魚を育て、学び、悩んで、海の恵みといのちの大切さを学ぶ“陸養プロジェクト2022” 「議論と実行」の授業を開催しました!

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2023年2月10日(金)・20日(月) 千葉県松戸市立馬橋小学校

“陸養”プロジェクト実行委員会は、千葉県松戸市立馬橋小学校で昨年9月から5年生がヒラメの養殖にチャレンジしてきました。成育期間の終了に際し、これまでの活動を振り返りながらヒラメの最後について話し合う「議論」と、その結論を実行する「実行」の授業を2023年2月10日(金)、2月20日(月)に、同校にて開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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  • イベント概要

・開催概要:「陸養プロジェクト2022」議論・実行の授業
・日程:2023年2月10日(金)10時35分~12時15分 議論の授業
 2023年2月20日(月)11時30分~12時15分 実行の授業
・開催場所:千葉県松戸市立馬橋小学校​​(千葉県松戸市西馬橋1丁目12-1​​​​​​​​)
・参加者:5年生 106名​​
・講師:NPO日本養殖振興会 代表理事 齊藤浩一 氏
 

  • 養殖授業で学んだ目的と育ててきた想い

2月10日(金)に開催した「議論」の授業では、昨年9月より養殖をし大切に育ててきたヒラメをどうするかを5年生みんなで考えました。まず、「食べることには何が必要なのか?」の意見を出し合うと、「しっかりと味わって食べる」「嫌いなものでも食べる」などの意見が出た中で、一番多く出た言葉は「ありがとう」や「感謝」。食べることはいのちを頂くこと。いのちを頂くことに感謝する気持ちを再確認しました。
次に、「いま、育てているヒラメをどうするか。」について意見を出しました。「ずっと育てたい」「海にかえしたい」「大きく育ててから食べたい」などの意見が出ました。意見を出し合い、5年生が半年間養殖したヒラメは約15センチほどの大きさで「いま、育てているヒラメを食べる」というには少し小さいため、養殖したヒラメを「引き継ぐ」という結論を出しました。

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  • 食べてみて「驚き」ヒラメと「お別れ」

議論の授業の際、養殖したヒラメを「引き継ぐ」という結論と合わせて、もう一つ「養殖の授業をしたのでヒラメは食べたい」という意見が出ました。5年生たちが育てたヒラメはまだ小さいですが、講師であるNPO日本養殖振興会の齊藤先生が養殖しているヒラメを、2月20日(月)「実行」の授業のなかで捌いてもらい、火を通してしゃぶしゃぶで試食しました。中には初めて魚を食べる児童や魚が嫌いな児童がいましたが「初めて魚を食べて美味しいと思えた」「命をいただくことの大切さを改めて実感しました」など意見が出ました。その後、これまで使用してきた水槽や珊瑚砂などを片付け、育ててきたヒラメを引き継ぐためお別れをしました。

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  • 参加した児童からの声

・ヒラメの養殖や授業を通して、いろんな経験ができた。海の事や生態系を知ることができた。
・初めて食べた魚が自分が育てたヒラメでよかった。美味しかった。
・実際にヒラメを食べてみて命の尊さを知った。

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<団体概要>

団体名称:”陸養”プロジェクト実行委員会
URL: https://rikuyou.uminohi.jp/ 
活動内容:「陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、こどもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。 
2018年4月 陸養プロジェクト実行委員会発足。
これまで、全国10地域23の小学校(青森・千葉・東京・静岡・埼玉・栃木・富山・長野・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。
 

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※プロジェクト共催
団体名称:NPO日本養殖振興会
URL:https://npojco.org/home/
活動内容:これからの日本を背負って立つ子ども達に、この日本が誇る『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。

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日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

 

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