、小中高生の教育旅行や観光客を誘致
④ 富永美都さん 沖縄県立那覇商業高等学校 3年
【シャッター街の活用と待機児童の解消】
シャッター街を活用して、保育園や青果店を中心としたオシャレな複合商業施設を開業。
⑤ 中村舜世さん ヴィアトール学園洛星高等学校 1年
【フィリピンで雇用を創出して貧困撲滅】
フィリピンで採れるココナッツのオイルを使った男性用化粧品を製造。現地に製造工場を設立して雇用を生み、日本へ輸出して販売。
⑥ 平松愛梨さん三重県立四日市農芸高等学校 2年
【独居老人の孤独解消と健康増進】心拍数・血圧・血糖値の計測、故人や家族の声と会話ができる多機能腕時計を開発して販売。
⑦ 平田泰一さん 郁文館夢学園郁文館高等学校 3年
【畜産生産者の支援と資源の有効活用】
無価値として生後すぐに殺処分されるジャージー牛のオス牛を育て活用して、高タンパクのグルメバーガーを販売。
⑧ 中谷華子さん 静岡県立下田高等学校 3年
【高齢化と過疎化を緩和】
伊豆の特産品を使ったワイナリーレストランで雇用を創出し、若い世代の移住を促進。時間帯によりコンセプトを変えることで従業員が働きやすく、地元の人と移住者とのコミュニティを形成。
⑨ 熊谷千楓さん 上野学園高等学校 1年
【ミャンマーで雇用を創出して貧困撲滅】
世界遺産となった富岡製糸場の桐生織の技術とミャンマーの伝統織ロンジーを掛け合わせ、ミャンマーで絹製品を製造して販売することで雇用を創出。
⑩ 中野実桜さん 立命館宇治高等学校 1年
【タイバーシティな社会を実現】
子供から大人まで楽しんでダイバーシティを体感できるボードゲームIROIROを開発し販売。
- グランプリは岡山大安寺中等教育学校6年生の尾崎光さん
グランプリに選ばれたのは、「源平合戦の体験ツアー」というビジネスプランを発表した尾崎光さん。尾崎さんは、高校生みんなの夢AWARD2を知り、ソーシャルビジネス学習プログラムを受講して、地元倉敷を元気にするビジネスモデルを考え始めました。倉敷への観光客は多いものの、宿泊する割合は2割以下にとどまることに課題意識を持ち、倉敷の観光を滞在型に変える為、観光資源を探しました。その中で「源平合戦」に着目し、地域にあるプラネタリウム施設と結び付けることを発案。実際に施設へ訪問したところ、プラネタリウムで838年前の空を再現可能で、歴史と天文の両方が学べる番組として制作することが決定しました。「源平合戦の体験ツアー」は源平合戦の史跡めぐり・プラネタリウムで838年前の金環日食を体験・源平大橋までの船旅を組み合わせたツアーです。ターゲットを小中高生の教育旅行、そして歴史好きな人、天文好きな人とし、売上・費用・利益など明確にして収支計画をつくり、ビジネスモデルを完成させました。
渡邉美樹審査員長より、10人全員が本当にハイレベルな発表の中で、実現に向けて少しずつ確実に行動を重ねており、自分の言葉でしっかりと話せていた点が、最後の決め手になったと選考理由が伝えられました。
- 準グランプリが3名選出となる大接戦
高校生ファイナリスト全員が、完成度の高い発表で大接戦となり、白熱した審査の末に準グランプリを3名選出。
・水谷優芽さん(広島県立加計高等学校3年)
・平田泰一さん(郁文館夢学園郁文館高等学校3年)
・中野実桜さん(立命館宇治高等学校1年)
- 2022年度も「高校生みんなの夢AWARD3」を開催
「高校生みんなの夢AWARD2」にエントリーしてくれた高校生や教職員様からの要望を踏まえて、来年度も「高校生みんなの夢AWARD3」を開催いたします。それにあわせ、オンラインでの無償の事前学習プログラム「ソーシャルビジネス学習プログラム」のさらなるブラッシュアップも計画しています。
■開催報告書など資料のご請求・お問い合わせはこちら
https://forms.gle/CEFjc9XTFkqg4SPU9
■公益財団法人みんなの夢をかなえる会
2010年にNPO法人として活動を開始。誰もが「夢」を持ち、「夢」を追いかけ、それによって一人ひとりが自らの持つ資質を磨き高め、生き生きと暮らすことで、「夢溢れ、『ありがとう』が飛び交う社会の実現」に寄与することを目的として設立。2014年に内閣府より公益財団法人として認可されました。「みんなの夢AWARD」という様々な企業の協賛や内閣府・文部科学省などの各省庁から後援を受けたイベントを中心に、夢を持ち、夢の実現を支援するための事業を行っています。
【所 在 地】東京都大田区羽田 1-1-3
【代表理事】渡邉美樹
【設 立】2010 年
【ホームページ】
公式ホームページ http://www.minnanoyume.org
みんなの夢AWARD https://yumeaward.org
高校生みんなの夢AWARD https://yumeaward.org/school/
ソーシャルビジネス学習プログラム https://yumeaward.org/social/
■本件に関するお問い合わせ先
公益財団法人みんなの夢をかなえる会
TEL:03-5737-2727
E-mail:[email protected]