羽田圭介の最新作『滅私』が11月30日(火)に刊行、SDGs時代に必読です!

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ふかわりょうさん大推薦「よし、無駄なものに囲まれて生きていこう!」

物を捨てろ、心も捨てろ。 
物欲から解放され、人間関係もスマートに――その生き方でどこまで行ける? 羽田圭介最新作は、SDGs時代の歪みを浮き彫りにする不気味な小説!

筋トレ、SM、投資、名声欲――日常につきまとう様々な物心両面のガジェットに振り回される現代人の、真面目だけどエキセントリックな姿を描き続けてきた羽田圭介さん。最新作は、ミニマムなライフスタイルがテーマです。低成長もおぼつかない現代では、ほどほどの生活が営めれば十分。パンデミックで先行き不透明な今だからこそ、本当に必要なものだけを携え、しがらみのない自由な生き方をしたい――そんな人たちが増えている今の日本を、真摯に、しかし毒とおかしみを交えて書いた小説です。

 

羽田圭介の最新作『滅私』が11月30日(火)に刊行、SDGs時代に必読です!のサブ画像1_羽田圭介『滅私』新潮社刊羽田圭介『滅私』新潮社刊

【あらすじ】
主人公・冴津武士は三十代前半、「捨て」をキーワードに、物を持たない生き方を推奨するウェブサイト「身軽生活」を運営している。ミニマムなライフスタイルのためのブランド「MUJOU」も監修するその暮らしぶりは、都心の18㎡ワンルーム、家具は必要最小限、持ち物も、仕事に必要なデジタル機器の他は、わずかな衣服と食器のみ。決して裕福な暮らしではない。しかし、何事にも縛られない自由を手に入れるために、冴津は積極的にこの生き方を選択している。
今日も、サイトに載せる取材先でお土産にもらったメロンパンを、中身もろくに見ないで捨てた。どうせ捨てるなら早い方がいい。愛着が湧く前に捨てる。それが鉄則だ。
その冴津の前に、更伊という年下の男が現れる。彼は大学入学を機に東京に出てくる前の冴津が付き合っていた女性の弟だった。更伊の話では、姉が冴津と交際中に妊娠中絶をしたことがきっかけとなって一家離散となってしまったという。その妊娠は冴津が相手だったのかどうか定かではないのだが、当時の冴津は他にも数々の破天荒な言動で悪名高い存在だった。冴津に煽られた知人が起こしたことも多いのだが、店をつぶされたり、怪我で重い障碍が残った人もいるらしい。そんな過去に自分が復讐されようとしているのか……しかし物語は意外な展開を辿る。
 

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【著者プロフィール】

羽田圭介(はだ・けいすけ) 1985年生まれ。高校在学中の2003年に「黒冷水」で文藝賞を受賞しデビュー。2015年に「スクラップ・アンド・ビルト」で芥川賞を受賞。主な著作に『メタモルフォシス』『成功者K』『Phantom』など。テレビ番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」へのレギュラー出演でも有名。

 

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