中学・高等学校向けSDGs教材「iina」の無償配布のお知らせ

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中学・高等学校向けSDGs教材「iina」の無償配布のお知らせのメイン画像

SDGs初学者の教員でも約1時間の準備で授業が実施可能な教材の提供で、2021年度から新しくなった中学校の学習指導要領によるSDGs教育の需要に対応します。

法人向けのSDGs研修・コンサルティング・新規事業開発や中高生向けの学習塾経営を行う株式会社Drop(本社:大阪市北区、代表取締役 米田真介)では、2021年7月1日に中学校・高等学校向けにSDGs(持続可能な開発目標)の授業が行える教材「iina」をリリースします。

希望する教員・学校には、本教材の一部を無償配布することで、全国の学校でSDGsへの理解が広まること、子どもたちが実際の社会で起きていることに興味を持ち思考した上で、自ら社会課題に向き合い解決しようとする姿勢を身につけることを目指しています。

  • 教材開発の経緯・背景

 

中学・高等学校向けSDGs教材「iina」の無償配布のお知らせのサブ画像1_SDGs教材iinaの開発経緯と背景SDGs教材iinaの開発経緯と背景

中学校では2021年度、高等学校では2022年度から新しい学習指導要領に基づくカリキュラムが実施されています。新しい学習指導要領では、社会に出てからも学校で学んだことを生かせるように「学びに向かう力・人間性」「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」の3つの力をバランスよく育むことを目指しています。3つの力を伸ばすために、学校の授業では世界共通の目標であるSDGs(持続可能な開発目標)が注目され、実際に題材として扱われる機会もあります。

株式会社電通が2021年4月に公表した第4回「SDGsに関する生活者調査」(※情報源1)によると、世代別・男女別のSDGs認知度は、男女ともに中学生高校生が含まれる10代が最多。弊社でも、中高生向けの学習塾の運営やさまざまなクライアント企業のSDGsの取り組みをサポートするなかで、中高生・大学生のサステナビリティへの意識の高まりを感じております。

中学・高等学校向けSDGs教材「iina」の無償配布のお知らせのサブ画像2_参照:第4回「SDGsに関する生活者調査」|株式会社電通参照:第4回「SDGsに関する生活者調査」|株式会社電通

そのため、他の教科では考えにくいですが、授業で扱う題材への理解度において、教員と生徒の関係が逆転しているような状況も考えられます。

 

また、総合的な学習の時間や探求の授業でSDGsを扱うために、SDGsの教材研究をしたくても適切な教科書がなかったり、生徒分のテキストを購入する予算がなかったりと授業づくりのしにくい状況があります。さらに、教員の勤務状況を調査した「OECD国際教員指導環境調査」(※情報源2)によると、日本の中学校教員の1週間当たりの仕事時間は、参加国のなかで最長です。

新しいことに取り組む際には時間が必要です。そのため、このような状況では、広範囲に渡る専門外の知識を含むSDGsを授業で扱うことを難しいと感じる教員が多いだろう、と弊社では考えました。2021年現在、13歳から18歳の中高生は、SDGsの期限である2030年に22歳から27歳となります。社会を支え経済を動かすこの世代が、学校で十分にSDGsを学び、1人でも多くの人が地球の未来を自分ごととして考えて課題を見つけ、行動していくことが、持続可能な社会を作る土台になるはずです。

そこで、弊社では中高生が学校で十分にSDGsを学べる環境を作る一助となるため、SDGs教材「iina」を開発し、その一部を希望する教員・学校に無償配布することを決めました。

 

  • 教材を無償配布する理由

本教材は、イントロダクションとSDGsの目標1種類につき1つの教材の全18種類で構成されます。無償配布に含まれる教材は、イントロダクションと目標12「つくる責任つかう責任」の2種類です。

無償配布する教材の内容は、「教員が短時間で教材を活用できること」「生徒がもっとも身近だと感じられるテーマであること」の2点から選定しました。

目標12に紐づくターゲット(※1)は、資源からモノを生産して購入・消費している私達の暮らしに直結している内容です。そのため、中学生でも高校生でも自身の生活に置き換えて、目標12に含まれる社会問題について考えられます。
※1:SDGsには17種類の目標とその目標に紐づく全169のターゲットで詳細な目標が設定されています。

