当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「NPO法人Clean Ocean Ensemble」の夢です。
回収困難性の海洋ごみ回収装置開発・世界展開を目指すNPO法人Clean Ocean Ensemble(東京都千代田区、代表理事:江川裕基、以下「クリアン」)は、今まで回収困難と言われていた崖の下や海底の海洋ごみの回収装置開発の実証実験を繰り返し、効率の良い海洋ごみ回収装置の確立に挑戦しています。ローテクで低コストな設計にすることで、世界を含む他エリアで展開可能にし、回収困難性海洋ごみの回収量増加に貢献します。この装置で2050年までには魚よりも海洋ごみの方が多くなると予想されている未来(※1)を変え、海洋プラによる汚染がない海を未来に残すことに貢献します。
クリアンは、海洋ごみ問題の中でも、深刻化している半永久的に分解されない海洋プラごみ(※2)の回収に特化した団体を目指しています。
海洋ごみの約8割は陸から流れ出たごみで、流出後漂流して海底に沈んだ75%(※3)のごみは放置されていると言われています。
しかし、回収困難な漂流ごみ・海底ごみの回収は技術的・コスト的・法的に開発するのが難しく、進んできませんでした。
クリアンは、回収困難性海洋ごみ回収方法が開発されていないことを喫緊の課題とし、海洋ごみの漂流・漂着の法則・条件を利用した海洋ごみ回収装置を次々と開発・他エリアでの実用化を目指し、全ての海洋ごみ回収ができる技術を人類が発明し、海洋ごみゼロの社会を実現してまいります。
海洋ごみ問題の中でも、特に深刻化しているのが、海洋プラごみ問題です。プラスチック製品増加から海洋ごみの中でもプラごみの割合は増加しています(※3)。流出したプラごみは様々な悪影響を与え続けています。
例えば、海洋生物被害は約700種(※4)が確認されており、海洋生態系にダメージを与え続けていたり、経済損失の面でも、アジア太平洋地域でのプラスチックごみによる年間の損失は、観光業年間6.2億ドル、漁業・養殖業では年間3.6億ドルになると推定されています(※5)。また、マイクロプラスチック等を取り込んだ魚を人間が摂取することによる健康被害も懸念されています。
プラスチックの利便性は社会には欠かせないものになっていますが、問題は一部の廃棄物が適切に処理されずに海に流出していること、一度流出した海洋ごみは回収困難なため回収できていないということです。
流出の元を断とうという規制等は世界的に進んでいますが、一度流出した回収困難性海洋ごみの回収はほとんど進んでいません。本当の海洋ごみゼロを目指すのであれば、回収困難性海洋ごみの効率的な回収方法を確立しなくてはいけません。
この問題を解決すべくクリアンは、今まで回収されずに放置されていた漂流・海底海洋ごみの回収ができる装置開発に挑戦しています。
現在は香川県小豆島で漂流海洋ごみ回収装置の実証実験を3回終え、回収装置のプロトタイプ完成が見えてきています。また回収装置で回収できる時期・条件も明らかになってきており、着実に回収困難性海洋ごみ回収の実現に近づいています。
立ち上げ当初は、資金も人脈も知識も技術も、何もかもなかった状態でしたが、理念と活動に賛同していただける方が増え、地元漁師や自治体、企業、大学などと協力し海洋ごみ問題に取り組む小さな共同体を構築することができました。
海洋ごみ問題は様々な要因が複雑に絡み合った大きな問題なため、一つの企業・団体・個人で取り組んでも解決しません。海洋ごみという赤字業界も多くの企業・団体・個人が参画すれば一人当たりの赤字コストを下げることができ、お互いを補完し合うことで海洋ごみ経済圏内でシナジーを起こせるのではないでしょうか。海洋ごみ問題解決という大義名分を掲げ、分野の垣根を越えた大きな共同体を構築し、それぞれの得意分野を存分に発揮し、一丸になって良き未来をアンサンブルに創っていきたいと思っています。
クリアンは、回収困難性海洋ごみ回収装置開発を軸に、日本発の新しいアプローチとして悪化している海洋ごみ問題解決に貢献し、海洋ごみゼロの社会実現を本気で目指して参ります。
今は小さな共同体で、クリアンの実力も影響力も組織力も何もかも足りていません。回収装置のプロトタイプも持続可能なビジネスモデルも確立できていません。
「私たちだけではできないことをあなたと一緒に」持続可能なビジネスモデル確立と回収技術確立のために手を貸してください。
クリーンオーシャンアンサンブルのマンスリーサポーター登録はこちらから:https://cleanoceanensemble.com/donate/
※1参考:WORLD ECONOMIC FORUM(2016)
※2参考:Barnes, David KA, et al.(2009)
※2参考: NOAA Marine Debris Program, Ocean Conservancy, SC Sea Grant
※3参考:https://www.env.go.jp/press/108800.html
※4参考:Gall & Thompson (2015)
※5参考:APEC Marine Resources Conservation Working Group (2009)
「「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。
私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。」