https://www.vogue.co.jp/vogue-change
世界で最も影響力のあるファッション誌『VOGUE』の日本版『VOGUE JAPAN』は、ダイバーシティ&インクルージョン、サステナビリティ、ワーク&ライフの3カテゴリーに主軸をおき、社会課題の啓発や国内外の最新事例の発信を目的としたプロジェクト「VOGUE CHANGE(ヴォーグ・チェンジ)」を、2020年からスタートしています。
今回は10月11日の国際ガールズ・デーに合わせ、ジェンダーやセクシュアリティの多様性をたたえ合う社会をつくる上での障壁や、日常における問題、それらに対するオーディエンスの意識の実態を把握するため、ジェンダーに関するアンケートを9月1日より2か月にわたり実施しました。1000名以上の読者のアンケートから様々なリアルな声が挙がりました。
■「VOGUE CHANGE」ジェンダーに関するアンケート トピックス
- 60%以上の学生が「勉強 / 教育の機会において男女の差を感じる」と回答。ジェンダー差を感じる場面TOP3は、「指導者/教育者の無意識な言動や指導方法」「進路選択や将来に対する親の期待」「入試における合格者数の男女比」
- 働きたい企業1位は「ワークライフバランスがとりやすい企業」
- 女性の活躍推進について「パフォーマンス化」に懸念の声も。一方で、8割が社会変革を起こしたいと回答。
- 「VOGUE CHANGE」読者が選ぶロールモデル、1位はあの人!
■60%以上の学生が「勉強 / 教育の機会において男女の差を感じる」と回答
ジェンダー差を感じる場面TOP3は、「指導者 / 教育者の無意識な言動や指導方法」「進路選択や将来に対する親の期待」「入試における合格者数の男女比」
「勉強 / 教育の機会において、男女の差を感じますか?」という質問に、学生の60%以上が「はい」と回答しました。
「勉強 / 教育機会のどんな場面で男女の差を感じますか?」という質問では、「指導者 / 教育者の無意識な言動や指導方法」が最も選択され、ついで「進路選択や将来に対する親の期待」「入試における合格者数の男女比」が選ばれました。*複数回答
具体的な例には、学校行事や保健体育などの授業内容、制服をはじめとした身だしなみなどが多く挙がり、教育の場におけるジェンダーの問題を日常的に感じている人が多いようです。
また、学生の半数が「社会に出ることに不安を感じている」と答え、その理由としてコロナ禍での不安や責任の重さなどと共に、フェミニズムに対し保守的な人々からの反発を懸念する声もありました。
■働きたい企業1位は「ワークライフバランスがとりやすい企業」
「どんな企業で働きたいですか?」という質問へは、「ワークライフバランスがとりやすい企業(例えば、時短や有休、育産休がとりやすい、心身の健康へのサポートが充実している等)」と回答した人が7割を超え、多くの人が職場環境の充実度よりも、プライベートとのバランスをサポートする企業を理想としていることがわかりました。*複数回答
続いてほぼ同数で、「公平かつ透明な評価制度がある企業」「制度、職場環境など全てにおいて、LGBTQ+フレンドリーな企業」が選ばれ、職場環境における公平性が重視されていることがうかがえます。
その他、「成長の機会がある企業」や「社会に貢献できる企業」といった声も上がりました。
■「パフォーマンス化」に懸念の声も。一方で、8割が社会変革を起こしたいと回答。
社会に出てからの環境に不安を感じる若者が多い一方で、「女性が活躍できる機会や場は増えていると感じる」と答えた回答者は約半数にのぼりました。
増えていると感じる人からは「当たり前のこととして見られるようになってきた」「まだ十分とはいえないけど、増えているのは事実だと思った」「女性上司が増えている」といった意見が多く寄せられました。
増えていないと感じる人には「ただのパフォーマンスになっているだけで、妊娠出産して会社に戻ってくる大変さを、そもそも男性が未だに理解していない」という声も。以前に比べると女性が働く場面が増え、スタンダードになりつつも、社会が目指すのはその先という課題が浮き彫りになりました。
さらに、「社会を変革したいという意志を持ち、能動的に企業や団体に貢献したいと思いますか?」という問いには79%が「思う」と回答。「自分の未来だから」「自分が社会をつくっているから。自分が変わらなければ社会は変わらない」「自分たちが変えていかなきゃと思うから」など、自分事として社会の変化を意欲的に望む意見が多く見られました。
■「VOGUE CHANGE」読者が選ぶロールモデル、1位はあの人!
「あなたにとってロールモデルはいますか?」という問いに対し、38.7%が「はい」と回答しました。その中で挙がった名前には、2014年に国連本部でのスピーチで「HeForShe」を呼びかけたエマ・ワトソンをはじめとした、ジェンダー平等を呼びかける国内外のセレブリティたちがいました。また、「母」「上司」「先生」など、身近な人をロールモデルとしている人も多くいることがわかりました。
「いいえ」と答えた人の中には、「私は私」「自分がロールモデルになろうと思っている」など、自分らしさを大切にしたいという意見もありました。
自分の中の常識やアンコンシャスバイアス(=無意識の偏見)が、誰かにとっての生きづらさを生んでいるかもしれない今、知ることや学ぶことがCHANGEの第一歩になります。
「VOGUE CHANGE」: https://www.vogue.co.jp/vogue-change
【調査について】
調査対象:『VOGUE JAPAN』サイト上「VOGUE CHANGE」読者 計1299名
調査形式: Webアンケート調査
実施時期:第1弾2021年9月1日~2021年9月30日
第2弾2021年10月1日~2021年10月31日
【VOGUE CHANGE】
『VOGUE JAPAN』の新たなプロジェクト「VOGUE CHANGE」は、ダイバーシティ&インクルージョン、サステナビリティ、ワーク&ライフの3カテゴリーに主軸をおき、社会課題の啓発や国内外の最新事例の発信を目的に2020年3月にスタート。『VOGUE JAPAN』ウェブサイトの新セクションとして、多彩な専門家やゲストを迎えて、随時、インサイトに満ちたオリジナルコンテンツを発信している。「VOGUE CHANGE」に関する最新ニュースは、公式Twitter(@VogueChange)をフォローしてチェック。また、「VOGUE CHANGE」ではおすすめの記事をメールマガジンで配信中。「VOGUE CHANGE」メールマガジンへの登録は以下のリンクより。
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【VOGUE JAPAN】
1892年に米国で創刊し、現在26のエディションで発行される、世界で最も影響力のあるファッション誌『VOGUE』の日本版として、1999年7月に創刊。世界のトップフォトグラファーとのコラボレーションによる美しいヴィジュアルが誌面を飾り、最新のファッションとビューティーの情報から文化・社会的なトレンドまで、洗練された“ヴォーグの世界”を展開。時代に影響を与えた各界の女性たちを毎年年末に表彰する「VOGUE JAPAN Women of the Year」も好評。