サービス提供範囲を世界59ヶ国に拡充。コーヒー生豆のダイレクトトレードを推進する「TYPICA(ティピカ)」の新たな挑戦。

日本全国800軒以上のロースターによって育まれてきたコミュニティを、欧州、韓国、台湾の38ヵ国に拡充。21ヵ国の高品質なコーヒー生豆の買い付けが順次可能になります。

コーヒー生豆流通の透明化をめざす、グローバルベンチャー企業TYPICA(代表:山田彩音、後藤将)は、コーヒー生産者と自家焙煎コーヒー事業者(以下ロースター)が、麻袋一袋単位からコーヒー生豆をダイレクトトレードできるオンラインプラットフォーム「TYPICA」のサービス提供範囲を10月1日(国際コーヒーデー)より世界59ヶ国へと拡充しました。

 

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◆ 世界59ヶ国3000軒以上の生産者&ロースターネットワークへ

TYPICAはサービス開始より1年で、世界12ヵ国2,000軒以上の生産者とロースターのネットワークを有するプラットフォームへと成長。また、2021年4月に先行ローンチした日本では、すでに800軒以上のロースターが登録利用中。TYPICAを通じて、生産者からロースターへ、直接、旬のコーヒーが日本全国に届けられています。
私たちが2025年までの目標として掲げているのは、「世界70カ国、5000軒以上の生産者とロースターネットワークをつくる」ことで、今回の世界展開により、これまで日本全国のロースターの皆さんによって育まれてきたコミュニティを、オランダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、デンマーク、ノルウェー、韓国、台湾をはじめ、計38カ国へと拡充することで、1年以内に59カ国3000軒以上のコミュニティへと育む計画を推進いたします。
世界中のコーヒー生産者とロースターコミュニティを活性化することで、コーヒー業界で活躍する人々をエンパワメントし、高品質なコーヒー生産のサスティナビリティを高めるとともに、コーヒーを愛する全ての人々のコーヒー体験を飛躍的に高めることを目指します。
 

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◆ “誰もが”参加できるオンラインプラットフォームの可能性
TYPICAでは、これまでコンテナ単位(18t)での取引が基本とされていたコーヒー生豆のダイレクトトレードを麻袋一袋単位(60kg)から行えるようにしました。そのことで誕生した、世界中のコーヒー生産者及びロースターのコミュニティにより、誰もが“100%ダイレクトトレード”できるコーヒー業界への進化と、その可能性を追求しています。

生産者サイドでは、特に家族経営などの小規模コーヒー生産者もダイレクトトレードに参加できる仕組みを実現したことで、国際相場の乱高下に左右されることなく、自ら値決めをすることで経営を向上させることができるようになりました。結果的に、TYPICAで売買されるコーヒー豆は、国際相場のおよそ3倍〜30倍で取引されています。また、生産者とロースターが、価値と価格を同時に高め合うことができるサービスを提供することで、働き甲斐と経済成長を一貫して実現できる機会を提供しています。

ロースターサイドにおいては、全てのロースターが取扱うコーヒーを“100%ダイレクトトレード”できる業界をつくることをコンセプトにしています。コンテナ単位を基本とする従来型のダイレクトトレードでは、大規模ロースターであっても、取扱うコーヒーを“100%ダイレクトトレード”することが困難でした。また、中小規模のロースターにとっては、物量や資金力などの問題からダイレクトトレード自体の障壁が高く、全ての原材料を商社などの在庫から購入する以外に選択肢はありませんでした。

また、TYPICAでは、取引単位を18tから60kgに変えただけでなく、トレーサビリティ(情報の透明性)の確保に注力するために、流通する全てのロットのサプライチェーンと価格の内訳をプラットフォーム上で開示しています。また、オンライン活用により、遠く海を隔てた生産者とロースターが互いに「顔の見える関係性」を築くことで、生産者とロースターの相互理解や交流を推進し、物の取引だけでなく心の交流ができる取引を応援します。
その他にも、コミュニティ全体で、より高品質なコーヒーの提供を実現するためのナレッジや経験を共有することができる機会を積極的につくることで、世界全体に流通するコーヒーの品質を飛躍的に高めることができる可能性を追求しています。

コロナショックがコーヒー生豆の流通、消費スタイルに大きな影響を及ぼしているなか、当社調査では、各生産者やロースターにおいて「業務のDXが進んでいるかどうか」で、未来の明暗が分かれていることが確認できました。また、生産地を訪問し、生産者と直接顔を合わせることが難しくなった今だからこそ、オンライン上で生産者とロースターがつながり合えるプラットフォームの存在価値はより高まっていると言えるでしょう。
 

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◆ サステナビリティを高めるコーヒー生豆流通のDX
私たちTYPICAが透明性を確保した“100%ダイレクトトレード”を推進しているのは、コーヒー農家の収益性とロースターの付加価値を一貫して高め、生活者により良いコーヒー体験を提供するために、コーヒー生豆の流通におけるダイレクトトレードのシェアを高めることが最も効果的な手段の一つであると考えるからです。
現在、コーヒー業界は大きな社会問題に直面しています。需給バランスの変動や投機マネーの流入により、取引価格が乱高下しやすいコーヒーは、安定的な収益を確保しづらい農作物であるため、転作、離農する生産者が相次ぎ、コーヒーオリジンの多様性が日々失われているのです。

