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2022年11月6日 【室蘭イタンキ浜】
CHANGE FOR THE BLUE in北海道実行委員会は、ボーイスカウト室蘭第1団と共同で11月6日(日)にプロギング運動会 in 室蘭イタンキ浜を開催いたしました。
プロギングとは”ジョギング”しながら”ごみを拾う”スウェーデン発祥のフィットネスです。今回は東京に
本部があるプロギングジャパン専門講師の指導の下、小学生に特化した”プロギング運動会”を企画・開催いたします。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するもので、参加した小学生の体力向上だけではなく、増加し続ける海洋ごみ対策への意識向上を図り、身近なところから海洋ごみ問題を考えるきっかけ作りを目的としています。
これまで、北海道を囲む3つの海の内2か所・遠別町(日本海沿岸)、興部町(オホーツク海沿岸)で開催し参加した子供たちや、共催していただいた自治体関係者の方々にも、好評を得てきました。そして今回、太平洋沿岸の室蘭市で開催し、子どもたちが楽しみながら「海洋ごみ問題」を体感し、自分事化できるイベントとなりました。
- イベント概要
・開催概要:プロギングジャパンの常田英一朗代表が小中学生向けに「運動会形式」のプログラムを考案。興部町の小中学生の体力アップも図りながら、海岸のごみ拾いを実施。
・開催日時:2022年11月6日(日)13時30分~15時00分
・開催場所:室蘭イタンキ浜
・参加者 :ボーイスカウト室蘭第1団のカブスカウト11名 ボーイスカウト1名
・協力団体:プロギングジャパン
- 子どもの体力増進とごみ拾いを同時に楽しめる「プロギング運動会」に大盛り上がり!
思いっきり走り、笑い、参加した後には爽快感とともに、落ちているごみに「なぜ?」「どうして?」「どうすれば?」と問いかけ「海洋ごみ」を自分事化し、更に関心を高めてもらうことを目的として「プロギング運動会」は、企画・開催されました。 子供たちの体力測定結果が全国最悪レベルといわれる北海道ですが、当日のプロギング運動会は大いに盛り上がり、競技中に走る・拾うといった動作を夢中で繰り返す中で、参加者も子どもの体力増進とごみ拾いを楽しめる「プロギング」というフィットネスへの興味関心が深まった様子でした。プロギング運動会は準備運動を兼ねた「片足バランス」と6名対6名の「追いかけっこ」で十分身体を暖めた後、「プロギング鬼ごっこ」という鬼チームと逃げるチームに分かれ、鬼に捕まらないように走りながら、ごみを拾うというイベントを最初に行いました。
- 「海洋ごみ」を自分事化!故郷の海のごみ問題を考えるきっかけに
ごみを拾った後、ごみの種類を確認。海辺には、特にプラスチックごみがたくさん捨てられていました。中には「注射器」や「外国語で書かれた瓶」を見つけた子もいました。
子どもたちにとっては普段見慣れていたはずの海辺の光景だけに、ごみの多さに驚いた様子でした。プロギングを通じて改めて故郷の海のごみ問題を考えるきっかけとなったようです。
拾ったごみを集め、皆で「なぜここに落ちているのか?」、「これをなくするためにはどうすればいいのか?」「自分たちにできることはどんなことか?」を話し合いました。 最終的には大人も参加し、全員で35袋のごみを集めました。
ボーイスカウト室蘭第1団では、来年以降、自分たちが暮らす”室蘭”の色々な海岸のごみを拾い、体力づくりにもなる「プロギング運動会」を続けていくとのことです。
- 参加した子どもたちの声
・「ごみを外にすてないでください」(10歳・女子)
・「ごみをみんなで拾うのはとても楽しかった」(10歳・男子)
・「またやってみたい」(7歳・女子)
・「いろいろなごみがあることを知った!」(9歳・男子)
・「プラスチックのごみが思ったより落ちていておどろいた」(11歳・女子)
・「ゲームみたいで楽しかった」(11歳・女子)
・「ロープのごみが多かった」(6歳・男子)
〈室蘭イタンキ浜〉
イタンキ浜は、太平洋に面した砂浜海岸(約1.7km)です。北海道では初めて音がする鳴砂海岸であることが確認されました。※鳴り砂は全国で30ヶ所余り、北海道内で2ヶ所あります。
鳴り砂は「環境のバロメーター」といわれ、環境にとても左右されやすい砂です。砂自体の条件が整っていても、不純物が混ざっていると鳴らなくなります。
海岸には、陸地や船から投棄されたプラスチック容器やビニール類などいろいろなごみが毎日のように海岸に打ち上げられています。
現在、市民団体などが、イタンキ浜鳴り砂海岸の観察と清掃などの自主的な保全活動を行っています。
〈ボーイスカウト室蘭第1団〉
1950(昭和25)年に創立。約70年の歴史があります。
学校や習い事で勉強して学ぶ大事さと等しく、実践(体験)により学ぶ経験、仲間との関わりの大切さを感じてもらいたいと活動をしています。
<団体概要>
団体名称 :CHANGE FOR THE BLUE in北海道実行委員会
URL :https://hokkaido.uminohi.jp/
活動内容:北海道の海の今を伝えることで皆さんと海をガッチャンコして、海と共生するムーブメントを起こすことを目的に活動しています。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/