泊小学校で「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」授業プログラムを開始し、ウニについての学習、ウニ蓄養現場での校外学習を行いました!

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2023年11月13日、20日 【湯梨浜町立泊小学校、泊漁港】

鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(委員長:鳥取県漁業協同組合 代表理事専務 大磯一清)では、海で起きている様々な問題を学ぶことで、一人ひとりに何ができるか考え、より多くの人に行動をおこしてもらえるよう海の魅力や問題を伝えることを目的として、昨年度より泊小学校の5年生を対象に「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」授業プログラムを行っています。
このたび、今年度のプログラムを開始し、ウニについての学習、ウニ蓄養現場での校外学習を行いました。
この取り組みは、現在、鳥取県沿岸全域で問題となっているムラサキウニによる食害を主な要因とする藻場衰退を切り口に、海の問題について学び、体験し、考えていくもので、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として行っています。
公式サイト http://tottori-bluecarbon.jp/

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  • イベント概要

・開催概要:「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」授業プログラム

(ウニについての学習、ウニ蓄養現場での校外学習)

・日程 : 2023年11月13日(月)、20日(月)

・開催場所:鳥取県東伯郡湯梨浜町 湯梨浜町立泊小学校、泊漁港

・参加人数:5年生22人

・協力団体:湯梨浜町立泊小学校、鳥取県漁業協同組合泊支所

  • ウニに触れ、ウニを学ぶ!                         

今、鳥取の海ではムラサキウニが大量に発生し、海藻を食べ尽くすという問題が起きています。海藻が生い茂る場所「藻場(もば)」は魚のすみかであり、二酸化炭素の吸収源でもある、海にとって大切な存在です。地元の海に大量発生したムラサキウニのことを知ることで、藻場の重要性や身近な海、漁業に関心を持ってもらい、自分たちにできることを考えてもらおうと「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」授業プログラムを開始しました。

指南役は、海のプロフェッショナルである当実行委員会の古田晋平事務局長(鳥取県漁業協同組合本所漁政指導部課職員)です。20年前の海藻の生い茂った海の状況と、今の岩肌が露出しウニだらけになっている海の状況を写真で紹介し、全く海の状況が今と昔とで変わってしまったことを切り口に、「ウニもたくさん増えてしまったことで、餌がなく、身はスカスカになっていて困っているんだよ。」、「だから、ウニの身入りをよくしようと、餌をあげて育てているんだ。」、「最初は鳥取特産の二十世紀梨や白ネギ、泊地区でたくさん生産されているほうれん草等でも試したけど、身が入らなかったり、ウニが食べなかったり、ウニが苦くなったりでなかなかうまくいかなかったんだけど、地元の農協の協力もあり、倉吉市でたくさん作っているキャベツや大山の裾野で育っている鳥取特産のブロッコリーを餌として供給できる体制が整い、順調に飼育できるようになったんだ。」等、①もばってなあに?、②ウニって困る、③ウニってかわいそう、④ウニってすごい、⑤ウニっておいしい、⑥ウニって楽しみの6つの観点からウニと海の状況について話をしました。

話の途中、「実際にウニを見てもらいましょう」と、古田事務局長より、1人に一つずつ漁港で蓄養しているムラサキウニが配られると、子供たちは興味深々。「口はどこにあるかわかる?」「じゃあ、お尻はどこかな?」の問いかけに、初めてウニを目にし、とげとげが怖く、ウニが触れず、困っている子供もいましたが、「ウニから水が出てきましたがこれは何ですか?」「ウニの口の周りが段々凹んできましたが大丈夫ですか?」等、ウニをしっかりと観察した質問が次々に上がりました。

「ウニの上に何か出てきましたがこれは何ですか?」の答えは、「うんち!」。よく見ると、どのウニも頭からうんちが出ており、ウニが蓄養される中でしっかりと餌を食べ、ウニが生きていることを皆で感じることができました。最後は、子供たちから事前に寄せられた「海はなぜ汚れているんですか?」「私たちに何かできることはありますか?」等のたくさんの質問に答え、ウニの学習を終えました。