TYPICAは、このような問題を解決することをミッションのひとつとして掲げています。ダイレクトトレードのシェアを高めることは、生産者の経済的自立や雇用の拡大、生活水準の向上を促すことにとどまらず、コーヒー生産を通じた地球環境問題への貢献、貧困解決、学校や病院の設立に至るまで、開発途上国の地域コミュニティそのものをより良く変えていく可能性があり、それらは既に私たちのコミュニティ内で、現実として起こり始めています。

美味しいコーヒーをずっと美味しく、コーヒーをより世界の幸福な飲み物へと育み合える環境をつくることは、プラットフォーム利用者のみならず、コーヒー業界と、世界全体にポジティブな影響を与えることができます。今後、そのような事例も含めて、TYPICAのWebサイトで継続的に発信していく予定ですのでご期待ください。

◆ TYPICA創業者 山田彩音のコメント
コーヒー生産地との繋がりを深めたい、そして美味しいコーヒーのサステナビリティを高めたいという願いは、コーヒーに従事する者に共通していると思います。TYPICAはその実現を妨げる障壁を取り除き、すべてのロースターと生産者のダイレクトトレードを可能にします。ロースターとして働いていた時に抱いていたコーヒー生豆の調達の理想を、このプラットフォームに詰め込みました。このグローバルのローンチによって多くのロースターさんがコミュニティに参画して下さることに、大きな幸せを感じます。コーヒーの未来をともに育みましょう。 

◆ TYPICA創業者 後藤将のコメント
コーヒーは世界全体で1日およそ20億杯消費されており、石油に次ぐ取引規模を誇る国際商品です。私はその1日20億杯の消費行動には、世界の全体幸福を担う大きな可能性があることに気づきTYPICAを創業しました。
TYPICAは世界中のコーヒーロースターが取扱うコーヒーを“100%ダイレクトトレード”にできる機会を提供します。35億人以上がインターネットで繋がる今の世界において、世界中のコーヒー生産者の流通をダイレクトトレードに変えることができる可能性は日々高まっており、それらの環境を整えることは、約2000万人のコーヒー生産者、そのご家族も含めると約1億人の人々の、生活や人生に影響を与えます。
私はダイレクトトレードされたコーヒーの流通量が増加することで、生産者、ロースター、生活者が、お互いの生活の質を高め合うことと、世界のサステナビリティ向上を一貫して担うことができると信じています。
コーヒーを愛する全ての人々が参加できるプラットフォームを開発し続けることで、その可能性に挑戦してみたいと思います。
 

 

◆「TYPICA」 について

コーヒー生産者とロースターによる、麻袋一袋単位でのコーヒー生豆のダイレクトトレードを可能にした、世界初のオンラインプラットフォームを提供。これまでコンテナ単位(約18t)での取引が基本とされていたコーヒー生豆のダイレクトトレードを麻袋一袋単位(約60kg)から可能にし、輸出のためのリソースを持たない小規模生産者でもニュークロップ(収穫、精製されたて)のコーヒー生豆を簡単に出品でき、トレーサビリティ(生産者名、農園名などコーヒー生豆の情報や流通経路が明確にされ、ロースターや消費者まで届けられる透明性のこと)向上をめざすロースターが直接購入できる仕組みを実現。2025年までに世界70カ国、5000軒以上のコーヒー生産者とロースターのコミュニティをつくることを目標に、「TYPICA」を通じてコーヒーを愛する世界中の人たちがつながり合える世界を目指します。
 

 

 

ブランド名 TYPICA(読み:ティピカ)
運営法人 TYPICA Holdings 株式会社
役員 山田 彩音 , 後藤 将
事業内容 コーヒー生豆のオンラインマーケット事業
創業 2019年11月1日
所在地 大阪市中央区南船場4-12-8 関西心斎橋ビル7F
資本金 198,000,000円 ※資本準備金含む
URL https://typica.jp/

 

 

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TYPICA 創業者 山田 彩音
1984年兵庫県生まれ。立命館大学文学部卒業。学生時代にコーヒーと出会いバリスタとしての経験を積む。2012年焙煎所の立ち上げを経験し、焙煎士としてのキャリアをスタート。2014年コーヒースタートアップに参画し、焙煎士として経験を積み、日本初のシェアロースターを開始。2017年新しいダイレクトトレードのかたちを志向し、初めてコーヒー生産地を訪れる。2019年TYPICAを立ち上げ、現在アムステルダムを拠点に世界中のコーヒー生産地を訪れている。

 

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TYPICA 創業者 後藤 将
1984年大阪生まれ。2003年19歳で起業。2009年ソーシャル・イノベーション事業開始。2010年盛和塾大阪への入塾を機に、永続的発展する志を共有する同志とともに、世界人類を平和で幸せにする経営の実践を決意。2012年世界経済フォーラムよりGlobal Shapersに選出され、ダボス会議など世界各地で開催される様々な国際会議に出席しソーシャル・イノベーションの先進的事例を学ぶ。2014年より関西学院大学非常勤講師に就任し「SDGs実践入門」の講義を担当。2019年コーヒーと世界のサステナビリティを高める1つの挑戦としてTYPICA株式会社を設立。

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