災害時に地域の防災拠点に変わる最先端の水工場がクラウドファンディングにより機能強化

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断水でも、停電でも、地域にきれいな水を供給し続ける地域の拠点

全国のスーパーマーケットを中心に約3,000台の「水の自販機」を展開する、ウォーターポイント株式会社(本社:広島県広島市、代表取締役社長:小早川克史)は災害時に地域の防災拠点としての役割を果たす、最先端の水工場「ウォーターポイント八王子」の防災拠点としての機能を2023年4月より強化します。

具体的な機能強化の内容としましては、1:女性専用テント型トイレの設置、2:雨天時に発電ができない太陽光に頼らずに済む電力供給セット(非常用発電機・充電器)の追加、3:炊き出しセット・防災設置品の設置、4:AEDの設置です。

機能強化に必要な資金の大部分は、クラウドファンディングで調達しました。クラウドファンディングサイト「READYFOR」で今年2月から募り、目標額を大きく超える2,960,000円の支援をいただくことができました。

「ウォーターポイント八王子」は昨年、八王子市と正式に「災害時における生活用水の提供に関する協定」を締結しました。またソフトバンク株式会社、くら寿司株式会社、株式会社明治といった大企業と並んで、「ソトコトSDGsアワード2022」も受賞しています。

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  • 「ウォーターポイント八王子」の主な機能

・地下水をきれいな水に変える、「ダブル逆浸透膜」精製

「ウォーターポイント八王子」では地下水を組み上げ精製処理しているので、断水してもきれいな水を提供し続けることができます。地下水の精製には業界最先端の技術を用い、万全の体制を敷いています。それが「ダブル逆浸透膜による精製」です。

「ダブル逆浸透膜」とは文字通り、逆浸透膜を二重で用いる精製方法のことです。通常、ミネラルウォーターの精製では、逆浸透膜は使われていない場合がほとんどです。ですが、私たちは水の品質を絶対的なものとするため、手間も費用もかかる「ダブル」としています。

この「逆浸透膜」を通れば、下の実験写真のように緑茶も完全に水に戻ります。

https://waterpoint.co.jp/real/%e3%81%8a%e8%8c%b6%e3%81%8c%e7%9c%9f%e6%b0%b4%e3%81%ab/

この最先端の水精製の仕組みによって、通常時は非常に高品質なミネラルウォーターを製造して工場を維持します。そして災害時には1日あたり約2,000人分の飲料水とトイレなどに使用する生活用水を20トン提供します。水の提供は太陽光発電が機能する限り、止まることはありません。

太陽光パネルによって停電時でも稼働可能

「ウォーターポイント八王子」は平時から、太陽光による自家発電で稼働しています。それゆえ、停電時も電気は太陽光発電で賄うことができます。災害時に電気がストップしたとしても、地域住民に水を提供し続けられる給水所となるのです。

EVカーのバッテリーで電気を供給

平時から「ウォーターポイント八王子」ではミネラルウォーターの配送に、二酸化炭素を排出しない電気自動車を用いています。この電気自動車のバッテリーが災害時には、蓄電池の役割を果たします。

  • 今回の主な機能強化(順次、設置予定)

・女性専用テント型トイレの設置

内閣府などの調査によりますと、災害時には「女性の性被害」が発生しやすくなると言います。災害時に女性が被害を受けるリスクをなくすために、今回の機能強化で女性用トイレを設置します。併せて生理用品も用意します。

・非常用発電機・充電器の追加

従来の太陽光発電施設に加え、非常用発電機・充電器を追加します。これにより、雨天でも安定した電力供給が可能になります。

・炊き出しセット・防災設置品の設置

公的機関の支援が整うまでの間の非常食を用意します。今回の拡充により、450食分の温かい食事をとることができます。また、避難誘導に必要な懐中電灯やロープに加え、人命救助道具、応急手当のための道具も備えることとしました。

・AEDの設置

大規模災害時は救急車が来ません。一分一秒でも早く救命活動を行う必要がある中、AEDがあるだけで生存率が大きく向上します。今回の強化によって、AEDを新たに設置します。

  • 「ウォーターポイント八王子」概要

住所: 東京都八王子市四谷町769
生産能力:(通常時)8リットルボトル 500本/日 (災害時)飲料水・生活用水20トン/日
その他: 常時8リットルボトルを1,000本貯蔵

  • 防災拠点化を思い立った背景

東日本大震災時、当社がスーパーなどに設置していた「水の自販機」が流されてしまいました。当社社長の小早川は状況確認のため、広島から被災地に乗り込みました。そのとき、飲料水や生活用水の手当てに苦労している被災者の皆さんの姿を見て、父の代から一貫して、水に関わる仕事をしてきた自分たちに何かできることはないかと考え続けました。そして、災害時に役立つ「水の防災拠点」をつくろうと決意。そして、今年から本格稼働させることができたのです。

  • 会社概要

ウォーターポイント株式会社
代表取締役社長 小早川克史
住所:広島県広島市西区庚午北4丁目2-13
https://waterpoint.co.jp/

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