 

  • 教材の開発でこだわったポイント

本教材は学校で教員が活用しやすくかつ中学生・高校生がSDGs知識を得て自ら思考・判断して考えたことを表現できるように、以下の3点にこだわって開発しました。

1. SDGsネイティブ世代である高校生・大学生と教材を開発
本教材の対象となる中学生・高校生の視点を大事にしたいという想いから、教材開発に高校生と大学生も参加してもらいました。SNSで募集すると北は福島、南は福岡と全国から総勢30名が教材開発に加わりました。SDGsや社会課題への感度が高い学生たちが、「できるだけ世の中の出来事を身近に感じてもらいたい」「同世代と一緒に考えたい未来のこと」の2点を念頭に置くことで、座学で知識をインプットするだけでなく、受講者が自ら考えられるようにたくさんの問いを含む教材が完成しました。

2. 弊社の学習塾で教材を使用して満足度を調査
完成した教材は、弊社が京都市内で経営している中高生向けの学習塾の授業でも活用しました。個別指導塾であるため学校で使用する際とは、進め方が少々異なるものの、授業を体験した中学生・高校生から感想を集めて教材の改善に活かしました。

授業を受けた生徒の感想(一部)

  1. 授業中に自ら考えなくてはいけない場面が多くありました。これは思考力を養うことにもつながると感じます。(高校2年生)
  2. inaのような現代社会についての勉強は、必ずやらなければならないものではないけれど、世界にはさまざまな問題があり、決して他人事ではなくなってきています。だから、この機会にもっと知りたいと思いました。(中学1年生)

3. 一部の中学校・高等学校の教員に授業で使用してもらい教材へのフィードバックを頂く
後述する提供する3種類の教材を複数の中学校・高等学校の教員へ提供して、総合的な探究の時間や各教科の授業内で使用してもらいました。教員が担当するクラスの状況に合わせて、教材をそのまま利用したり、アレンジしたりして活用して頂いた結果として生徒の反応や教材へのフィードバックを回収。学校現場でより使いやすい教材にするヒントにしました。

 

  • 提供する教材の内容

iinaで提供する教材は3種類の資料で構成されています。

中学・高等学校向けSDGs教材「iina」の無償配布のお知らせのサブ画像3_提供する教材のイメージ提供する教材のイメージ

1. スライド教材
1目標につき、30枚程度のスライド教材。教室のスクリーンに投影したり、生徒が持っているタブレット端末で閲覧したりすることを想定しています。

2. 指導案
各教材に対する指導のねらい・学習活動・留意点をまとめた資料です。SDGsの各目標の教材を授業で扱う上でおさえるポイントが確認できます。

3. ワークシート
授業内で生徒が使用することを想定した問いのワークシートです。教員による問いの取捨選択・追加などクラスの状況に合わせてアレンジして利用することがおすすめです。

教材のイメージ映像
iinaのイメージ映像が下記のYouTubeリンクからご覧頂けます。

 

 

  • 中学校・高等学校向けSDGs教材の入手方法

本教材iinaは、イントロダクションと目標12の教材のみの無料版と、無料版の内容に加えて他の全16目標分の教材を加えた有料版(10万円(税込み))の2種類あります。教材の入手をご希望の方は、無料版・有料版を問わず以下の中学・高等学校向けSDGs教材「iina」の公式ページからお問い合わせください。

URL: https://iina.sdgs.media/school

 

  • プレス内の情報源

情報源1:第4回「SDGsに関する生活者調査」|株式会社電通
URL:https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0426-010367.html

情報源2:OECD国際教員指導環境調査|文部科学省(PDF)
URL:https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2019/06/19/1418199_2.pdf

 

  • 会社概要

株式会社Drop
所在地:⼤阪府⼤阪市北区⼤深町1-1 LINKS UMEDA 8階 WeWrok内
代表者:⽶⽥ 真介
URL:https://drop.ne.jp/

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