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月経衛生に関する意識啓発と、月経衛生管理キットを配布
オンライン販売を主とするジュエリーブランドARTIDA OUD(アルティーダ ウード/https://www.artidaoud.com)は、“I am” Donation プロジェクトの寄付金総額200万円にて、女性ファッション誌「エル・ジャポン」とともに、インド・ビハール州にて「月経衛生管理プロジェクト」を始動。
2022年4月からの4カ月で、ビハール州の子どもたちや学校・周辺地域への月経衛生管理に対する意識啓発の促進、月経衛生管理指導員 ピア・エデュケーターの養成、そして月経衛生管理キットを配布いたしました。
インドでは、未だ生理用品の普及率が3割程度。生理中の女性は「不浄」と言い伝えられ、生理の正しい知識が不足しているために、生理小屋に閉じ込められたり、学校に通えなくなる女の子たちが多く存在しています。
女の子たちが生理によって学校に通えなくなることがないよう、今後も“I am” Donation プロジェクトを通じて、皆さまのあたたかなご支援の輪を広げていければと考えています。
- 実施地域
インド北東部・ビハール州
- プロジェクト概要
- 活動内容
① 学校とコミュニティでの意識啓発
若者や青少年のグループ、コミュニティのメンバー、母親グループと定期的に会合を持ち、月経周期に関する意識を高め、生理中の清潔さ、生理用ナプキンの使用、伝統的な迷信や誤解に関する情報を共有。
合計3,379人の女の子たちと若い女性がこの活動の恩恵を受け、月経の衛生に関する知識と行動に目に見える変化が見られ、自信の向上につながった。
② 対象校10校での意識啓発キャンペーン
対象の中学校10校に通う女子生徒と地域社会に対して、月経衛生に関する意識啓発キャンペーンを実施。このキャンペーンには、10校から約2,500人の女子生徒が参加。教師、保健員、保護者、コミュニティメンバーへも共有。
・月経衛生管理指導員による、月経衛生デーの重要性を伝えるセッション
・対象校に通う女の子、地域の参加者が道を練り歩く「コミュニティ集会」(250人が参加)
・月経衛生に関する重要性を伝え、月経に関する迷信や誤った認識を取り除くためのロールプレイ
・ポスター作りコンテスト(300人が参加)
・プロジェクトを支援する思いを込めて“手のひらで署名”キャンペーン(約400人が参加)
・教師、ヘルスワーカーによる月経に関するスピーチ
③ 月経衛生管理指導員 ピア・エデュケーター研修
生徒に対して月経衛生管理に関する指導を行うエデュケーター3人と、同世代の仲間に啓発活動を行うピア・エデュケーター17人(合計20人)を対象に、性と生殖に関する健康と権利/月経衛生管理についての2日間のトレーニングを実施。(ファシリテーションスキルや、生理用品の衛生的な廃棄を含む月経衛生管理などに関する内容)
④ 月経衛生管理キットの配布
ビハール州の3つの地区にある中学校10校に月経衛生管理キット(内訳:生理ナプキン、消毒液、綿、殺菌クリーム、石けん、キット用バッグ)を配布。
対象校に通うすべての6-8年生の全女子生徒1,350人が、学校を通じて同キットを受け取った。
- 成果
・約2,500人の女子生徒の月経衛生管理に対する意識向上へとつながった。また約1,350人の女子生徒が4ヶ月分の月経衛生管理キットを受け取った。
・50人の女の子たちをピア・エデュケーターとして養成。彼女たちは地域や学校でより多くの女の子たちの月経衛生管理に対する意識を向上させた。
・プロジェクト・チームが学校とコミュニティの両方に、熱心に月経衛生管理に関して働きかけたことにより、今後もコミュニティが主体的にビハール州政府教育局と連携して、子どもや女の子たちに関連する様々な問題に取り組むことが期待できる。