イトーキ×三重大学×ダルトン、サステナブルなエコ素材として注目される「コーヒー豆のかす」活用を共同研究

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素材のすべてが植物由来のボード「Coffee Grounds board」を環境再生保全機構と三重大学のブースで参考展示

株式会社イトーキ(本社:東京都中央区 社長:湊宏司 以下イトーキ)は、国立大学法人三重大学(所在地:三重県津市 学長: 伊藤正明 以下三重大学)、株式会社ダルトン(本社: 東京都中央区 社長:安藤隆之 以下ダルトン)と、ドリップ後に出る「コーヒー豆のかす」の活用について共同研究をおこなってきました。この研究の一環として試作したボード「Coffee Grounds board」を2022年12月7~9日に東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2022」の独立行政法人環境再生保全機構および三重大学木質分子素材制御学研究室の2ブースで参考展示いたします。

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日本では年間約40万トンのコーヒー豆が輸入されており、カフェやレストラン、コンビニエンスストア、家庭などを通じた消費量が増加していることに伴い、コーヒー豆のかすの廃棄量も増加しています。サステナブルなエコ素材として注目され、早い段階から消臭・脱臭効果に着目した活用方法などは進んでいましたが、今回の三者による研究では、廃棄を減らし、環境負荷を軽減するとともに、家具に活用することでアップサイクルな製品へと生まれ変わらせることに挑戦しました。

■コーヒー豆のかすを活用した「Coffee Grounds board」について

ボードに採用したコーヒー豆のかすからできたプレートは、石油系樹脂を使わず、天然系素材のみを用いて成形した「オールバイオマスプレート」です。また、プレートを接着した芯材も木製であり、製品のすべて植物由来となっています。

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イトーキは今回製作した「Coffee Grounds board」を通して、コーヒー豆のかすの新しい利用法を提示するとともに、今後も廃棄物の有効利用、循環型社会構築への貢献、石油系プラスチックを使わない脱炭素社会への貢献を目指していきます。

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各社の役割について

  • 【技術研究:ダルトン】(上記図①②)
    コーヒーショップから排出されたコーヒー豆のかすを自社ノウハウを用いて乾燥・微粉砕
  • 【三重大学:素材研究】(上記図③~⑥)
    野中教授による独自の押出成形技術*)を用いて、コーヒー豆のかすの微粉末から厚さ3mmのプレートを製作
  • 【イトーキ:家具試作】(上記図⑦⑧)
    コーヒー豆のかすからできたプレートを利用したボードを加工・製作

 *)木材中の50%を占めるセルロースから作った素材を用いてバイオマス粉末(木粉,竹粉,コーヒーかすなど)を押出成形する技術。ウッドデザイン賞2018を受賞。現在は環境省・令和4年度環境研究総合推進費「セルロース誘導体を助剤とするバイオマス粉末押出成形・耐水化システムの確立」(研究代表者:野中寛)により研究推進中。
 

 

■イトーキのSDGsについて
イトーキは、生き生きと持続する美しい地球と、活き活き活動する人びとが暮らす自然豊かな社会を未来に引き継ぐため、地球環境問題が経営上の最重要課題であると認識し、事業活動の全ての領域で限りある資源の有効活用と生物多様性の保全および地球環境への負荷の低減を図り、持続可能な社会の実現に貢献することを環境方針として掲げています。
2019年には、企業の経済的価値の追求と社会的課題の解決を両立させることにより、個人の幸せ、企業の幸せ、社会の幸せの実現に貢献することをイトーキS DGs宣言として公表しています。
 イトーキSDGs宣言: https://www.itoki.jp/company/sdgs.html

【本リリースへのお問い合わせ先】

株式会社イトーキ 素材研究所 坂田  TEL 03-6204-2487

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