【武蔵野大学】学生らの環境プロジェクト『海洋プラスチックラボ』が産官学連携で海洋プラスチックごみ回収装置を横須賀市に設置

~海洋プラスチックの再利用や回収装置を活用したSDGs学習プログラムを考案~

武蔵野大学工学部環境システム学科(東京都江東区)は、2021年10月20日に企業・自治体とともに海洋プラスチックごみ回収装置「Seabin」(以下、シービン)を神奈川県横須賀市の浦賀ポートパークに設置しました。本装置の設置は産官学連携によって実現したものであり、今後、学生らはシービンを別の場所にも設置できるよう活動していくとともに、授業の一環として海洋ごみの回収物の調査、報告書を公表するほか、海洋プラスチックをリサイクル(アクセサリー等の材料に使用)する試み、シービンを活用したSDGs学習プログラムの考案を行います。

【武蔵野大学】学生らの環境プロジェクト『海洋プラスチックラボ』が産官学連携で海洋プラスチックごみ回収装置を横須賀市に設置のサブ画像1_海洋ごみ回収装置「Seabin」 設置式典の様子(オンライン)海洋ごみ回収装置「Seabin」 設置式典の様子(オンライン)

【本件のポイント】

  • 産官学連携でオーストラリア発の海洋ごみ回収装置「Seabin」を横須賀市に設置
  • 市民の問題意識を高めるためクラウドファンディングを行い、市民、協賛企業からの246人の支援のもと約180万円の設置資金を調達
  • 学生はシービンを活用したSDGs学習プログラムを考案し、地域の小・中・高等学校へ提供し、地域全体で環境への意識を高めていく

【本件の内容】

【武蔵野大学】学生らの環境プロジェクト『海洋プラスチックラボ』が産官学連携で海洋プラスチックごみ回収装置を横須賀市に設置のサブ画像2_産官学連携で設置した 海洋ごみ回収装置「Seabin」産官学連携で設置した 海洋ごみ回収装置「Seabin」

武蔵野大学工学部環境システム学科では、学生が自ら見つけた課題に対して計画、行動し、実現するといった学生の自主性を尊重した課題解決型授業「環境プロジェクト」を実施しています。その一つである『海洋プラスチックラボ』では「今ある海ごみを減らしていこう」「自分達で科学的に調査しよう」「回収した海ごみを何とかしよう」「海洋プラスチックラボを知ってもらおう」の4つをテーマとして掲げ、2019年4月から活動しています。

2019年5月、日本初のシービンを湘南港(神奈川県)に設置したという情報を知った学生らがシービンを取り扱う株式会社平泉洋行に自ら連絡を取り、本学有明キャンパス付近での設置に向けて共同で動き始めたことが今回のシービン設置の実現につながりました。新型コロナウイルスの影響により当初の設置場所変更や計画延期を余儀なくされましたが、結果的にSDGsや海洋ごみに関心を持つ横須賀市、株式会社平泉洋行、株式会社フラッグ、Maris&KMBP共同事業体、環境保護団体Pono Ponoと共同で10月20日にシービンを横須賀市立浦賀ボートパークに設置しました。

今後、学生たちは海洋ごみ回収物の調査や海洋プラスチックの一部を有効活用したアクセサリー作りのイベントを開催し、海洋プラスチックのさらなる有効活用の方法を検討します。またシービンを活用したSDGs学習プログラムを考案し、地域の小・中・高等学校に提供することで企業、自治体、市民とともにSDGsの目標達成に向けて取り組んでいきます。

【プロジェクト概要】

プロジェクト名: 『海洋プラスチックラボ』
参加団体: 武蔵野大学工学部環境システム学科生23名(2年生9名、3年生14名)
/横須賀市/株式会社平泉洋行/株式会社フラッグ/Maris&KMBP共同事業体
/Pono Pono(環境保護団体)
活動開始日: 2019年4月1日
活動内容:
SDGs該当目標:
・「海洋プラスチックごみ回収装置『Seabin』の設置」(目標11、14、17)
・「海洋プラスチックごみ回収物の調査、報告書公表」(目標4、14、17)
・「海洋プラスチックのアップサイクル・リサイクル活用」(目標11、12、17)
担当教員: 工学部環境システム学科 真名垣 聡 准教授

【海洋プラスチックごみ回収装置Seabinについて】

【武蔵野大学】学生らの環境プロジェクト『海洋プラスチックラボ』が産官学連携で海洋プラスチックごみ回収装置を横須賀市に設置のサブ画像3

シービンは2014年からプロジェクトが始まり、欧州で試験を繰り返して2017年から実機の販売が開始された海洋プラスチックごみ回収装置です。現在まで39の国と地域で860台が設置され、日本では18台(うち9台が関東)が設置されています。海に浮遊しているごみを自動で回収し、回収能力は1日最大20kgとなっています。

【横須賀市立浦賀ボートパークについて】

【武蔵野大学】学生らの環境プロジェクト『海洋プラスチックラボ』が産官学連携で海洋プラスチックごみ回収装置を横須賀市に設置のサブ画像4

「横須賀市立浦賀ボートパーク」は横須賀市の「海洋プラスチックゴミ対策アクション宣言賛同事業者」に認定されています。1720年に浦賀奉行所が開設して300年という節目に合わせて、昨年2020年に「未来に残そう私達のマリンフィールド」という新たな事業テーマを設定し、地域社会とともに海洋プラスチックや温室効果ガスといった環境問題の解決に向け取り組んでいます。

【関連リンク】
■武蔵野大学環境プロジェクトHP:https://mu-projects.com/
■武蔵野大学工学部環境システム学科HP:https://musashino-sustainability.org/
■Seabinオンライン設置式典ダイジェスト:https://youtu.be/L9S64C5tw04
■武蔵野大学真名垣研究室 HP:https://www.smanagaki-lab.com/marineplastic-lab

【武蔵野大学について】

【武蔵野大学】学生らの環境プロジェクト『海洋プラスチックラボ』が産官学連携で海洋プラスチックごみ回収装置を横須賀市に設置のサブ画像5_武蔵野大学有明キャンパス武蔵野大学有明キャンパス

武蔵野大学有明キャンパス1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に改名。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数12,000人超の総合大学に発展。また2021年4月に日本初の「アントレプレナーシップ学部」、全学生「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせるなど、2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/

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