ナイス㈱本社ビルで北山杉を活用したリノベーションを実施

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「建築物等における北山杉の利用促進協定」に基づく取り組み

ナイス株式会社(本社:横浜市鶴見区、社長:杉田 理之)及びグループ会社である菊池建設株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:松本 敏)はこのほど、京都市をはじめとする5者とで昨年8月に締結した「建築物等における北山杉の利用促進協定」に基づく取り組みの一環として、ナイス㈱本社ビルにおいて、北山杉を活用した木質化リノベーションを実施いたしました。

 「建築物等における北山杉の利用促進協定」は、通称「都市(まち)の木造化推進法」における「建築物木材利用促進協定制度」に基づき、北山林業の持続的かつ健全な発展や、北山杉の利用促進に関する相互連携等を図ることを目的に締結されたものです。

 当社は、2022年より本社ビルの木質化リノベーションを進めており、その一つとして、1階ロビーにおけるらせん階段の手摺の一部及び2階接客スペースの手摺の一部に北山杉の磨き丸太を被せ、木質化いたしました。また、同じく1階ラウンジの一部について、北山杉の天然絞り丸太と磨き丸太を活用した和室のモデル展示スペースを設置いたしました。約600年もの歴史を誇る北山杉の緻密な材質やなめらかで光沢のある美しい木肌など、その優美さを来訪された皆様にご体感いただいております。

 当社は引き続き、本協定に基づき、手摺の木質化をはじめ、住宅・非住宅分野における北山杉の活用を工務店様や設計事務所様などの取引先様へご提案することを通じて、北山杉の普及に努めてまいります。

​【手摺への北山杉の活用】

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1階ロビーの手摺。下端をU字型に欠き取った磨き丸太を既存の真鍮手摺に上から被せた後、下の隙間を同じ磨き丸太材を使って年輪までそろえた形で埋木をしている

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2階には、全長9メートルに及ぶ北山杉の磨き丸太(枝締め・本仕込み)を設置。根元に近い「元口」と、先端に近い「末口」の太さの差が少ないのも特長の一つ

 

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菊池建設㈱の設計・施工により、数寄屋造りのオーソドックスな和室を現代風にアレンジしたモデル展示スペース。床柱には北山杉の絞り丸太を、畳座の上がり框には北山杉の磨き丸太を、テーブルの脚には北山杉の面皮柱を使用

 【約600年もの歴史を誇る、北山杉】

 北山杉の起源は、約600年前の室町時代に現在の京都市北区中川地区周辺で植林を開始したという説が一般的で、千利休による「茶の湯文化」を支える茶室や数寄屋の建築用材として広く用いられてきました。北山杉は、磨き丸太や絞り丸太などが代表的で、「枝締め」「本仕込み」などの伝統的な技法が用いられ、緻密な材質と、なめらかで光沢があり干割れが生じにくいという特色があります。その優美さは和風建築だけでなく、現代建築にもよく調和することから、近年、内装材やインテリア、非住宅における需要も高まっています。

【建築物等における北山杉の利用促進協定 概要
北山林業の持続的かつ健全な発展や北山杉の利用促進に関する相互連携等を図ることを目的に、京都市と北山杉の利活用者、生産者により締結

協定締結日:2022年8月23日
有効期間:協定締結日から2026年3月末まで
協定締結者:
<北山杉の利活用者>株式会社内田洋行、三井住友信託銀行株式会社、菊池建設株式会社、ナイス株式会社
<北山杉の生産者>京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合
<行政>京都市

【北山杉の利用促進に向けたナイス㈱の主な取り組み】

「ナイス京都北山の森」の保全、育成、活用

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京都市に当社が保有する「ナイス京都北山の森」(50.5ヘクタール、2012年取得)において、天然絞り丸太用をはじめ、伐期を迎えた立木の製品化を進めるなど、森林資源の活用及び価値向上を図っております。

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