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〜愛知県最古の灯台「野間埼灯台」を核とした知多半島エリア活性化事業を推進〜 2022年11月5日 野間埼灯台
野間埼灯台ポータル化実行委員会は、「新たな灯台利活用モデル事業」(一般社団法人海洋文化創造フォーラム)の採択を受け、「野間埼灯台を核とした知多半島エリア活性化事業」を推進していきます。その第一弾として、11月5日(土)に「灯台の日」イベントを一般社団法人 美浜まちラボと共催で開催しました。イベント当日は登録有形文化財の記念式典の他、灯台一般公開やプロジェクションマッピングなどを実施し、知多半島エリアの活性化プロジェクトの皮切りとなるキックオフイベントとして盛り上がりました。
このイベントは、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していく「海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業」の一環です。
- イベント概要
野間埼灯台 灯台の日イベント
開催概要:「野間埼灯台を核とした知多半島エリア活性化事業」のキックオフイベント
登録有形文化財の指定を記念した式典の他、灯台一般公開、プロジェクションマッピング、キッチンカーでの物販などを行い、地元の人や観光客が灯台と海の景色を楽しめるような場づくりを実施。
日時:2022年11月5日(土)10時~20時 (受付開始 9時半~)
開催場所:野間埼灯台(愛知県知多郡美浜町小野浦岩成20−1)
参加人数:約800人
主催:一般社団法人 美浜まちラボ
共催:野間埼灯台ポータル化実行委員会
協力:名古屋海上保安部、美浜町、美浜町観光協会、美浜町商工会、一般社団法人 海と日本プロジェクトin愛知県実行委員会
- 登録有形文化財指定を記念した式典を開催、菓子まきも実施
「灯台の日」イベント前半では、2022年3月に野間埼灯台が国の登録有形文化財に指定されたことを記念して、記念式典を行いました。海上保安庁 名古屋海上保安部より交通課長 土田康二様、一般社団法人 美浜まちラボより伊藤拓道氏・林達之氏、野間埼灯台ポータル化実行委員会より武鑓恭平氏が登壇。野間埼灯台の登録有形文化財指定、航路標識協力団体指定、フレネルレンズ里帰りの報告に加え、これから野間埼灯台を核としてどのように知多半島エリアの活性化を行っていくかをお話ししました。
記念式典には野間埼灯台とカモメがモチーフになっている、愛知県美浜町観光協会のゆるキャラ 「のまっキー」 と、海上保安庁の「うみまる」、知多半島のご当地アイドル「知多娘。」の 尾花りささん(美浜愛役)、 角谷真理子さん(南知多マリナ役)も登場し、会場を盛り上げました。
また、サプライズで展望台から菓子まきを実施。これから更に、野間埼灯台が地元の人から親しまれ、観光客からも注目されるような「知多半島のシンボル」となるよう祝いました。
- 灯台一般公開、展望台に登って景色を一望
野間埼灯台の保存や活用を行っている一般社団法人 美浜まちラボは、これまで海上保安庁などと協力しながら一般公開してきた灯台を単独で公開ができるように取り組んできており、今年ついに灯台の「登れる化」が実現。この日も灯台の一般公開を行い、参加者は協力金300円で展望台に登って海や知多半島の景色を楽しみました。
- 青空カフェやトゥクトゥクなど「灯台の日」イベントを楽しめる様々なコンテンツ
この日はキッチンカーなどでの飲食販売を出店して青空カフェを開き、人々が灯台にふらっと立ち寄っていただけるようにしました。
また、海辺に設置したローチェアに座ったり、ハンモックに寝そべったりしながら、快晴の中の海の景色を味わう人々の光景も見られました。
同日、源義朝公最期の地と言われる「大御堂寺 野間大坊」では非公開文化財の特別公開が行われていました。アンケートにご回答いただいた方を対象に、野間大坊から野間埼灯台の間を走るトゥクトゥクに乗車し、知多半島での観光を満喫していただきました。
- プロジェクトマッピングで野間埼灯台が七変化
日が暮れてからプロジェクトマッピングがスタート。普段は真っ白な灯台に様々な映像が投影され、日中や夕暮れ時だけでなく、暗がりの中でも灯台を楽しめました。
- 愛知県最古の灯台「野間埼灯台」について
愛知県・知多半島の西側に位置する野間埼灯台。灯台は崖の上などに立っていることが多いですが、野間埼灯台があるのは海岸沿い。アクセスのしやすさもあって、地元美浜町の人たちからは「野間灯台」と呼ばれ親しまれています。
野間埼灯台は大正10年(1921年)に設置された高さ18mの愛知県最古の灯台。2008年に改修工事が行われレンズがLEDに交換されたことで、光度が15000cdから590cdに、光達距離が約25kmから約15kmになりましたが、省電力化され災害にも強くなりました。
漫画で描かれるような典型的な灯台スタイルのため、その愛らしさが注目を集めています。
最近ではカップルで訪れて、永遠の愛の絆を象徴する「南京錠」を「絆の音色」というモニュメントにかけたり(南京錠は近くの『食と健康の館』にて販売)、「絆の鐘」を鳴らしたりするという、恋人たちにとって聖地のような場所としても有名になっています。また近くにはベンチが設置してあるのでくつろぐこともでき、伊勢湾に沈む夕日と野間埼灯台の白亜のコントラストをゆっくり楽しむことができます。
- 野間埼灯台を核とした美浜町エリア活性化事業の今後の動き
2022年度は下記について行っていく予定です。
1.野間埼灯台に関する調査研究
①現地調査、文献調査、ヒアリング調査(2022年9月~2023年3月)
②専門家視察による調査(2022年10月~11月)
③市民・観光客向けアンケート(2022年11月~2023年1月)
2.野間埼灯台活用事業の試験実施
①野間埼灯台オリジナルグッズ・グルメ開発
②野間埼灯台を起点としたサイクルツーリズムの試作、モニターツアー実施
<団体概要>
団体名称:野間埼灯台ポータル化実行委員会
活動内容:野間埼灯台の価値を顕在化させ、観光コンテンツへ磨き上げる。それにより愛知県民や観光客の来訪を増やし、灯台を継続的な地域観光ポータルとして知多半島エリアの活性化を目指す。
コンソーシアムメンバー:
一般社団法人美浜まちラボ事務局、美浜町、美浜町観光協会、株式会社JTB、海と日本プロジェクトin愛知県実行委員会(事務局:テレビ愛知株式会社)、世界コスプレ文化普及協会(事務局:株式会社WCS)
海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、灯台の様々な利活用モデルを創出することで、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的としています。初年度である2022年度は、本リリース事業含め、全国で12事業が採択されました。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/
新たな灯台利活用モデル事業 公募情報 https://toudai.uminohi.jp/event/post-5778/