北山杉を活用したオフィスエントランスが完成

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「建築物等における北山杉の利用促進協定」に基づく取り組み

ナイス株式会社(本社:横浜市鶴見区、社長:杉田 理之)はこのほど、京都市をはじめとする6者とで昨年8月に締結した「建築物等における北山杉の利用促進協定」に基づく取り組みの一環として、一般社団法人サステナブル経営推進機構(本部:東京都千代田区、理事長:石田 秀輝)が1月に拡張移転したオフィスにおいて、北山杉を用いたエントランスウォールの監修などを行いました。

北山杉を活用したオフィスエントランスが完成 のサブ画像1

 同機構のエントランスウォールは、京都北山地方の森をモチーフにしたデザインで、そこから産出される北山丸太をそれぞれ異なる大きさで挽き割った板材を用い、北山地方特有の育林方法である「台杉仕立て」を表現しています。北山丸太のうち、磨き丸太や天然出絞丸太、小丸太、面皮柱などの製品を使用しており、それぞれの木肌の様々な表情が楽しめます。また、同オフィスでは北山杉の枝を活用したコートハンガーや北山杉を用いた椅子、多様な丸太紹介用オブジェなどが採用されています。
 当社は引き続き、本協定に基づき、住宅・非住宅分野における北山杉の活用の推進を通じて、北山杉の利用促進に努めてまいります。

 

北山杉を活用したオフィスエントランスが完成 のサブ画像2_垂木丸太の生産を目的に600余年の歴史を持つとされる育林方法。この大台杉は樹齢450年とされる 垂木丸太の生産を目的に600余年の歴史を持つとされる育林方法。この大台杉は樹齢450年とされる

  • コメント 

 

一般社団法人サステナブル経営推進機構 代表理事 壁谷 武久様 

 お客様をお迎えする新オフィスのエントランスデザインに「持続可能な発展」をイメージした素材として再生可能な「木」を登用しようと考え、600年の伝統技術と文化を伝承する「北山杉」に出逢い一目惚れしました。
  天に向かって「すくすく」、「まっすぐに」に成長したその木肌や年輪は、厳しい環境下にあっても様々な社会課題に果敢に立ち向かう当機構の逞しさを表現することができました。来訪されるお客様からも、描かれた京都北山の里の 風景から「『心豊かな未来』が見えるようですね」と素敵なコメントをいただいております。

 

  • 一般社団法人サステナブル経営推進機構のオフィス

北山杉を活用したオフィスエントランスが完成 のサブ画像3_北山杉の枝を用いたコートハンガー北山杉の枝を用いたコートハンガー

北山杉を活用したオフィスエントランスが完成 のサブ画像4_和の空間を演出する打ち合わせスペースでは、椅子に北山杉を採用和の空間を演出する打ち合わせスペースでは、椅子に北山杉を採用

  

北山杉を活用したオフィスエントランスが完成 のサブ画像5_北山丸太の種類により異なる質感を体感できるオブジェ北山丸太の種類により異なる質感を体感できるオブジェ

  • 600年もの歴史を誇る、北山杉

 北山杉の起源は、約600年前の室町時代に現在の京都市北区中川地区周辺で植林を開始したという説が一般的で、千利休による「茶の湯文化」を支える茶室や数寄屋の建築用材として広く用いられてきました。北山杉は、磨き丸太や絞り丸太などが代表的で、「枝締め」「本仕込み」などの伝統的な技法が用いられ、緻密な材質と、なめらかで光沢があり干割れが生じにくいという特色があります。その優美さは和風建築だけでなく、現代建築にもよく調和することから、近年、内装材やインテリア、非住宅における需要も高まっています。
 

  • 建築物等における北山杉の利用促進協定 概要

通称「都市(まち)の木造化推進法」における「建築物木材利用促進協定制度」に基づき、北山林業の持続的かつ健全な発展や、北山杉の利用促進に関する相互連携等を図ることを目的に締結。 

協定締結日:2022年8月23日
有効期間:協定締結日から2026年3月末まで
協定締結者:
<北山杉の利活用者>株式会社内田洋行、三井住友信託銀行株式会社、菊池建設株式会社、 ナイス株式会社
<北山杉の生産者>京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合
<行政>京都市 
 

  • 北山杉の利用促進に向けたナイス㈱の主な取り組み

「ナイス京都北山の森」の保全、育成、活用 

北山杉を活用したオフィスエントランスが完成 のサブ画像6

京都市に当社が保有する「ナイス京都北山の森」(50.5ヘクタール、2012年取得)において、天然絞り丸太用をはじめ、伐期を迎えた立木の製品化を進めるなど、森林資源の活用及び価値向上を図っております。

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