地域の食と雇用を支える未来型農業施設日本最大級の生産株数を誇るアクアポニックス農園「つなぐファーム」を愛西市にオープン

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農福連携で地域の食と雇用を支え、配管施工の新たな可能性を追求する

AGILE INNOVATIONグループのアクアテック株式会社(本社:愛知県津島市、代表取締役:菅原直樹)は、生産可能株数(約2万株)で日本最大級となるアクアポニックス農園『つなぐファーム』を愛知県愛西市に建設し、本日2023年3月22日より稼働を開始します。

【つなぐファーム開設の経緯】
『つなぐファーム』は給排水設備工事業者に対して材料の仕入れ、事務代行、経営コンサルティング、建材機械レンタル及びリース等を行う弊社が、給排水設備工事業者が持つ配管施工の技術力を活かした新たな活躍の場を創造することを目的として開設しました。私たちはつなぐファームを通じて、建設業界に新たな可能性をもたらすと同時に、地域の様々な企業・団体と連携することで、地域の食と雇用における社会課題解決に貢献していきます。

施設写真 正面

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​施設写真 西側

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●アクアポニックスとは

当施設では、水耕栽培(ハイドロポニックス)と水産養殖(アクアカルチャー)を組み合わせた「アクアポニックス」という農法で野菜と魚の生産を行います。

アクアポニックスでは野菜の水耕栽培に使用する水と、魚の水槽内の水を循環させることで野菜と魚を同時に育成します。養殖している魚の排泄物をバクテリアが栄養素に分解し、その栄養素を養分として野菜が成長します。この際、植物が浄化装置の役割を担い、綺麗になった水が再び魚の水槽へと戻るという循環型の農法です。有害物質を含む排水を出さず、基本的には水換えも不要なため、環境への負荷がほとんどなく、また農薬や化学肥料を必要としない、野菜と魚を同じ水で育てる有機栽培であり、持続可能な農業を実現する農法として世界的にも注目されています。

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●生産株数日本最大級のアクアポニックス農園

つなぐファームでは、縦型水耕システムを使用することで敷地面積あたりの生産量を大幅に向上させています。生産可能株数(約2万株)において2023年1月時点で日本最大級のアクアポニックス農園となります(※弊社調べ)。
また、当施設は野菜や魚に何らかのトラブルが発生した場合に、水耕栽培と陸上養殖を切り分けることが可能な切換型装置を備える日本初の施設であり、安定生産・安定供給を実現します。
生産品目について、あいち海部農業協同組合や名古屋西青果株式会社の協力もあり、リーフレタスやイタリアンパセリなどの葉物野菜の生産と、ティラピア(イズミダイ)や津島市の郷土名物『もろこ寿司』に使われるホンモロコの養殖からスタートします。

●トラブル発生時に水耕栽培と陸上養殖を切り分ける切り替え型装置を設置

アクポニの特許技術【特許第6739709号】[を活用し、野菜や魚に何らかのトラブルが発生した場合に水耕栽培と陸上養殖を切り分けることが可能な切換型装置を設置しています。つなぐファームは当装置を備える日本初の商業施設であり、安定生産・安定供給を実現します。
 

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縦型水耕システム

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魚水槽

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●農福連携による施設運営

あま市にて「就労継続支援B型事業所つむぐ」を運営する合同会社give&giveと連携し、野菜や魚の生産・販売に係る業務の一部を委託します。障害を持つ方が安心して従事することができる場所として、つなぐファームを提供することで、地域において障害を持つ方の自立や社会復帰に貢献します。

就労継続支援B型事業所 つむぐ

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●耕作放棄地の有効活用

環境にも人にも優しいアクアポニックスですが、専用のビニールハウスを整備し、ハウス内に水耕栽培用のベッドや水槽、水を循環させるポンプが必要となるなど、初期費用が高額となる傾向があります。弊社では、初期費用を抑えることはもちろん、近年全国的に問題となっている後継者不足による耕作放棄地問題を同時に解決することに貢献できないかと考えました。これを実現するため、つなぐファームでは、愛西市にて農業を営む清水食品株式会社と連携し、10年間使用されていなかった中古のビニールハウスを改修・整備し、再利用することに成功しました。今後、つなぐファームの取組みが、全国の耕作放棄地問題解消の一助になればと考えています。

改修前のハウスの写真

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改修作業中の写真
 

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●地方創生を目指して

つなぐファームでは弊社本社所在地である津島市の郷土名物『もろこ寿司』に使われるホンモロコの養殖を行います。これは、地産地消モデルを構築するためには地域に根付いた食材を生産し消費できる仕組みを作っていくことが重要になると考えているためであり、津島市の郷土名物『もろこ寿司』を世の中に広げることで、津島市の活性化に貢献して参ります。

また、万一の災害時に流通路が寸断された場合であっても、生産物が備蓄として地域内で消費される仕組みもこの事業を通じて構築していきたいと考えています。

●今後の展開について

今後は今回設計•施工監修を担当した株式会社アクポ二(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:濱田健吾、URL:https://aquaponics.co.jp/)と技術を合わせ、農園の施工と保守サービスを全国に展開していく計画です。農園施工は既に京都において1件の施工を完了しており、保守サービスは2023年4月からサービス開始を予定しています。

加えて、弊社が2016年より開催してきたアクアポニックスを学ぶ講座「アクアポニックス・アカデミー」においても、技術の向上、受講者の研修場所として協業することで、共にアクアポニックスを広げていきます。
アクアポニックス・アカデミーについて:https://aquaponics.co.jp/about-aquaponics-academy2023/

●完成見学会のお知らせ
2023年4月5日(水)13:30より現地にて完成見学会を開催します。
ご取材・見学を希望される場合は事前に以下の問い合わせ先にお問い合わせください。

社 名    :アクアテック株式会社(AGILE INNOVATIONグループ)
所在地       :愛知県津島市元寺町3丁目21番地2
代表者     :代表取締役社長 菅原直樹
設立    :2008年 7月
事業概要 :材料仕入れ(グループ会社へ供給)、事務代行、経営コンサルティング業、OA機器販売・レンタル及びリース、 建設機械レンタル及びリース、農業・養殖業
URL    :https://www.agile-innovation.co.jp/

つなぐファームサイト:https://tunagufarm.hp.peraichi.com

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