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  • 校外学習でウニ蓄養現場へ

ウニの学習から1週間後の11月20日。ウニの学習をした泊小学校の5年生20人はウニ蓄養を行っている泊漁港で校外学習を行いました。この日は、実際に漁協でウニ蓄養を行っている漁業者の朝日田卓朗さんがウニ蓄養の状況を実際に、ウニの飼育かごを引き上げ、かごを掃除し、餌を与える作業を行いながら、「1かごに400gのキャベツを用意します。キャベツは鳥取のキャベツの一大産地である倉吉の農家さんが『ぜひウニの餌に』と提供してくれているんですよ。ウニが餌を捕獲しやすいように、刻んであげています。これが3~4日でほとんどなくなります。今、1かごに50個くらいのウニがいて、56かご蓄養しているんですよ。」等、分かりやすく説明をしてくださいました。

蓄養している様子を見学し終えた子供たちに「ウニのこと、鳥取の漁業のこと、海のこと、何でもいいですよ。」と問いかけると、たくさんの手が上がり、「掃除が大変そうでした。1回の作業はどのくらいかかりますか?」、「ウニは増えているのですか?」、「ウニに必要な栄養は何ですか?」といったこれまでの学習から疑問に思った率直な質問から、「泊の海にはどのような魚がいますか?」、「夏と冬で波の高さや海の色が違うのはなぜですか?」といった普段見ている海に関する少し難しい質問まで、たくさんの質問があげられ、「作業は、3人で10時から12時半くらいまでしているんですよ。」、「私が漁師になった20年前にはウニを獲って出荷しようと思うほど、ウニはいなかったが、ここ5、6年くらいでとても増えてウニだらけになってしまいました。」、「泊の海には、アジやサワラ等、皆さんがスーパーで見るような魚のほか、今、定置網漁業にも取り組んでいて、そこにはこんな大きなマグロも入るんですよ」、「波の高さや色は天気や風向き等の影響でも変わるんですよ」等、朝日田さんから一つ一つの質問に丁寧に回答をいただきました。

「蓄養していてうれしいことは何ですか?」の質問には、「キャベツを食べたウニを誰かが食べておいしいなと思ってくれていることを想像するとうれしくなります。」とのこと。また、「蓄養する際に気を付けていることは?」の質問には、「今はまだ試行段階なので、水温をチェクしたりしながら、例えば死んだときにはなぜ死んだのかなと後々、こういう事業をやるときに参考になるよう記録をとっています。」等、漁業者の方がどのような思いで蓄養に取組んでいるのかを知っていただくこともできました。

最後に、古田事務局長からの「次は、ぜひ食べてみましょう!」の声に、子供たちの表情は一気に明るくなりました。2月にウニと藻場の恵みであるサザエを使った給食を予定していることを報告。「ウニは食べたことがないから、楽しみ。」等の声も聞かれました。

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  • 参加した生徒の声                         

参加した生徒からは、「ウニの話は授業でも聞いていたが、思っていたより蓄養しているウニの数が多くてびっくりした」、「エサやりを実際に見て、思っていたよりたくさん食べていることに驚いた。」、「ウニのキャベツの食べ方が分かってよかった」等、実際に見たからこそ感じることのできた感想や、

「ウニはウニでいてもいいと思うけど、被害を与えない、いいウニになってくれたら良いと思う。」、「身になったウニしかみたことがなかったが、本物のウニも見て、どのようにして僕たちが食べることができるのかが分かり、良かった」、「ウニが増えてきているのでいろいろ世話が大変だなと思った。海の環境を悪化する悪そうなやつだなと思ったけど、この勉強を通じて悪いけど僕たちの食べ物も支えてくれる生き物だと思った。」、「今後、私たちも海にごみを捨てないようにして、海をきれいにしていきたい。」等、このたびの見学で、ウニのたくさんの餌の調整する漁業者の努力や、育てているウニから海の環境や自分たちの生活に思いを馳せた感想もあり、

古田事務局長からは、「子供たちはウニを実際に見て、目が輝いていた。ウニを通して、海の現状や藻場の重要性について知ってもらい、鳥取の海や漁業に関心を持っていただけるとうれしい」とウニ授業に手ごたえを感じることができました。

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<団体概要>

団体名称:鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会

     (公益財団法人 鳥取県栽培漁業協会)

URL:http://tottori-bluecarbon.jp/

活動内容:鳥取県漁業協同組合、鳥取県、農林中央金庫らが官民一体となり、藻場の衰退の要因となっているムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域と共に鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動。

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日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

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