【新製品】次世代型印刷用インクの新製品2種を「JP2021・印刷DX展」で発表。事業再構築補助金の採択得る。

0
499
【新製品】次世代型印刷用インクの新製品2種を「JP2021・印刷DX展」で発表。事業再構築補助金の採択得る。のメイン画像

都インキ株式会社(大阪市鶴見区、原田邦夫社長)はこのほど、SDGs目標達成に大きく貢献する次世代型印刷用インクとして、不動インクを再生することによってCO2削減を実現する「サステナブルブラックインク」(特許出願済)と、持続可能な自然由来のバイオマス原料を配合した「サステナブルインク」を開発し、2021年8月26日からインテックス大阪5号館で開催される「JP2021・印刷DX展」で初披露、インクを共同開発した株式会社ダイトクコーポレーション(石川県金沢市大野町4丁目レ40番169、小畠寛祐社長)に先行販売し、2021年11月より一般販売を開始することを発表した。

 

【新製品】次世代型印刷用インクの新製品2種を「JP2021・印刷DX展」で発表。事業再構築補助金の採択得る。のサブ画像1

  • 製品開発への想い

 

昭和23年の創業以来、印刷インクの製造・販売を主事業としてきた同社では、今日まで半世紀以上にわたって時代にマッチした製品開発に注力してきた。

近年では、エコロジーへの関心の高まりによって、従来とは違った商品の「価値」が求められる環境下にあって、いち早くからこれらの課題解決に取り組み、SOYインクを代表とする環境負荷の低い商品をはじめ、低臭インク「におわなインキ」など開発し、好評を博している。

さらに、同社では昨年は新型コロナウイルスの蔓延を防止するために抗菌インクを開発し、多くの印刷会社でマスクケースやクリアファイルなどの印刷に活用され、感染防止に寄与した。

「印刷業界のマーケットがシュリンクする中で他社メーカーと同じことをやっていたのではいけないという危機感からお客様のニーズに耳を傾けながら、これまでに蓄積してきた技術力を生かしてオンリーワンの付加価値を高めた製品づくりに力を入れています」と製品開発に注力している理由について原田社長は語る。 

  • 「サステナブルブラックインク」環境に優しい印刷物を実現

【新製品】次世代型印刷用インクの新製品2種を「JP2021・印刷DX展」で発表。事業再構築補助金の採択得る。のサブ画像2

創業以来培った経験・実績をもとに今回開発された「サステナブルブラックインク」は、産業廃棄物として処理されているインクを同社が回収し、リユースする環境に配慮したもの。資源を再利用した印刷用インクとして注目を集めている。汎用性の高いブラックインクの「サステナブルブラックインク」は、同社がインクの回収を行い、ISO認定の同社工場内で生産される。

同社では「サステナブルブラックインク」を活用することによって、インク1トン当たりCO2排出量が約2・17トン削減できると見込んでおり、インクを繰り返しリサイクルして使用することによってインクの廃棄ゼロを目指している。

「当社が開発した『サステナブルブラックインク』は、お客様のところで不要在庫となったインクを回収し、バイオマス素材を使って独自技術でオフセットインクとして再生するものです。2年前に『サステナブルブラックインク』の商標登録出願し、昨年末に取れたことから本格的に開発に取り組むことを決めました。世界規模で環境問題への対応が課題とされる環境下にあって廃インクは捨ててしまえば産業廃棄物となりますが、リサイクルすれば持続可能社会に貢献する資源になります。マーケットがシュリンクする中で印刷会社さんにとって環境に優しい印刷物をお客様に提供することによって差別化が図れるようになるものになると確信しています」と原田社長は製品の完成度に自信を示している。

また、「サステナブルブラックインク」を活用することによってSDGsの項目にある⑫「つくる責任つかう責任」で持続可能な生産消費形態を確保することができるとともに、⑬「気候変動に具体的な対策を」では、気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じることができるようになる。 

  • 「サステナブルインク」自然由来のバイオマス原料の含有率を極限まで引き上げ

 一方、持続可能な自然由来のバイオマス原料を配合した新製品の「サステナブルインク」は、自然由来の原料の含有率を極限まで引き上げたインクととして注目を集めている。近年、環境問題で盛んに言われていることのひとつに、石油由来の原料使用を避け、自然由来のバイオマスを積極的に使うことが挙げられる。

印刷業界でも自然由来のバイオマスを使った資材が望まれる中で同社が開発した「サステナブルインク」は、自然性由来のバイオマスを極限まで使用したものとなっている。すでに、印刷会社におけるテストを実施し、問題なく使用できることが実証されている。

「当社が目指しているのは、脱墨性を含め、いろいろな規格がある中で最高レベルのものを作ることです。『サステナブルインク』の開発に当たっては、原材料のバイオマス化をはじめ、リサイクル、印刷スピード、乾かすための光源、LEDや省電力タイプのUVの光源に十分対応したインクということで開発を進めてきました。

化学は1+1=2にならない世界であり、混ぜるとケンカしてしまい、往々にしてマイナスになるケースがあります。バイオマスといってもインクに使えるバイオマスは基本的に植物油由来のものと、ロジン(松脂)由来のものに限られてしまいます。

どちらもUV特性は全くない材料なので、それらをいかにUV系の材料とマッチングさせられるかに苦労しました。トライ&エラーの繰り返しで開発してきましたが、ようやく納得のいく製品が完成しました。より環境にやさしい再生可能な原料を使っていくことが、最も大きな課題と思っています。そこをベースにいかに最適な配合比率の製品が完成しました」と松本守常務は開発の手応えを示す。 

  • 2021年8月26日から開催される「JP2021・印刷DX展」で初披露

同社では両製品を2021年8月26日から開催される「JP2021・印刷DX展」で初披露する。
「環境への対応は今後もより一層に浸透していくと思われます。避けては通れない課題でもあります。そうした観点から当社が今回発表する新たな製品は印刷物でSDGsが実践できるものです。印刷物に環境対策を施すことによって差別化を図ってほしいと願っています。是非とも当社のブースに立ち寄っていただき、未来の印刷業界のあり方を一緒に考えていきたいと思っています」と原田社長は語っている。

なお、「サステナブルブラックインク」(特許出願済)、持続可能な自然由来のバイオマス原料を配合した「サステナブルインク」をもとに事業再構築補助金が採択されてている。併せて大阪府の「経営革新」も承認されている。 

  • 都インキ株式会社について

昭和23年大阪市都島区に創業。以来、印刷会社様のご要望にきめ細かく対応をすることで、全国に顧客網を持つ。近年は環境問題に貢献するインクの開発に注力する。2020年世界を襲った新型コロナウイルスの蔓延を防ぐために、抗菌インクを開発。マスクケース、クリアファイルなどに採用され、感染防止に貢献する。2030年のSDGs目標の達成に向けて全社で環境問題の解決に取り組んでいる。
 
≪コーポレートサイト≫
https://www.miyakoink.co.jp/

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください