「子どもの貧困に、本質的解決を。」をミッションに掲げる認定NPO法人Learning for All (以下、LFA)子ども支援事業部エリアマネージャー宇地原 栄斗(うちはら えいと)が、2023年4月21日(金)付で”こども家庭審議会 部会臨時委員”に就任しました。
LFAが強みとしている実践と理論の両輪を活かしながら、子どもたちにとって必要な居場所の検討・全国への展開にむけて尽力してまいります。
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こども家庭審議会 部会臨時委員について
内閣府は”こども(ここでは心身の発達の過程にある者を指す)が自立した個人としてひとしく健やかに成長することのできる社会の実現”を目的と掲げ、外局として2023年4月1日に「こども家庭庁」を新設しました。
そして、こども家庭庁の中にこども政策に関する重要事項等を審議する「こども家庭審議会」を設置。こども家庭審議会の中で、主に子どもたちに向けた居場所づくりの調査研究を行う部会の臨時委員にこの度子ども支援事業部マネージャーを務める 宇地原が就任しました。LFA設立当初から大切にしてきた、「常に子どもたちを中心に考えながら、彼らにとって安心安全な空間を創る」という居場所づくりへの思いを胸に、支援現場で得た知見を活かしながら今回任命いただいた重要な任務を果たしてまいります。
■部会の設置について(こども家庭庁サイト)
■分科会及び部会に属する委員等について(こども家庭庁サイト)
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LFA 宇地原栄斗 就任インタビュー
特定非営利活動法人Learning for All
子ども支援事業部マネージャー 宇地原栄斗(うちはら えいと)
ーLFAとしてどういう役割を部会で期待されていると感じるか
LFAはこれまで、困難を抱える子どもたちを支えていくため、地域の実情に応じた形で包括的な支援体制の構築(※)に取り組んできました。子どもの居場所はそうした支援の網目の中心の一つだと感じています。これまでの地域に根差した活動の実践から見えてきた居場所の価値や可能性を子どもの声から考えて伝えていくことが、LFAが果たせる役割じゃないかと感じています。
※「地域協働型子ども包括支援」に関する詳しい説明は本リリース末尾に記載
ー宇地原さん自身が部会でどういう役割を果たしたいか
子どもたちが普段どういう生活をしていて、そこでの困りごとはなんなのか、何を求めて居場所に来たのか、どんな風に居場所で過ごしているのか、居場所を通じてどういう時間を辿ってきたのかは、時間をかけて子どもたちに向き合ってきた僕らだからこそ話せることではないかと感じています。
また、現場で自分が関わってきた子どもたちがLFAの拠点で過ごした時間を通してどんな変化があったのか思い返しながら、委員の皆様と議論をしていきたいです。
ー部会発足に期待すること
日本には支援の網目から取り残された子どもがまだ沢山います。そういう子どもたちと生活の場を通じてつながることはとても大切です。
「子どもたちの居場所を増やしていく」ことに対しての国の前向きな姿勢が、子ども家庭庁や部会の発足に表れていると感じていますし、子ども支援に関わるいちNPO団体としてこれらの発足をとても嬉しく思います。
ー「居場所づくり」に向けて、LFAでの実践を通してこれまでに感じた課題
これまで、LFAが地域での居場所づくりに取り組む中で、以下の3点が重要なテーマ・課題ではないかと感じています。
①子どもたちはどういう居場所を求めているのか、何を求めて居場所に来るのか
②居場所が他の社会資源と連携をしていくためにはどうすればいいか
③地域の中での居場所が持続していくための条件は何か
上記でも課題として挙げた通りせっかく居場所をつくっても、社会から孤立する場所になっては意味がありません。どのように社会と接続していくのか、そして居場所を作ることだけを目的化せず、持続可能な形で増やしていくにはどうしたらよいか、については部会でもしっかり考えていきたいです。
ー最後にコメントをお願いします
今回の委員就任を機会に、改めてLFAが関わっている地域の子どもたちと過ごす時間を大切にしたい、という決意を新たにしました。
そして、部会には多様な居場所の担い手の方々が委員として就任されています。そんな方々と様々な角度から議論することと同時に、子どもたちの意見に耳を傾け、そこから学ぶ姿勢が何よりも委員には求められているのではないかと感じています。自分自身も子どもたちが日常の中で見せる言葉や姿を見落とすことなく、向き合っていきたいと思います。
【宇地原 栄斗(うちはら えいと)プロフィール】
東京大学教育学部卒業。自身の出身である沖縄県での原体験から子どもの貧困に対して関心を持つようになり、大学在学時にLearning for All の学習支援事業に参画。子どもに対しての包括的な支えのある地域を作ることの重要性を感じ、大学卒業後にLFAに入職。学習支援拠点事業の統括や、代表 李とともに政策提言などにも関わり、現在は居場所拠点を含めた、LFAが拠点を運営する複数の自治体にてエリアマネージャーを務める。
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特定非営利法人Learning for All について
「子どもの貧困に、本質的解決を。」をミッションに掲げ、困難を抱える子どもたちへ学習支援と居場所づくりを展開しています。設立から延べ10,500人の子どもたちに支援を届けてきました。そして、地域の様々なステークホルダーと協力をしながら「つながり」「学びの環境」「育まれる環境」を整備し、6歳から18歳の子どもたちの生活圏に必要なすべての支援・機会がそろう「地域協働型子ども包括支援」のモデル構築。本モデルを全国へ広げ、すべての子どもたちが自分の可能性を信じ、 自分の力で人生を切り拓くことのできる社会の実現を目指しています。
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「地域協働型子ども包括支援」とは
「地域協働型子ども包括支援」とは、虐待、教育格差など、経済的困窮に付随して複雑な困難に置かれている子ども達が、地域の中で見過ごされることなく、早期に適切な支援場所に繋がり、見守られ・支えられていく仕組みを作ることです。(※対象の子どもの年齢は主に6~18歳を想定しています)
■LFAコーポレートサイト
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